◆オイデ釣具店（宮城県：女川町）TEL：0225-54-2041
津波で流され休業中だったオイデ釣具店が生出漁網店倉庫内に仮設店舗を設け、2012年4月26日より営業を再開している。震災当時について生出社長は、「尋常ではない揺れに大津波が来ると直感。店内にいた家族、従業員にすぐさま避難するように指示したんです。何も持たずにすぐ逃げろってね」と振り返る。避難したのは避難指定地となっていた近くの高台にある女川町立病院。

「それから20～30分くらいかな、津波が来たのは。避難した皆で、この高台なら大丈夫だねって安心していたのも束の間、湾口にある赤灯台をゆうに飲み込み、なぎ倒した黒い津波が押し寄せてくる光景を目の当たりにし一変。ここも危険と感じ、すぐさま裏山に逃げ、間一髪で難を逃れました。いろいろと多難もありましたが、ここまで来られましたのも、皆様の温かいお言葉、ご支援、ご協力があってのことと感謝しております。女川の船釣りの体制は万全です。陸っぱりも夜はメバル、ハモ（アナゴ）、ドンコ。日中は良型のアイナメが釣れています。是非、足を運んでください。今後ともよろしくお願いいたします」

店舗は小乗向地区仮設住宅の入口を入るとすぐにある。小乗浜漁港より150mほど坂を上ったところの看板が目印。店内は活きエサのアオイソメやイワゴカイ、ジャリメ。冷凍エサも各種常備。また竿、リールから仕掛け、小物に至るまで豊富に取り揃えている。遊漁船も受け入れ体制は万全。現在はカレイ・アイナメ船（仕立て：5名様までエサ込み29,000円、1名様増4,000円）やロックフィッシュ船（仕立て：5名様まで31,000円、1名様増3,000円）、メバル船の斡旋を行っている。

HP:http://www.oide.co.jp/

左）女川港から。奥の高台に見えるのが避難した女川町立病院。右）女川町立病院の2階部分まで津波が押し寄せた

 

女川港ではかさ上げの復旧工事が行われている最中

 

オイデ釣具店の看板が目印。右）店舗は小乗向地区仮設住宅の入口を入ってすぐ

 

県道41号線を女川港から牡鹿方面へ。オイデ釣具店より約50m先にある食事処ニューこのり

 

左）小乗向地区仮設住宅隣に立地。店舗入口は一番奥。右）大型駐車場完備

 

店内。唯一難を逃れた漁網店の一角に釣具ブースがある

 

リール、竿からライン、ハリ、小物にいたるまで一堂に展示

 

新鮮な活きエサ、冷凍エサ、氷も常備

 

女川周辺の釣り情報、釣り場に精通している及川店長

◆第一謙信丸（宮城県：閖上港）TEL：022-385-0094
船が津波に流され休業していたが、船の修理を終え7月14日より営業を再開した。「ここまで来られましたのも皆様のご支援、ご協力があってのことと深く感謝しております。今後とも当船をよろしくお願いいたします」と佐藤船長。現在の釣魚はカレイ（エサ込みお一人様7,000円）、活きエサ五目釣り、青物ルアー船がメイン。冬場は船長の得意分野であるメバル、根周り五目釣りを中心に狙う。

旧閖上市場側（以前の停泊所向い）より出船

 

前後サイド広々デッキ、キャビンでゆったりと釣りが楽しめる

 

冬場のメバル五目釣りで定評のある佐藤船長

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