富士工業SiCガイドの新型「SiC-S」ってどんなガイド?
2017年2月7日配信
【基礎知識】
【編集部】
「SiC-Sガイド」(富士工業)
より薄く、糸にやさしくなったシリコンカーバイドリング
2017年、富士工業より新しいSiCガイド(エスアイシーガイド)が登場した。
「SiC-S」は従来のSiCの形状を進化させた新製品。SiCリング(シリコンカーバイド)の特長である硬さと滑りの良さはそのままに、薄型化することで約9%の軽量化(ガイド9個のバスロッドの場合)を実現。また、ガイドと糸の接触面を平滑なデザインにすることで、摩擦抵抗の少ない形状に進化させた。
SiC-Sはガイドリングの部分(黒いところ)が薄型で表面が平らなのが特徴
従来のSiCガイド(左)と比べると薄さが一目瞭然。写真だとちょっと分かりにくいが、従来品はライン接触面が曲線状になっている(右のSiC-Sは平面状)
SiC-Sガイドを搭載した2017年新製品の「トラウトアンリミテッド」(ジャクソン)。新型ガイドの恩恵により、軽量で気持ちのいいキャストフィールを実現した
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今後はトルザイトリングとSiC-Sリングが主流になる
これからは従来のSiCから、SiC-Sを搭載するロッドが多くなると考えられる。一方、シリコンカーバイド製よりさらに強度に優れたトルザイト製リングは今後も活躍が見込まれる。進化した性能とコストパフォーマンスに優れたSiC-Sとトルザイト、コンセプト毎に使い分けられることになる。
[メーカーサイト]
ちなみに、従来のSiCガイドは「SiC-J」という型番だった
※解説/村岡 博之
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