釣行記

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砂浜フラットフィッシュゲームを面白くするジグ&ワーム使い

尾形慶紀 2021年5月2日 更新

宮城のヒラメ、マゴチゲームは例年シーズンインの早い仙南サーフから始まり、仙台・七ヶ浜周辺エリアや東松島周辺も調子が上向いてきた。牡鹿半島周辺でもようやく釣れ始めて、陸っぱりからフラットフィッシュを狙うのに最高のシーズンを迎えている。

6月上旬、仙台近郊の蒲生海岸にオーシャンルーラーフィールドスタッフが集まりフラットフィッシュゲームを楽しんだ。仙南サーフは人が多すぎるということでエリアを少しずらして仙台近郊サーフを選んだのだが、蒲生海岸も仙南に負けないかなりの盛況っぷりだった。
(2016年6月16日掲載)

釣り場は仙台市の蒲生海岸周辺
今回の釣行に参加した尾形慶紀さん、鈴木貴博さん、阿部慶行さん、相澤純さん、伊藤俊治さん
 
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メタルジグを使ったフラットフィッシュゲームの基本

一同が使用したメタルジグはオーシャンルーラーの「ガンガンジグⅡ」と「ガンガンジグSJ」の2種類。ウエイトはともに遠投可能な30~40g。30gの方が理想的な動きを出せるのでメインで使用し、40gはより遠くを広く攻めたい時に使い分けるのがおすすめ。

「ガンガンジグ2」の方はスリムボディの比較的オーソドックスなタイプのジグで、「ガンガンジグSJ」の方はワイドボディのスロージグタイプ。

「ガンガンジグ2」はベイトライクな動きでアピール。ボトム付近のズル引き、リフト&フォールのほか、タダ巻きしても効果的。ボトムから少し浮かせて、レンジを保ちながらタダ巻きすると、上のレンジを向いて捕食することの多いヒラメがヒットしてくることがある。

「ガンガンジグSJ」はスロージグ特有のヒラヒラとしたフォールアクションでアピールするルアー。ボトムからリフト&フォールで大きくアピールし、低活性なターゲットにも捕食スイッチを入れて食わせることができる。ボトムでじっとしてエサを待つマゴチなどに実績大。

メタルジグはオーシャンルーラーのガンガンジグシリーズ
ガンガンジグⅡ」(オーシャンルーラー)
スリムボディでスイミング、フォールと色々なアクションで使えるオールラウンダー
ガンガンジグSJ」(オーシャンルーラー)
幅広ボディのショア専用スロージグ。フォール時のフラッシングがアピール大!

フラットゲームではいずれのジグもゆっくりアクションさせた方が釣果的だ。特に今シーズンは大きくシャクってしまうと食わない傾向が顕著になっている。遠くからアピールするのではなく、近くのターゲットにしっかり見せて食わせるよう心掛けるといいだろう。

常にボトムキープを意識しながら、ゆっくり、小さい幅のアクションで誘うのがおすすめ。この日はボトムを取って、ゆっくり3回くらいテンションフォールするのが有効だった。

ジグカラーの使い分けが釣果に直結することも多い。朝マヅメは赤金系が高実績。ニューカラーのケイムラ入りもよく釣れている。フラット全般によく釣れているのはゴールド系、シルバー系で、特にゴールド系は主戦として使える威力がある。

砂底で釣るフラットゲームではブレイク付近が有力ポイントになる。蒲生海岸は沖に浅瀬があるため、沖側のカケサガリと岸側のカケサガリ、2段階のブレイクを集中的に攻める。ブレイクでリーリングを止めて、横の潮流に乗せて流すのも一手
アカキンはマヅメ時に有効なカラー
UVシルバー、UVゴールド(新色)の金銀2色もかなりアピール大。UVケイムラ発光とフラッシングで暗い時からピーカン時まで幅広い条件でアピール力を発揮する
吐き出したベイトとほぼ同サイズの「ガンガンジグSJ」
 
ガンガンジグでキャッチしたマゴチ、ヒラメ
フラットフィッシュ人気は最盛期

ソフトルアーでボトムを制する

ソフトルアーのジグヘッドリグには新製品の「クレイジグレンジキープVR」がおすすめ。名前の通り浮きにくく、レンジキープ力に優れたジグヘッドだ。

浮き上がりにくく、レンジをキープしやすい三角形状が特長の「クレイジグレンジキープVR」(オーシャンルーラー)

傾斜のある砂浜からキャストして引いてくると三角形状のヘッドが砂底に刺さり、ベイトが砂底のエサを探しているような動きでリアルなアピール効果に期待できる。キャストしてボトムを取り、スローめにズル引きするだけで波打ち際まで攻めることができる。

また、防波堤など足場の高い釣り場の場合、遠くから足下まで一定のレンジを探れる。シャクればダートして誘えるので、ベイトがいてターゲットが高めのレンジを向いている時などにも使えるジグヘッドだ。

ソフトルアーは尾形さんはベイトブレス社の「ベタンコスリム3インチ」、「ベタンコスルムカーリー3インチ」を使っている。これら2種は比較的軟らかい素材を使っているため波動によるアピールが大きく、またバイト時には自然に口に入ってフッキングの妨げにもなりにくい。

「クレイジグレンジキープVRは下側に追加フック対応アイを備えているので、トリプルアシストを加えるという手もあります。私はワームのマテリアルの軟らかいものを選択することでフッキングの問題をカバーしていますが、好みに合わせて使い分けられます」と尾形さん。

実績のあるカラーはグリーン系。最近はチャートにゴールドラメの入ったものがよく釣れている。ゴールド系はフラットでは定番カラー。グリーン、チャート系は仙台周辺などの濁りの強いサーフでベイトになるエビやハゼなどに近いのがいいのかもしれない。

ベタンコスリム3インチ」(ベイトブレス)ソフトマテリアルでアピール力、フッキング率に優れる
鈴木さんは「レンジキープVR」に「トルクシャッド」(アルピナ)の組み合わせ
阿部さんはバークレイの「Tテールシャッド」でマゴチキャッチ

フラットフィッシュは雨や水温低下などの影響で急にシビアになることがあるため、梅雨時は釣況が不安定になりがち。ただ、ハイシーズンはまだまだ続き、シーズンの早かった仙南サーフなど南側のエリアは徐々に釣りづらくなっていくものの、東松島より北のエリアはこれから調子が上向いてくる。先日、ボートで田代島・網地島周りでフラットを狙った時はまだまだという雰囲気だったので、牡鹿周辺エリアは7月にかけてハイシーズンになりそうだ。

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PROFILE:尾形慶紀(オガタヨシノリ)

宮城県をホームエリアにロック、フラット、シーバス、青物など、海のルアーフィッシングをメインに釣行。カレイやワカサギ、エリアフィッシングまで幅広く楽しむほか、キャンピングカーに乗り、北海道、東北6県、新潟など、一年を通して遠征している。サポートメーカー:ベイトブレス、オーシャンルーラー、Endo Craft。所属クラブ:石巻シーバスフリーク

 

※取材・解説/尾形慶紀

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