HOWTO

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釣り糸(フィッシングライン)の種類

2015年4月16日配信 【HOWTO】 【編集部】

古くはテグスや馬の尻尾など自然由来の釣り糸が使われてきたが、現在はナイロンなどの化学繊維の発達により高性能な工業ラインが釣りに用いられるようになった。現在、主に使われているのは道糸に向く編み糸のPEと、道糸から仕掛け、ハリスに幅広く使われるモノフィラメント系のナイロン、フロロカーボンの3種類が挙げられる(フライラインなど特殊なラインは除く)

PE

・PEの特徴
現糸を編み込んだPEは伸びが少なく、感度に優れるのが最大の特徴。しなやかで糸グセもつきにくいため、真っすぐ縦に落として釣りをする船釣りの道糸に最適。また、飛距離と感度が求められる投げ釣りや、感度重視のルアーゲームでも幅広く活躍。PEの感度を知ってしまうとモノフィラ系には戻れないというほど。

・PEの難点と対策
PEにも欠点はあって、しなやかさが仇となってライントラブルを起こしやすく、風が強い時などはコシが無いために操作性に支障をきたす場合もある。また、ちょっと傷がつくとほつれやすく根ズレに弱いため、ルアーではナイロンかフロロのショックリーダーを付けるのが普通。エサ釣りでも幹糸やハリスにはほとんど使われない。

・4本ヨリと8本ヨリ
現在のPEは8本ヨリと4本ヨリの2種類が主流(例外的に6本ヨリなどもある)。8本ヨリはより細い原糸を撚っており、きめが細かくなめらかだが、原糸が細い分製造にコストがかかる。最近は技術の進歩により8本ヨリは極限まで性能が高まっており、感度重視で出来る限り号数を細くし、かつ強度にこだわる釣りは8本ヨリ系。あまり性能にこだわらず手軽にPEを使いたいときは4本ヨリという使い分けが一般的だ。

スーパーブレイド5(サンライン)
 
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フロロカーボン系

通称「フロロ」。同じモノフィラ系のナイロンに比べて伸びが少なく、重く、張りがあるのが特長。また、ナイロンに比べ水を吸いにくく耐久性が高い。当初はハリスや仕掛け用が一般的だったものが、水中でも直線的に沈み、感度が良いため、バス釣りなどで道糸用として人気が出た。現在では以前の主流だったナイロンにかわって様々な釣種に広まっている。ただし、張りがあるので、キャスティング時にライントラブルを起こす場合があるので注意が必要。張りがあり感度がいいので仕掛けやショックリーダーにしても直感的な釣りを助ける。

FCスナイパーBMS(サンライン)
※FCはフロロカーボンの略。

ナイロン系

フロロカーボンが登場する以前から釣り糸の主流で、現在も釣り糸のスタンダード。フロロに比べると伸びがあり、軽くて浮きやすい。浮力を活かして、フロート系の釣法やトップウォーター系のルアーフィッシングなどに適する。ハリスとしても水中でフワフワと漂わせたい仕掛けで特性が活きる。大型青物など突進系の魚を釣る場合など、リーダーとしてあえて伸びのあるナイロンで引きを吸収して衝撃切れを回避するという使い方もあり。ただし、水を吸いやすく劣化しやすい難点があるので、定期的な交換はお忘れなく(最近はコーティング等の技術の進歩によりかなり改良が進んでいる)

VARIVAS VEPショックリーダー[ナイロン](モーリス)

ポリエステル系

エステルハリスやホンテロンなど、「硬質ハリス」と呼ばれるもの。特徴はフロロに近いが、より硬さがあり、クセがついても指でしごいて伸ばせるので、感度が重視されるハリスによく使われてきた。難点は伸びが少なく硬いので一気にスパッと切れることがあること。これまでは仕掛け用のラインだったが、特性を活かせるアジング、メバリングなどライトゲーム系でメインラインに使うことも増えてきた。

エステルハリス(サンライン)