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カープフィッシングガイド「カープケアの第一歩!ランディングネットとアンフッキングマット」

2017年8月17日配信 【HOWTO】 【菅原 徹】

最新のコイ釣り、欧米流のカープフィッシングを東北初のカープフィッシング専門店「カープロード」の菅原徹さんが解説していくシリーズ。第2回は釣った鯉を元気な状態でリリースするためのランディングネットやアンフッキングマットについて紹介します。

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連載第1回 カープタックルとボイリーって?

カープフィッシングにおける鯉のケア

アングラーの皆さんこんにちは!カープフィッシングに関する連載をさせて頂く事となり、今回が2回目の記事になります。

前回は基本タックルと、ボイリーというエサについて触れさせていただきました。今回は、カープフィッシングには必需品とも言える「専用ランディングネット」と「アンフッキングマット」について解説させていただきたいと思います。

まず最初に、カープフィッシングの本場ヨーロッパでは、釣ったコイをとても大事に扱う風潮があり、実に様々なケアグッズが流通しています。

この事についての考え方は人それぞれあるかとは思いますし、中には「え・・?魚にそこまでするの・・?」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし私はとても良い事だと考えています。自然を愛し、魚に対して敬意を払い接する事で、今よりももっと釣りが楽しくなると思います。だからと言って、この「カープケア」を、誰かが押し付けたりするものでもありません。「カープを始めたなら必ずアンフッキングマットを買わなければいけない」というわけではありませんし、地域によっては釣ったコイを食べる方もいらっしゃるでしょう。そういった文化を否定するつもりもありません。

リリース前提の釣りをするのであれば、物があるか無いかではなく、マットがないなら柔らかい草の上に魚を置くなど、生き物に対してそういった気持ちを持って接する事が大切だと思うのです。そうやって綺麗な状態を維持したままリリースし、その魚が綺麗なままもっと大きくなって、また自分と遊んでくれるかもしれません。自分のところには来なくても、仲間のところにやってくるかもしれませんし、他のアングラーのところかもしれません。将来にわたって、コンディションの良い魚・釣り場を維持していく事はアングラー自身のためでもあると思います。何より、カープケアを通じて釣り上げた魚に敬意を持つことによって、釣った側も気持ちの良い釣りとなり、コイという魚に対しての愛情もより深まることと思います。

幸いにも私の店を訪れる方の多くが、このカープケアにも興味を持っていただいており、ただ「マットを使う」という行為に終始するのではなく、「どのように扱えばよりダメージを軽減できるのか」「ケアグッズを実際に使用してみて思ったこと」など成功体験はもちろん、失敗談も含めて話しが盛り上がる事がよくあります。

私は「マットが1枚売れた」事なんかよりも、こういった意識を持ってくれるアングラーの方が一人増えたことの方が、嬉しくて仕方がないのです。

鯉を愛していたわる気持ちが大切
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カープフィッシングに使用するランディングネット

前置きが長くなってしまいましたが、まずはランディングネットについて書いていきたいと思います。カープ用ランディングネットは、100cm前後の大きさで、深いものが主流です。

ネットに関しては、カープフィッシングをする上では必需品といえます。小型のコイであれば市販の汎用ネットで十分対応可能ですが、中~大型のコイに対してはやはり不安が残ります。実際にランディングをしてみると、70cmクラスでも汎用ネットでは苦しくなってきます。

ネットの大きさはもちろん、柄の部分が短い物も不向きです。コイは寄せてくると、岸を嫌がり、大型は特に最後の激しい抵抗をします。淡水魚の中ではやはり体力のある魚なので、最後まで気の抜けないファイトもカープフィッシングの魅力ではありますが、掛けた魚は確実に獲りたいですよね!

ネットがサイズ不足でなかなかうまくランディングできずに、ついにはバラしてしまったり・・柄が短いために魚まで届かなかったり・・・ネットが弱すぎて魚に負けて折れてしまったり・・・・、考えられるトラブル、実際に起こってしまったというトラブルは沢山あります。

ランディングネットもこだわると高級モデルがいろいろありますが、リーズナブルなモデルだと10,000円弱から出ていますので、ビギナーの方でも是非揃えて欲しいアイテムの一つですね。

上の写真のモデルは、FOX「ウォリアーS」。柄は約180cmですが、コンパクトに収納できる2ピースモデルも出ているので、荷物を小さくしたい方はそちらもおすすめです。

ランディングネットの組み方・外し方には、少々コツがあります。間違えた使い方をしてしまうと破損などのトラブルの原因になります。文章で書くのはなかなか難しいですが、片方のアームを差したら、もう片方をテコの原理で差し込んでやるとうまくいきます。当店でネットをお求めの方には、ネットの使い方をご説明させていただいておりますが、なかなかうまくできない!という方は、いつでもお問い合わせください!

三角部分のアームの差し方にはちょっとしたコツがある

実際にランディングする際のネットの使い方

ランディングの際は、10kg以上の魚体がネットに入ります。場合によっては20kgオーバーなんてことも・・・これに水の力も加わり、ネットにかかる負荷はかなりのものです。

ネットに滑り込ませるときは、ロッドをしっかり立てて、コイをネットに誘導してやります。この時にネットでコイを追いかけすぎてしまうとコイが暴れてしまうので、ネットを静かに差し出し、ロッドワークでコイをネットに入れてやるといいでしょう。

一人でランディングするのに慣れるまでは、ランディングが大変なら無理せず同行者にネットをお願いするのもいいと思います。ただ、やはりランディングは一人で行うのが基本だと思いますので、やり取りに慣れてきたら極力自分でランディングするようにしていきましょう!全く自分でランディング出来ないようになってしまっては、一人で釣りにも行けません。自身のスキルアップのためにも、ランディングの練習は積極的に行うことをお勧めいたします!

無事ランディングに成功したら、水から上げる時はネットを縦にした方がいいです。ランディングした状態のままネットを無理やり水面から上げると、柄が折れてしまうことがありますので注意が必要です。また、無理に負荷をかけてしまうとネットの痛みも早くなってしまいます。

この状態のまま、ネットの三角部分を持って運ぶか、もしくはその場でネットを外してしまいましょう。本来は、スリングというバッグに入れて運ぶのが理想的ではありますが、ここではランディングネットの紹介ということもあり、スリングは無いと仮定して解説させていただきます。
※もちろん、ネットで持ち運ぶのが悪いという意味ではありません。スリングがなければ、ネットで持ち運ぶのがベターです。

ネットを外してしまって柄の部分をくるくると巻き上げてやると、持ち運びも楽ですし、何よりもコイが暴れて落下してしまうというリスクがありません。ヒレが変な方向を向いたりしていないかどうかだけ確認すれば、傷をつけたりすることなく安全に運ぶことができます。

カープフィッシングのネットは、魚に優しい素材が使用されているため、きちんと使用すればネットによって鱗が剥がれてしまったり、傷をつけてしまうというトラブルがほとんどありません。大きさはもちろんの事、綺麗な魚体のままリリースすることを考えても、実に重宝するアイテムです。

鯉を乗せるアンフッキングマットとは?

アンフッキングマットも、様々なものが流通しています。持ち運びに便利で安価なコンパクトタイプもありますが、今回は割と大型のものを紹介させていただきます。

このドーム型のマットは、FOX「イージーマット」。ドームの中にフカフカのスポンジが入ったマットが敷かれていて、魚に優しいのはもちろん、暴れた際の飛び出しを防止してくれますので、より安全です。

こちらは一般的なマットです。DAIWA「カープアンフックマット」。中に軟らかいビーズがたくさん詰め込まれており、クッション性に優れています。また、凹凸があるため、マットに水をためやすいのも特徴です。マットに乗せている間は、頻繁に水をかけてあげましょう。乗せる前にはマットを十分濡らし、コイを触る手も水で濡らし、少しでも冷やしておくといいと思います。

写真撮影・計測などは水をかけながら迅速に行い、素早くリリースすることも心がけましょう。

マットに乗せたまま、水をたっぷり入れてあげて体力の回復を待ちます。自力で泳げる状態になるまで、水を入れたりかけたりを繰り返します。

この作業も、魚のケアの一環です。水の中にバシャーンと投げ入れたとしても、コイはいずれ泳いでいくでしょうが、やはりコイに対して敬意を払い、愛情を持って接するのがカッコイイ大人のカープフィッシング。気持ち良い釣りをするためにも、ぜひ実践していただけたら幸いです。

体力が回復してきたら、優しく支えてあげながら、コイが泳ぎ出すのを待ちます。泳ぐそぶりを見せたら、ゆっくり手を離してリリース。あとは「また会おう」「ありがとう!」などと語りかけながら泳ぎ去るのを見守り、余韻に浸りましょう・・・仲間と乾杯するもよし、ハイタッチするもよし。たとえ釣ったのが大きくない魚でも、しっかり喜んでください。そして敬意を持って接してあげましょう。今は小さなその魚が、大きく育つことを願って・・・。

今回はランディングからリリースまでの様子を、ネットやマットの紹介を交えながら解説させていただきました。これを機に、一人でも多くのアングラーの方がカープケアに興味を持っていただけたら幸いです。最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。

次回の記事では、実際にコイを釣るまでの重要なプロセスの一つである「フィーディング」について解説させていただこうと思います。フィーディングとは、実際に仕掛けを入れるポイントや周辺にあらかじめエサを入れて、釣る確率を上げていくために行うものです。様々なフィーディングアイテムの紹介・使い方を交えながら、私なりのフィーディングの手順をご紹介したいと思います。

[ショップ紹介]カープロード
東北初のカープフィッシング専門ショップとして2016年8月にオープン!最新鯉用品を実際に見て、選ぶことができ、これからカープフィッシングを始めたい人にもやさしくガイド
■住所:宮城県仙台市泉区市名坂字東裏78-1斎藤ビルll 1F
■TEL:022-725-5790

※取材・テキスト/菅原 徹

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