亘理沖のヒラメ釣り解禁!大判平目に狙って食わせる方法
亘理荒浜沖のヒラメ釣りが6月1日に解禁。まだまだシーズン序盤ながら、良型が多く絶好調!初期の亘理沖で大型ヒラメに狙って食わせるための攻略法を菅野順也さんが解説します。
ドキドキ感がたまらないヒラメ釣り!
初期から絶好調!今年も亘理沖が熱い
「今シーズンも無事にヒラメ釣りが解禁となりました。餌のマイワシが大きいので、それに見合った大型が釣れています。最盛期は根に着いたヒラメを狙いますが、初期と終盤はベイトの反応に合わせて船を流します。昨日食いが良かった辺りから流していきますよ」とにこやかな表情で菊地憲吾船長はきくしん丸の梶を握る。
凪ぎの海を約50分走ってポイントへ到着。海底は砂地なので、すぐ隣にはカレイ船も並んだ。
菊地船長より配られたマイワシは25センチ級で、お客さんからは「餌が大き過ぎるよ、ヒラメが逃げてしまうんじゃないの?」などの声も飛んだ。
餌が大きくてもいつもと同様に、親針は上顎に刺して孫針は腹ヒレの付け根に装着して投入。きくしん丸では餌の大きさに合わせてオモリを80号に変更。ただし、イワシのサイズがレギュラーサイズに戻ったらオモリも60号に戻す予定とのこと。
海底にオモリが接触しないギリギリの位置を棚の下限に設定。たまにゆっくりと竿をあおってイワシが逃げ出す動きを演出。そしてゆらゆらと落下させて弱っている姿でもアピールする。
3流し目で私が送り込んだイワシに食らいついてきた。本命らしい感触だったが、噛みついているだけで膠着状態が5秒間。ただ待っていられない性分の私はすかさず飲み込みを促すべく、1メートル程持ち上げた。すると嫌がるように放されてしまった。もう一度竿を戻したが、再び食い付くことはなく回収。針掛かりまであと一息だった。
その時点で船中で釣り上がったヒラメは3匹。
掛かれば必ず大判。釣果は全て60オーバー。
メロウドで満腹のヒラメは誘いで飲ませろ!
菊地船長は「15分ほど走ってポイントを変えてみます」と移動を試みた。どうやらベイトを追っているヒラメの釣れる場所は日替わりで入れ替わるので、そこが船長泣かせらしい。
魚探を見つめていた菊地船長はメバルの反応を見つけた時と同じ様に、船を一気に停止させて後退。再び投入の合図を鳴らした。「これはベイトがたくさん映ったな!」と、釣り人に緊張が走った。
やはり、着底して底取りをするとすぐに食い付いてきた。「ツンツンツン」またしても竿の振幅に変化はなく、食い込んではくれない。先ほどの失敗を教訓に間を長めにしながら誘ってみると大きく竿が胴まで曲がって針掛かりのサインがでた。
釣り上がったのは64センチ。口の中にはメロウドがぎっしり詰まっていた。それを見た私は、飲み込みの遅さに納得できた。
その後は飲み込みを促す誘いの加減が上手く決まって、連続ヒットに成功した。終了時間の間際には80センチを釣ることができた。
速い動きで逃げ惑うベイトを追いかけるだけの遊泳力があるのは、ある程度の大型のみ。そして餌のマイワシが大きいことも重なって、当日は大判が選別されたように揃う絶好のチャンスとなった。
私の釣果は8匹で、なんと全てが60センチオーバー。数では最盛期に及ばないものの、初期のベイトパターンは大判の狙い目だ。
亘理荒浜漁港より複数戦体制で出船。連日ヒラメ船で出るほか、カレイ船も好シーズン。平日、午後船も出ているので、好みのタイミングで釣行できる。
■予約、問い合わせTEL:080-1667-1181
竿=がまかつ・デルフィーノ 50-300
道糸=ヤマトヨPE JIGGING 8BRAIDED 3号
仕掛け=幹糸・ヤマトヨ・フロロハリス 7号 ハリス 同 4号
針=親がまチヌ7号 孫がま泳がせヒラメ6号
カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドスタッフ、スポニチAPC、日本魚検定(とと検定)2級取得。福島市在住
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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/きくしん丸(荒浜港)
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