磯釣り・クロダイ釣り入門ガイド【1】必要なタックル・道具類
クロダイ釣り(ウキフカセ釣り)の基本を亥飼真司さんが紹介します。
初回はクロダイ釣りの解説に先立ち、必要になるタックルやバッカンなどの道具類をざっと解説していきます。
竿、リール、タモにコマセなどのマストアイテム!
磯釣りのタックルは、狙うターゲットにより号数の違うロッドを使い分ける。クロダイ狙いの場合、とりあえずの1本としてクロダイ竿の1号前後が基本になる。
磯竿には大きくアウトガイドとインターライン(中通し竿)がある。どちらがいいのか?は好みにもよるが、一般的にはアウトガイドを使う人の方が多い。一時流行したインターラインは使う人が少なくなってきたが、トラブルが少なく、初心者にも扱いやすいのが特長。
リールはダイワであれば2500番クラスでOK。真鯛等も狙う場合は、3000SHのボディにスプールサイズを替えて使い分けている。
玉枠は持ち運びに便利な4つ折りタイプが使いやすい。
「VARIVASバーマックス磯・フロートタイプ」
「VARIVASバーマックス磯・ゼロフカセ」
「VARIVASバーマックス磯・ストロングタイプ」
「VARIVASトリビュート磯・フロートタイプ」
「VARIVASトリビュート磯・サスペンドタイプ」
(いずれもモーリス)
コマセは細分化されていて、慣れるまでは選択に悩むところ。半日程度であれば3kgのオキアミ2枚にチヌ用・クロダイ用の配合エサ2袋くらいが目安。
「私は軽めの配合エサ1、2袋の割合で作る事が多いのですが、状況によっては、まとまりが良く遠投性のある配合エサを使用する事もあります」。近年は重めの配合で遠投するテクニックを活用する人が増えてきている。
コマセ一つをとっても、メーカーや種類により練り方や置く時間が異なる場合があり、奥が深い。
コマセを混ぜ合わせる時に必要なコマセカッターとマゼラー、コマセを撒くのに欠かせないコマセシャク。磯釣りにコマセシャクは非常に重要なものなので、うっかり落としてしまった時などのために安いものでもいいので2本用意しておくと良い。尻手ロープなどを付ける人もいるが、わずらわしさを嫌う人も多い。
コマセシャクの長さは長いほど遠投でき、短いものは狭い釣り座などでの使い回しがよくなる。標準的には650mmくらいがおすすめ。
収納:タックルバックやバッカン類の使い分け
ロッドとリールを入れるロッドケースに、替えのスプールや小物を収納するタックルバック、コマセを作って入れておくコマセバッカンもマスト。エサ入れや水汲みバケツも必要になる。
キーパーバッカンは必要に応じて使用(トーナメントでなければスカリやドンゴロスなどで持ち帰るのも可)。季節や状況によりクーラーボックスを持参することもある。
ロッドケース、タックルバッグ、キーパーバッカン、ハードバッカン40㎝、エサバッカン、水くみバッカン
ロッドケース、タックルバッグ、キーパーバッカン(中にエサバッカン、水汲みバッカンを収納)、ハードバッカン40cm
※荷物をコンパクトにするために、ハードバッカンを小さくしてキーパーバッカンの中に入れてしまうという手もある
タックルバッグの中身
リールの替えやウキ各種、ハリス、ハリ、ガン玉などの小物類を小分けにして収納。ウキなど仕掛けの使い分けがこの釣りの楽しみでもあるので、分かりやすいように分類しておくことが大切(ウキの使い分けなどのテクニックは別項で説明)
※小物ケース類は何かあった時の為に同じ物を作っておくと便利。
レインスーツとフローティングベストも収納の一部
ベストのポケットには小物類を収納でき、地磯などではタックルバッグを持たずにベストに収納したコンパクトな状態でポイントまで歩くこともある。近年は同一ブランドのベストとレインウェアを一体化できるものが人気で、身の回りがコンパクトになり動きやすい。
その他、あった方が便利なアイテム色々
※画像・解説/亥飼 真司