ライフジャケットの役割と必要性について
シリーズ1回目はライフジャケットを着用した時の効果について紹介します!
釣りをはじめとした水辺の事故防止に重要な役割を持つ救命胴衣(ライフジャケット)について、基礎知識や使い方の注意点などをまとめました。
海面に浮くことで救助される確率が倍増する!
ライフジャケットは周知の通り、海中に転落した時に浮力を得るための装備。海中転落した場合は、浮力を得ることが生存への最優先事項になる。海中で体を動かさずに浮いて、救助が来るまで体力を温存して発見を待つことができる。
実際にライフジャケット非着用時の生存率27%からライフジャケット着用時の生存率は60%に上がるというデータが出ている。
海水温度の下がる冬季は発見までの時間により生存時間も短くなるが、捜索、発見できる可能性が高まる。
浮いている間に通報できる手段を!!
万一、海中に転落してしまったとして、救出され生存するためには、ライフジャケットを着用するとともに連絡手段を確保することが大切。同行者や近くに居合わせた人が通報できるケースなら良いが、単独釣行の場合や、転落に気付いてもらえなかったり、大波などで周りの人も一緒に転落してしまうこともある。
連絡手段として携帯電話等を携行するとともに、転落しても使えるような防水パック、ストラップ等の使用。さらに充電状態、電波状況も把握しておく。
海での通報手段は「118番」。海でのもしもの場合に容易に救助を求めることができるよう、海上保安庁の緊急通報用電話番号「118番(局番なし)」があるので、しっかりと頭に入れておきたい。
船長は乗船者にライフジャケットを着用させる義務があります
小型船舶の場合、船舶検査を受ける際の法定備品として乗船人数分のライフジャケット(型式承認品)を積載している。さらに、小型船舶の船長は乗船者にライフジャケットを着用させる義務がある(平成30年2月より、看板上の全員着用義務化)。
身の安全にかかわる重要な装備なので、船、陸、淡水問わず、水辺で釣りをしたり遊んだりする際は必ずライフジャケットを着用するようにしよう。
※取材協力/第二管区海上保安本部交通部安全対策課