■平成22年10月20日(水)、仙台市勾当台公園周辺において、標記活動における要望書、署名簿の提出及び集会、パレードが行われた。
宮城県沿岸の大型サバは、その上質な脂の乗りから、ブランドサバ「金華サバ」として人気が急上昇している。これに伴う近年の市場価値の高騰により、近年、多くの県外まき網船団が来県するようになっている。そんな折、「地元の魚は地元民である我々が守り、そして子孫へと伝える」という気概を持って、宮城県の遊漁船業者が立ち上がった。
現在の「まき網船操業禁止線」は昭和38年に設定されたもの。当時の船舶能力に合わせているため、沿岸陸域に近い基点も多い。まき網漁は複数の船舶で魚群を囲み、一網打尽に捕獲する漁法。沿岸域操業を行った場合は、比較的沿岸に多いとされる小型の未成魚も一緒に大量漁獲してしまうケースが多くなる。
船舶が大型化し、漁労機器も大幅に発達した現代、「沿岸域操業による漁獲圧力が資源の維持、保護に及ぼす影響は計り知れない」と考えた宮城県釣船業協同組合は、まき網漁船の操業禁止ラインの沖出しの要望を決定。漁業者のみならず、釣り人、一般市民も含めた署名11,442名分を集め、署名簿・要望書を県庁と農林水産大臣に提出。勾当台公園から一番町通りへパレードも行った。
【日時】
平成22年10月20日(水)
14時30分~16時30分
【活動主催団体】
宮城県釣船業協同組合・同青年会
【活動の内容】
1.要望書と署名簿の提出(宮城県庁)
2.集会(仙台市勾当台公園)
3.パレード(仙台市勾当台公園~青葉通仙都ビル
【署名提出先】
農林水産大臣、宮城県知事、宮城海区漁業調整委員会
【署名人数】
11,442名
【要望の内容】
宮城県沿岸における大中型まき網漁業について、宮城県気仙沼市御崎灯台真東5海里の点から金華山灯台真東5海里の点を経て、宮城県と福島県の県境真東10海里の点を結ぶラインの内側を操業禁止区域とする。
【お問い合わせ】
宮城県釣船業協同組合
〒985-0002
宮城県塩釜市海岸通14-16
TEL:022-366-8856
担当:伊藤栄明
【集会・パレードの様子】
▼勾当台公園で集会
▼勾当台公園からパレード開始
▼一番町通りをパレード
▼大漁旗で威勢をつける