釣行記

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でかソイ有望!厳冬期のロックフィッシュゲーム

遠藤 真樹 2020年11月4日 更新

東北地方は最も寒さの厳しい季節。宮城沿岸のロックフィッシュもディープエリアに落ちる個体が多くなるが、この季節は深場に集まるモンスタークロソイを狙い撃ちできるチャンスでもある。塩釜沖松島湾周辺エリアからモーリスフィールドテスターの遠藤真樹さんのレポートです。

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仙台湾の水深30m前後で大型のクロソイを狙う

モーリスフィールドテスター・遠藤真樹です。2019年シーズンも、毎シーズン恒例の仙台湾ディープロックゲームが好調です。仙台の真冬は北西の空っ風の影響で、海上での体感温度は非常に低く寒いですが、ディープでのロックフィッシュゲームは非常にアツイです。

1月、天候に恵まれましたので、塩釜港のルアー船アーネストで出船!毎シーズン、水温が12℃を下回る頃になると、秋からのロックフィッシュの対象であるアイナメが深場に落ち、次なるターゲットのクロソイが高活性化してきます。アイナメの主戦場の水深がシャローとすると、クロソイは20~35mとディープになります。

 

ディープロックもシャローと同様のタックルで楽しめる

ディープロックとは言え、基本タックルはほとんど変わりありません。ただ、シンカーウェイトが24~30gと重くなる程度。リグもテキサスリグやジグヘッドリグです。ワームに関してもシャッド系、ホッグ系、そして私はカーリーテールを多用します。

ラインはPEを使用する方もいますが、私はフロロカーボンのみを使用します。水抵抗を少しでも減らしたいので、最近は12~14Lbと少し細めのラインを使用しています。根ズレに強く耐久性の高いVARIVASロックフィッシュ プレミアム14LbとNogalesデッド オア アライブ(フロロカーボン)の12Lbを使用しています。これくらい細くてもトラブルもなく、本当に耐久性が高いので安心して攻められます。もちろんPEにシュッ! の吹きつけもお忘れなく。

 

沖のストラクチャーをフリーフォールで直撃

クロソイの実釣ポイントは沖合の沈み根や人工ストラクチャー、漁礁です。魚探で海底のストラクチャーを探り、ピンポイントでボトムまで一気にフリーフォールです。

落ちてくるルアーに非常に敏感に反応するクロソイはフォール中、ボトム付近でのバイトが多くありますので、フォール中はラインの動き、違和感、バイトに集中し着底を待ちます。着底後は、ストラクチャー周辺を丁寧にリフト&フォールを繰り返し、ストラクチャーに潜んでいるクロソイを刺激し、バイトへ持ち込むという流れです。

 

ワームの使い分けテクニック

ワームの使い分けは、捕食しているベイトがメロウドやイワシ系の場合は、やはりマッチザベイトでシャッド系のワームに良く反応するようです。活性の低い時や捕食スイッチが入っていないときは、ボリュームのあるカーリーテールなどが効果的です。カーリーテールワームのテールから出る波動がクロソイに刺激を与えているのは、経験上間違いないと思います。

私の釣りのスタイルは、クロソイに餌だと思わせ捕食させる釣りと、本能を刺激して思わず口を使わせてしまうリアクションの釣り。この2パターンを意識して、ワームサイズ、種類、アクションを組み合わせアプローチしています。

そして、常にバイトがあった際のアクションが、どのアクションだったのか、意図的にそのアクションを起こしていたかを検証しながら、キャストを繰り返しています。釣れてしまったという結果ではなく、自ら狙って【釣った】という結果を求めるからこそ、結果が出たときの嬉しさや達成感を得られるのがゲームフィッシングの醍醐味だと思います。

 

根ズレのリスクとラインの重要性

ロックフィッシュゲームは漁礁や沈み根の溝や穴を狙い撃ちしてバイトさせる釣りです。攻めなければバイトさせられない釣りですから、根掛かりのリスクもそうですが、ラインも常に根、岩などに接触してしまいますのでラインブレイクのリスクも高いです。

根の付近でフッキングすると、クロソイは本能的に根に潜り込みます。それを上手くやり取りして引き出す訳ですので、やはりラインには相当の負担が掛かっています(写真はまさに格闘を終え、根ズレに耐えたフロロカーボンラインの姿です)

 

ラインがずいぶんと擦られてしまったのですが、最後までしっかりと耐えてくれ、クロソイをランディングすることが出来ました。耐久性の高い信頼出来るラインを使用するからこそ、焦らずにじっくりとクロソイのファイトに集中出来ました。

 

いつも同船する仲間にもグッドサイズのクロソイがヒットし、寒いですがアツイ釣りを楽しむことが出来ました。ディープロック、クロソイのシーズンはまだまだ続きます。防寒対策を万全に実釣を続けていきたいと思います。

 

「これからはマダラも期待」アーネスト佐藤尚行船長

「今シーズンは水温が下がるのが遅く、例年とは少し異なるシーズンになっていますが、ディープのクロソイはまずまずの調子になっています。良型クロソイのアブレはほぼ無く、たまに50UPのアイナメも出ています。落ちた根魚が集まるディープゾーンだけでなくシャローとの中間とか、いろいろなポイントを釣っています」と、アーネスト佐藤船長。

「これから2月、3月は外道にマダラも釣れ始めます。産卵のため接岸した後の個体が、水深25~30mくらいで釣れてきます。あと、たまにですが寒ビラメも釣れてきますよ」

[遊漁船紹介] アーネスト
塩釜・釜の淵漁港から出船。ロックフィッシュを中心に仙台湾のルアーゲームをガイド。佐藤尚行船長がその時々の状況、パターンを解説しながらポイントを回るので、普段ボートをやらない人でもスキルアップになる。これから始めたい人向けのレンタルタックルも充実。
■問い合わせTEL:090-3641-4621

[タックルデータ]
ロッド:ミディアムヘビー 6.9ft
    ヘビー 7.2ft
ライン:VARIVAS ロックフィッシュ プレミアム 14Lb
    Nogales デッド-オア-アライブ フロロカーボン 12Lb
フック:Nogales フッキングマスター ロックフィッシュ #4/0、2/0
その他:VARIVAS PEにシュッ!プロ仕様
    VARIVAS イコールVE-001
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PROFILE:遠藤 真樹

バスフィッシングでNBC等の大会に出場し、優勝・入賞多数。現在はサラリーマンアングラーとしてロックフィッシュ、ジギング等のソルトウォーターをメインに釣行。宮城県仙台市在住。関連メーカー:モーリス、メガバス、フィッシングサンリバー。

 

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※取材・テキスト/遠藤真樹
※取材協力/アーネスト(佐藤尚行船長)、株式会社モーリス

 

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