釣行記

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牡鹿半島周辺 晩秋の磯シーバス[東北の巨匠・村岡博之のオライノLure論]

村岡 博之 2020年7月18日 更新

こちらの連載では東北の巨匠こと村岡博之さんが月1回のペースで東北、石巻周辺のルアーフィッシングを中心にいろいろな話題を取り上げていきます。

今回のテーマは秋の磯シーバスゲーム。

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デイゲームで狙える晩秋の磯スズキ

10月も半ばを過ぎると、北上川水系の河川内のシーバスも終了です。一発大物を狙うなら河口域でもチャンスはありますが、確率はかなり低くなります。河川から落ちたシーバスは近隣のサーフなどでも年内中は狙えますが、これも日が経つにつれ確率はかなり低くなります。あと、あまり知られていないのが晩秋の磯シーバスです。

磯シーバスと言えば春から夏のイメージがあるかもしれませんが、晩秋のそれは大型でグラマーな個体が多くなります。晩秋の河口付近の個体と似ていますが、デイゲームで狙えるのでとてもスリリングなゲームに期待できます。

石巻近辺では、どちらかと言えば牡鹿半島の裏側(女川側)に釣果が偏るようですが、70前後の個体なら表側でもまとまって釣れることがあります。いずれにしても着く場所や回遊コースを把握することが大事です。

タックルは10ft以上のシーバスロッド、できれば磯専用のもの。リールは3000番クラス以上にラインはPE系の1号以上。出来ればショックリーダーはフロロカーボンの30Lb前後が望ましいでしょう。

「ソルティーステージKR-XシーバスSXSS-1102MH」(アブ・ガルシア)
11ftロングレングス、ハイパワーの磯シーバス専用モデル

潮通しよければチャンスあり

ポイントの見極め方は、一般に言う「サラシ」よりも潮通しの良いエリアや、飛根や沈み根、小さな島周りなどがポイントとなります。狙い方は盛期のそれと同じで、10cm以上のミノーや1オンス程度のバイブレーションが使いやすく、ロックフィッシュ狙いのワームにもヒットすることがあります。

盛期と違い、少しレンジが下がっているので、ミノーならシンキング系、バイブレーションもレンジをキープできるタイプのものが良いでしょう。

今シーズンもすでに釣果が上がり始めていて、磯は外洋に面した潮通しのいいエリアならチャンスあり。ベイト次第でワンド内で釣れることも(写真は以前の釣果です)
「飛燕120型」(オライノ)
飛距離抜群の後方重心ミノー。ヒットカラーはアルミイワシ

ボイル時ならメタルジグも

しかし、ボイルが多発してカタクチイワシの群れに狂っている時は1オンス程度のメタルジグなどが手返しが良くよく釣れます。そのようなシチュエーションに出くわせば、細長いルアーならほぼなんにでもバイトしてくるでしょう。

晩秋のシーバスは盛期と違い数が釣れることはあまりありませんが、群れに当たれば80クラスの量型がボコボコ釣れることも夢ではありません。天候悪化や海が荒れている時の釣行は避け、安全面に十分注意をして残り少ないシーズンを楽しんでください。

「パワースライド85ハイビート(エクリプス)」などバイブレーションも有効

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PROFILE:村岡 博之

石巻を拠点に活動するベテランルアーマン。自称東北の巨匠。シーバスをメインにサクラマスやロック、フラットなど幅広く嗜む。ハンドメイドルアーファクトリーOrynO(オライノ)代表。ピュア・フィッシング・ジャパン、ジャクソン、エクリプスフィールドテスター、リアスアドバイザー、がまかつ他サポートメーカー多数。
ブログはこちら http://oryno.ni-3.net/

 

※取材・テキスト/村岡博之

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