サクラマス釣りのコンディション把握のために重要な河川情報の見方[北上川水系の場合]
サクラマスの河川への遡上は水温、水量の影響を大きく受ける。旧北上川、追波川の河川情報を見る時に参考にするサイト、見方について村岡博之さんに教えてもらった。
注目すべきは水温、水量、濁度の3項目!流れが出ないと厳しい
シーズンの水温は3~15℃。ベスト水温は6~8℃くらい。サクラマスは川の流れがあったほうが遡上の動きが活発になる。追波川の場合、北上大堰のゲートが開いて水が出た後がチャンスで、放水直後は濁りなどで釣りにならないが、開門後数日がチャンスとなる。水の流れが緩めの時は上流側、水が出た後は下流側が良い傾向。水量の関係から、春の雪シロが少なかった年は全体的に釣果があまりよくなく、冬の間は適度に雪が積もった方が有望。
参考サイト1[北上大堰のようす]
追波川の釣果に関わる、北上大堰の水門の状況が分かるサイト。中央のゲートが2つ、3つと開いていると水が出ていることになり、飯野川橋下流側などでサクラマスが上流へ動くチャンス。逆にゲートが一つしか開いていないようだと望み薄で、サクラマスは堰の手前などに留まっていることが多い。ただ、水門が開いても流れがあまり出ないことも多く、データだけに頼るのではなく現場で状況を感じることも重要になる。
参考サイト2[国土交通省【川の防災情報】テレメーター水質登米]
登米付近の水温や濁度をチェックする。水温は3~15℃が実績ある範囲で、6~8℃がベスト。また、濁りの具合もチェック。雪シロや大雨で濁りが出た場合は濁度の変化から川の様子を読み取ることができる。
参考サイト3[国土交通省【川の防災情報】テレメータ水位 狐禅寺]
こちらは岩手県一関市の狐禅寺(こぜんじ)付近の北上川の水位情報。やや上流側だが、ここの水位が北上大堰の開門と関係している。水位は1.0前後までは通常水位。1.6くらいから堰が開く目安になる。
※サクラマスは水量、状況により釣れるポイントが変わるので、釣れる人と釣れない人の差はこの読みの違いといっても過言ではない。
※水門の上下流数100mなど、禁漁区が設けられているので要注意!(北上大堰は上流100m、下流200mが禁漁)
※解説/村岡博之