連載☆ハンター式磯ロック攻略術☆【第19回】最低水温期のマッチザベイト
【第19回】最低水温期のマッチザベイト
長~い冬もいよいよ終わりを告げ、東北にもボチボチ春の足音が聞こえて来る今日この頃です。毎年の事ながらスタッドレスタイヤを夏用に履き替えるといよいよ「春だなぁ~♪」 って実感が湧いてきますよね(笑)
さてさて、地上ではそんな春めいてきたところなんですが、季節の移り行く速度が1カ月くらい遅い海中はと言うと、まさに今が冬本番なんですよね…。なので当然ですがロックフィッシュ釣りでは1年のなかで1~2を争う程の厳しい季節になってしまっているのがこの3月~4月上旬…(汗)
しかし、そんな渋~い季節ですが
「愛しのロックフィッシュに逢いたい!」
っと言う奇特なアングラーさんのために、今回はなんとか魚に出逢える確率が上がるいくつかのキーポイントをお話ししたいと思います♪
まずは磯のお話しです♪
ぶっちゃけちゃいますと、今の季節はシャローからディープまで満遍なく魚が抜けております…(汗)
この季節になるとだいたいの魚は50~150メーターラインのスーパーディープへ越冬のために移動してしまうため釣れなくて当然と考えられますが、しかしながら全ての魚が移動してしまう訳ではありません。
全体の1%未満でしょうけどミドルエリア~ディープエリアのオカッパリでも届く範囲内で越冬する個体もわずかにいるため、この魚が狙いの魚になります。まぁ数が極端に少ないのでほんとに狙って釣るのが難しいんですけどね…。
それではまずはナゼこの魚が比較的浅場に残っているのか?ってことなると思いますが、その答えは釣った魚のお腹の中にあるんです♪
それは…
モガニです♪
今の季節に釣った魚のお腹の中には、たいてい海藻に擬態して生活をしているこのカニが入っているため、このカニが真冬のロックフィッシュのメインベイトになっているのは明白です。
動きが鈍く、高カロリー高栄養なカニはエサが少ない真冬の海では絶好のベイトと言っても過言ではないでしょう。なのでこのカニを探す事が今の季節の磯場のロックフィッシュを探す上では大切なキーワードになってきます。
では、このモガニってのはどこに沢山棲息しているのか?ってことになると思うのですが、このカニは海藻に擬態するためまずは海草が沢山生えている所が必要最低条件。ということは、この季節に限ったことではないんですが岩場だけではなく砂や砂利が混在するような水通しが良く、日光が良く当たるエリアや‥
上の写真の様な潮が速い岬ではなくワンドの内側。
さらには、起伏に富んでいて外洋からのウネリを遮断することが出来る根が多いエリアが海藻の育成も良く種類も豊富で、モガニも沢山棲息していると言えるでしょう。
ちなみにワームはパルスクローのようなクロー系かパワーホッグなどのホッグ系を使い、海藻に絡めるようにモゾモゾ動かすイメージで、アクションが大きくならないように気を付けながら動かすのがキモになります♪
さてと、お次は堤防です♪
この季節のロックフィッシュ狙いと言ったら手堅く釣るならナイトロックが主流です。
何故ならばこの季節になりますとベイトとなる甲殻類や虫系ベイト、ミミイカなどのベイトが夜行性なので それを捕食するロックフィッシュも必然的に夜行性の性質が色濃くなってしまうから。
ソイ類はもともと夜行性なヤツが多いのであまりハイシーズンと変わらないですけど、ハイシーズン中はバリバリの日中に活動をしているアイナメもこの季節は夜行性の性質になるのが一番の違いかもしれませんね。
基本的な狙い方はライトテキサスやウルトラライトテキサスもしくは軽めのジグヘッドを使い敷石やテトラを丹念に且つスローに誘います。
この季節は小型のベイトが多いのと速い動きに対応できないので、デッドスローな釣りがパターンにガッチリハマることが多いようです♪
そして手堅いナイトロックではなくギャンブルの日中の堤防(笑)
日中はプランクトンもほとんどいないため水も突き抜けるほどに透き通り、生命感はまるでない状態(汗)
それでも釣れればサイズはデカいことが多いのが魅力なんですよね♪
メインになるポイントは敷石の穴の奥やテトラの穴の奥!
テキサスリグを丹念に穴の奥へ撃ち込みます。
軽~くシンカーを揺すりながら穴の奥へ転がすためシンカーは必ずペグ止めした方が○。
奥まで落としたら、しばらくチョコチョコと小刻みなリフト&フォールでスローに誘い反応が無かったら次の穴へ。って感じで釣り歩きます。
ちなみにナイトロックでも日中の釣りでも魚のストックが多い港で、さらにはポイントが絞りやすいエリアを選んで釣りをするのが鉄則と言えます。この季節のオススメは水の動きが少なく、真水の影響が少ない湾内の港で、水深が深くテトラも多く積んであることが重要なファクター♪
そしてこれが結構大事なのですが、港の周りや沖が砂地であること。周りや沖が砂地だと堤防のハードストラクチャーが越冬に一番適した場所になるため、周りを岩で囲まれた港よりも断然魚のストックが多くなっています。
なかなか厳しいシーズンではありますが、しっかり狙えば確実に魚からの答えは返ってきますし、ハイシーズンではなかなか出会えない大型が姿を見せるのもこの季節の特徴です。
たまにしか釣れませんが、是非1発大物狙って海へ出かけてみて下さい♪出ればデカイですよ~!(笑)