「バレーヒル・ベイトブレス主催 第1回 ロックフェスティバルin雄勝波板」リポート後編:入賞者インタビュー
2015年12月6日(日)、大盛況のうちに幕を閉じた「バレーヒル・ベイトブレス主催 第1回 ロックフェスティバルin雄勝波板」。前編では検量に持ち込まれた魚の画像などを掲載したが、後編はいよいよ表彰式。入賞者たちのインタビュー、当日の状況の解説などを中心にまとめました。
個人戦は2kgオーバーのベッコウゾイを釣った青木聡さんが優勝
まずは個人戦から表彰が行われた。個人戦はロックフィッシュ(ソイ、アイナメ)1本の重量勝負。優勝した青木さんと準優勝の日野さんはともにベッコウゾイでの検量。3位の東谷さん以下はアイナメの釣果が並び、牡鹿、雄勝エリアならではの大型ベッコウを狙った2人がトップ2を占める結果となった。
7位 中村亮義(チーム海王①)1430
8位 森本正善(バレーヒル・ベイトブレス)1405
9位 渡邊博規(さがなや)1340
10位 小野寺 良太(ISU愛好会だいごろう選抜)1275
準優勝 日野 和則(TEAM molix)1785
3位 東谷輝一(バレーヒル・ベイトブレス )1630
4位 鈴木豊和(HI-PRESSURES)1530
5位 渡辺健(チームマルキュー九ちゃん)1520
「釣った場所は3か所目に移動した祝浜です。アイナメは合計5本釣りました。チームの佐藤雄一プロ、鹿野栄健プロと一緒に行動して、ヒットルアーはパラマックスのグリーンパンプキン。シンカーは1oz。スピニングタックルで遠投した釣果です」
「検量の魚は南三陸町の荒砥漁港という所で釣ったアイナメです。堤防に囲まれて、中に短い堤防があるところ。釣り方がちょっと独特で、バックラッシュほどく時のバイブレーションでグググっときました(笑)。ちょうどスポーニングエリアで、竿抜けになっていました。釣ったのはオスなんですけど、その前に1100くらいのメスを2匹釣っていて、潮が差してきたので浅場側のオスが釣れてきたんだと思います。他の磯にも入って、40くらいのを釣ったほか、50クラスをバラしました。ぎっくり腰だったので漁港メインで、磯からは人にかついてもらって何とか帰ってきました」
「ヒットルアーはベイトブレスのベタンコスリムシャッドです。北海道でもらったパープルPG。ロッドはバレーヒルのサイファリストHRXの90Hです。ポイントが遠かったので、遠投できるモデルを車から出して使いました。シンカーはタングステン18gです」
「今日は11時まで全然釣れなくてあせりました。一緒に行った千葉さん、森本さんとすぐそこの波板の磯へ歩いて入り、朝イチちょっとバイトがあったんですが、その後は反応が無くなってしまいました。陽が出てきて千葉さん、森本さんが40UPをポンポンと釣って、自分も釣らないとということでポイントを撃たしてもらっても、根掛かりばかりでダメ。で、朝いったんバイトを取れた場所に戻り、サイズダウンしてベタンコカーリーテイルの2インチ、パープルPGを巻いてきて、足元で釣り上げたのがこの魚です。時間は戻りぎりぎりの11時でした。ロッドはサイファリストHRXの90Hだったのですが、あまりの嬉しさに騒ぎすぎて磯にぶつけて折っちゃいました。シンカーは1.5oz(約40g)から18gまで色々使っていました」
おなかすごく大きいベッコウゾイをキャッチ。「場所は地磯で、最初根掛かりかなと思って、アワせて根に入られないように一気に取り込みました。ロッドはベイトタックルです」
2kg超のベッコウゾイで見事優勝!「釣ったのは北上町の地磯で、波板から30分くらいです。行きはヤブ漕ぎ10分、帰りは魚をかついで登り、足がもつれながら上がってきました。ヒットルアーはベタンコスリムカーリーのレッド/シード。個人的にレッドが爆釣なんで愛用しています。釣り場はシャローとディープが絡んで、手前に海藻が入っているようなところ。手前に波が当たって払い出しになっているところに落としてゴンッ!ときました。ロッドはベイト、長めの88です。
団体戦は良型3本を揃えたバレーヒル・ベイトブレスチームが頂点に!
団体優勝は主催者側チームの「バレーヒル・ベイトブレスチーム」に。個人3位東谷さん、8位森本さんと良型を揃えての勝利。
7位 Regends 3060
8位 hard worker(ハードワーカー) 3055
9位 TEAM molix 2975
10位 釣無魚2 2770
準優勝 FIELD-CRUISE A-TEAM 3695
3位 チームマルキュー九ちゃん 3420
4位 B.B.K 3330
5位 チーム海王① 3155
「最初、大須に行ったのですが、アワビの口開けで戻ってきて、8時半くらいまで迷子になっていました。すぐ近くまで戻ってきて2本。漁港でも釣り上げて全部で6本に、ヒラメも釣りました!」
「波板から5分くらい移動したすぐそこの地磯で釣りました。ベタンコカーリーのスリムを使って手前の岸際でヒット。遠投もしましたが、岸際で食ってきました。プラは何回かしていて、そこがいいなと決めていました。数はみんなで5本です。9時頃には3匹揃えて、そこから入れ替えました」
佐藤雄一プロが代表して回答。「エリアは牡鹿半島の前網。ワイハのマイアミじゃない方です。そこで700の魚でベースを作って、そこからランガンという作戦でした。最終的には祝浜というワンドの裏側、ゴロタでキッカーを入れようと10時くらいに移動。爆風、向かい風でしたが、そんなに飛距離は必要なかったので、みんな入れ替えをしました。個人で5位に入った渡辺健がキロフィッシュを釣ってくれたのでチーム戦の妙でなんとか3位に滑りこむことができました」
「私はエコギア・バグアンツのグリーングロスオイルの3インチでまずリミットを揃え、ロックマックスの4インチで一人で15本くらいは釣りました。タックルはベイトで、テンリュウさんのロックアイボルテックス85ゴリマキです」。同チームの鹿野栄健さんはがまかつのラグゼ・ダイダラのベイトモデルB88XHを使用。8号のナツメを使ったスローめのアクションでアフターの魚を狙った。渡辺健さんはがまかつラグゼ・ダイダラのスピニング遠投モデルS94Hを使用。
遠藤さんが代表してコメント。「釣り場は個人で優勝した青木も言ってた通り北上町の白浜と神割崎の真ん中あたりです。朝の6時過ぎに2kgフィッシュが上がって、赤系の方がいいのかな?ということで私も赤にチェンジし、足元で40弱、900台のベッコウがかかりました。すぐ目の前に根が入っていて、そこに投げてフォールでキャッチ。その前にムラソイも釣っていて、何とか入れ替えをしたかったのですが、それよりいいのは釣れませんでした。タックルは2人ともベイトです」
チームを代表して千葉正博さん、「波板漁港から山を登って、谷を2つ越えた波板周辺の磯です。みなさんがスタートし終えてから、明るくなってからゆっくり移動しました。以前、波板地区の方に『波板で釣らないのか』と言われていてここで上げたいなと思っていました。ただ、陽が出るまでほとんどバイトがなく、10時くらいから状況がよくなりました」
「磯焼けしている所もありましたが粘って、まず森本がバーチャルクロー2.6インチで40くらいのを2本キャッチ。続いて自分もベタンコスリムカーリーでキーパーギリ、続けてベイトブレスのシフトテイルで40くらいを釣りました。その間、根掛かりしていた東谷さんは死にもの狂いでしたが、11時に一番のサイズを上げて、3本揃えました。今回、プラはやっていません。ワンド地形でシャロー、ディープ両方できるので何とかなるかなと思いました。ロッドは森本、東谷2人はサイファリストHRXの90Hスピニングで遠投して。私はちょっとズルして、10フィートのHRXプロトで遠投して狙いました」
抽選会&ジャンケン大会でおみやげGET!
当初予定を大きく上回る150名超が参加し、大盛況となった雄勝ロックフェス。主催、協力社、波板地区の皆さんの企画も盛りだくさんで、とても楽しいイベントになった。冬のスポーニングシーズンのロックフィッシュイベントは、大きいものはおそらくこれが最後になるが、東北ロックフィッシュ界は2016年もこの勢いで大きく盛り上がっていきそうだ。
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