11月24日(土)、宮城県石巻市の田代島を会場に、標記のイベントが開催された。今大会はピュア・フィッシング・ジャパンHP上のフォトコンテストから応募した一般参加選手と全国7か所の地区予選を勝ち抜いた招待選手を併せた80名超が集結。ルアーで釣ったアイナメ、ソイ類3本の総重量で競った。
大会は田代島全域をエリアとし、移動は徒歩、デッドフィッシュはノーカウントというルール。本部前と三石崎の2か所の検量場所に活きたままの魚を持ち込み、13時までの制限時間内に時間内に帰着しなければならない。つまり、テクニックはさることながら、ポイントまで往復し、かつ釣った魚をバッカン等に活かしたまま検量ポイントまで持ち込む体力も必要とされる。
この日は、アイナメの最初のスポーニングが終わった直後で、水温が直前に下がったこともあり、全体にかなり厳しい条件となった。特にドシャローは難しく、有力選手の多くは外洋に面した磯に入り、深みに着いた魚を狙う作戦を展開した。
ピュアテスター陣のうち、戸澤さんと塩津さんは他県からの招待選手を三石崎周辺にガイド。戸澤さんは、「プラ段階で渋いことは分かっていたので、選手の皆さんには、雰囲気重視で磯に行くか漁港で数を揃えるか決めてもらい、7人中6人が磯を選びました。こんなときは少しでも条件のいいところに着いている、2、3本の魚をしっかり獲れるかどうかの勝負になると思います」
また、ハンター塩津氏は、「水温が急に下がったので、スポーニングエリアのシャローに隣接しながら、水温が比較的安定しているはずの、外洋の水が当たるエリアに招待選手を案内しました。スポーニングの段階がちょうど第一陣と第二陣の谷間にあたっていて、こういう所の方がプリとアフターの両方の魚が釣れる可能性があります」
結果は、安定して数を揃えられるはずと前評判の高かった仁斗田港で、着実にウエイトを稼いだ中嶋さんが優勝。2位は北海道招待選手の橋本さん。初めての磯でハンター塩津氏のアドバイス通り深みを攻めて、渋い状況で食わせるテクニックをしっかり発揮。上位入賞者の多くは橋本さん同様にディープ側を狙って釣果を上げていたが、手前の根で大物をバラすなど、貴重な魚をキャッチできたかどうかが勝敗を決する要因となった。
表彰式の後は、ピュアが誇る豪華テスター陣からのためになる談話や豪華な景品が当たる大抽選会なども行われ、熱気に包まれたまま閉会。帰りは定期船に乗り込み、石巻港に帰港した。アイナメ、ベッコウゾイののっこみシーズンはまだまだこれから!残念ながら出場できなかったり、入賞のならなかった方も、さらなるスキルアップを図り、来季の栄冠を目指していただきたい。
【総合順位】
優勝/中嶋康文 アイナメ535+ソイ1050+アイナメ870=2455
2位/橋本憲之 アイナメ730+アイナメ1005+アイナメ340=2075
3位/遠藤辰太郎 アイナメ685+アイナメ 1055+アイナメ320=2060
4位/鹿野栄健 アイナメ185+アイナメ1690=1875
5位/中村勝 アイナメ1305+ソイ550=1855
ビッグフィッシュ賞(アイナメ)/鹿野栄健 1690(総合4位)
ビッグフィッシュ賞(ベッコウゾイ)/月浦悠 1200(総合6位)
レディース賞/高橋めぐみ アイナメ645+アイナメ405+アイナメ210=1260 (総合12位)
※敬称略、釣果の単位はg