釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

例年よりちょっとテクニカルな庄内沖 春マダイゲーム[大瀬沖周辺のタイラバ・タイジギング]

縮 彰 2021年3月5日 更新

東北各地で例年より早めの春が訪れているが、庄内沖のルアーマダイはいつもの年とちょっと雰囲気が異なっている。例年なら3月頃から盛期に入り、連日爆釣となるはずが、マダイのヒット率がなかなか上がってこないのだ。釣れるマダイは中層に浮いていて、例年通りの傾向もみられるのだが・・。※2016年4月掲載の記事です。

[PR]

今シーズンは釣れる時と釣れない時の差が大きすぎる

例年、3月の春のハイシーズンになると、どこの船でも釣れ盛るはずの庄内マダイ。なのだが、今季はどうも様子がおかしい。海水温が高めのためかワラサ~ワカシの青物が異常に多く、マダイより先に青物がジグや鯛ラバに食いついてしまう状態。明らかにマダイだろうという魚探反応が出てもなかなか口を使わなかったりと苦戦が続いている。

縮さんらTEAM MARVELのメンバーは3月13日に今季初釣行。前日、好調にマダイが釣れたとの前情報があり期待したが、この日は急激な冷えに加えてマダイの食いも渋り、メンバー全体で33~54cmを4枚の釣果となった。このように天候が不安定で出船機会が少なく、たまに沖に出られても青物ばかりで、マダイの釣果がなかなか安定しない日が多くなっている。

この日の1枚目は、定番「TGベイト(ダイワ)」のグリーンゴールドで釣った51cm
縮さんはタングステンヘッドの「ビンビン玉スライド(ジャッカル)」で今季1枚目をキャッチ
ロッドは「ビンビンスティックVCM BSS-67L-VCM(ジャッカル)」 乗せ調子のバキュームタイプで、食いが浅くてもバイトを弾きにくい。速巻きでリアクションバイトを狙う時にも!
わずかに活性が上がったタイミングを逃さず54cmをキャッチ。タイラバの中層巻きで、ネクタイなどは使用せず、トレーラーのタコベイトのみで食わせた。渋い時はコンパクトなパーツでフッキング率を上げるのもアリ
3月13日は、海は凪いだがマダイはかなり渋かった

2回目のチャレンジとなった3月27日はまずまず良いタイミングに当たり、青物が少なく本命を狙いやすいコンディション。この日は総枚数は8枚ながら、65cmを筆頭に63.5cm、63cm、54cmと納得サイズを揃えることができた。

ただ、この日は他船も釣れたかといえばそうでもなく、渋い状況。縮さんたちもマダイらしい反応があっても口を使わない中、手分けしてパターンを探して攻略した。

3月27日は60オーバー3枚に54~55㎝3枚、それ以下2枚の計8枚を釣り上げた

例年通りのリトリーブ一辺倒ではキビしい

まさに日がわり状態の庄内マダイ。中層をメインに上~中層の広いレンジからヒットするのは例年の春と一緒なのだが、今季のマダイは活性が低いのか、セオリー通りのリトリーブだけだとなかなかフッキングさせられないことが多かった。

まず、定番のメタルジグの巻き上げ。巻いている途中にアタリはあるのだが、ひったくるようなバイトではなく、食いが浅すぎて乗らないケースが頻発。ジグのウエイトをできる限り軽めにして、ゆっくりめのフォールを入れてフォール中のアタリにアワせると本命がヒットするのだが、潮流もある中でフォール中のアタリを取るのはなかなかテクニカルだ。

3月27日、メタルジグのフォールを駆使して55cmと63cmを手にしたMARVELメンバー

鯛ラバは巻き上げで食ってくるので比較的簡単なのだが、食いが浅いマダイに食わせるため、リトリーブスピードやネクタイの選択に工夫が必要だった。

食いの渋いマダイに合わせてリトリーブスピードをゆっくり目にしたり、フォールを入れるといったアクションのほか、流行りの味匂い付きワームトレーラーも低活性時に効果的だった。
「今日も低活性で口を使ってくれませんでした・・(泣)とはなりたくなかったので、リアクション狙いで速巻きしてみたり、いろいろ試して何とか釣果を上げました。反応からも魚がいることは確実ですから、渋い相手にいかにスイッチを入れて食わせるかというゲーム性の高さもこの釣りの面白さだと思います」

ボトムから15mほど誘い上げたところで65cmを捕獲
「ビンビン玉スライド(ジャッカル)」の80gに「炎月イカタコカーリー(シマノ)」をセットして使用。イカタコカーリーは素材がやわらかい反面、テーリングを起こしやすいのでタコベイトやスカートで動きを制御するといい
この日は食い渋りに匂いの集魚効果が効いた
潮の変わり目に「爆流 鉛式ビンビン玉スライド(ジャッカル)」の高速巻きで釣った63.5cm
水流抵抗を受けやすい状況に適する「爆流 鉛式ビンビン玉スライド(ジャッカル)」。流線形のヘッド形状で高速巻きの釣りスタイルにも向く

27日の後、いよいよ遅めのハイシーズンに入ってそのまま調子が上向くかと思われたが、28日と29日はほとんど青物しか釣れなかったそう。3回目の挑戦となった4月3日は49cmを頭に4枚を釣ったものの、かなり渋い状況だった。今シーズンはこのまま釣れたり釣れなかったりが続きそうだ。

春のシーズンは大体4月いっぱいくらいまでで、5月からはコマセのシーズンに入り、夏以降、再び鯛ラバで狙えるようになる。
「春は上から下まで全てのレンジを探らなければならないので大変ですが、仲間同士で探り合って、ヒットレンジ、パターンを誰が見つけるか、というのを楽しみにしています。夏から秋シーズンはボトム付近に反応が集中するので今よりずっと釣りやすいですよ」

3月27日、鳥海山を望むポイント周辺には多数の遊漁船が集まっていたが、どの船も釣況はおもわしくなかったようだ
こちらは4月3日の釣果
ジャッカルより「ビンビンワームトレーラー」新発売
「ビンビンワームトレーラー 鯛カーリー(ジャッカル)」
味とニオイで低活性な魚も誘うワームトレーラー。上で紹介したイカタコカーリーなどに比べるとフォルムが崩れにくくて扱いやすい。スローやステイ系のアクションでも使用できる
「ビンビンワームトレーラー 鯛コーム(ジャッカル)」
フックにちょん掛けすると、味とニオイの効果でバイトを誘う。マダイのほか根魚などにも有効で、この日も装着するとアタリが倍増した。ちょっと大きいかなという時は元を千切って装着するのもオススメ
「ビンビンスティックHS BSC-HS610UL-ST(ジャッカル)」
シャープな掛け調子のHS。感度が非常に良く、潮流が速い時でも水中の状態を把握しやすく、微細なアタリもビンビン伝えてくれる。感度を活かして積極的にアワせていく攻撃的スタイルに!
MARVELメンバーが使用した「ビンビンスティックシリーズ(ジャッカル)」乗せ調子、チューブラーのVCMと高感度ソリッドティップのHSを状況、スタイルに合わせて使い分け。写真は上から
BSS-HS610ML-ST(スピニング)
BSS-67L-VCM(スピニング)
BSC-72MH-VCM(ベイト)
BSC-HS610SUL-ST(ベイト)
BSC-HS610UL-ST(ベイト)
このほか、BSC-610L-VCM(ベイト)も使用
ビンビンスティックVCMメーカーサイト
ビンビンスティックHSメーカーサイト

ジャッカル鯛ラバシリーズ紹介動画

【関連記事】
鯛ラバのタックルガイドはこちら

◆記事に書けない裏話や質問への回答は無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!

PROFILE:縮彰

山形のオフショアチームTEAM MARVELリーダー。現在のように東北にオフショアゲームが広まる以前から、酒田沖や相馬沖をはじめとして、太平洋、日本海(たまに南太平洋)の各地に釣行している。淡水のルアーも大好き

 

※取材・解説/縮 彰(TEAM MARVEL

[PR]
Amazon堤防Amazon堤防釣り初心者

関連カテゴリ