岩洞湖ワカサギ釣り氷上シーズン滑り出し好調!
2017年も岩洞湖の氷上ワカサギ釣りが開幕した。解禁日は1月26日(木)で、去年よりは早いものの例年よりはだいぶ遅いタイミング。それでも今季はここ数年では一番の釣れっぷりとなっていて、多くのワカサギファンで氷上は大きな賑わいをみせている。
2017年の解禁日は過去最高の人出を記録!
氷上解禁後、最初の日曜となった1月29日、千葉宏一さんは親子で岩洞湖に釣行した。解禁日の26日は平日にも関わらず、過去最高の人の出を記録し、岩洞湖のワカサギ釣りは大盛況となっている。
「解禁日からの情報を集めてから行きましたが、今年はどこのポイントもよく釣れているようです。実際、私も二丁竿にはせず、片方を息子に渡して一丁でやったのですが149匹とまあまあの釣果。息子も30匹ちょっとは釣ったと思います」
例年、型が良いことでも知られる岩洞湖だが、サイズは大から小まで様々。当歳魚らしい小型から3歳くらいの大型まで、群れによって釣れるサイズが異なる感じだった。
朝のチャンスタイムは入れ食い状態に
選択したポイントは定番のレストハウス対岸ワンド周り。朝イチから入念に魚探を入れてチェックし、中層から底層にかけて濃い群れの反応のあった水深12~13mのポイントに決定。
朝イチは絶好調。オモリを付けて着底させると、仕掛けを動かさなくてもしばらくすると自然にアタリが出るような状況。ダブル、トリプルもあり、順調に数を伸ばした。
しかしながら、8時を過ぎて明るくなると魚が沈み気味になり、魚探の反応を見ながら、誘いを入れて食わせるテクニックが必要になってきた。
朝方は胴突き仕掛けの脈釣りだけで十分に釣りになったが、日中は仕掛けの中にガン玉を打ってフカセ釣りチェンジ。ガン玉の重さで仕掛けをたるませ、水の流れを利用したゆっくりめの誘いが低活性なワカサギに有効だった。
[使用した仕掛け]
「飛ばしワカサギ 棚探りバージョン(ささめ針)」底釣りがメインになる岩洞湖対応仕掛け。下から2番目にアピール力のある金バリを使用している。
「ワカサギ長ハリスの鬼(ささめ針)」4cmと5cmの長ハリスに、全長109cmの広いタナを探れる仕掛け。仕掛けを横向きにするフカセ釣りなどにも向く
10時を過ぎるとさらに渋い状況になったため、ドリルを片手に穴開けの旅に出てみることに。水深7m、10m、12m、15mと様々な水深帯の30か所ほどに穴を開けて魚探の反応を観察したが、結果的に12~13mラインが最も安定していた。
「日中食わなくなるのはいつものことです。200匹、300匹と沢山釣っている人は日中、群れが沈んでも一定の回遊があるラインを選んでいます。経験の豊富な人は日中から始めても束釣りしていますし、岩洞湖で安定した釣果を上げるには経験に基づいた場所のチョイスは最も重要なポイントになります」
ポイント選びはテント釣りの醍醐味でもある。朝イチ反応があっても、日中の回遊ルートから外れた場所を選んでしまうと場所移動ばかりでタイムロスが大きくなってしまうので、ポイント選びはじっくり時間をかけた方がいいだろう。
【釣行時の注意点】
対岸側の降り口は護岸の整備により以前より降りやすくなった。ただ、今シーズンの岩洞湖は例年以上に人が多いうえ、対岸側は護岸工事などを行っているため駐車スペースが不足気味。仲間と乗り合いで釣行したり、駐車スペースを早めに確保するなど対応が必要だ。途中の凍結路面で事故も起こっているので、運転にも十分に注意したい。一酸化炭素中毒を防ぐため、テント内の換気をこまめにすることも忘れないようにしよう。
[遊漁料]
日釣り600円
中学生、75歳以上、身体不自由者300円
小学生以下無料
※現場売りは倍額
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カレイ釣り大会で多数の入賞経験を持つカレイ競技のエキスパート。三陸をメインフィールドに、仙台湾や青森周辺にも足を延ばす。青物ジギングやマダイ、ワカサギなども得意。岩手県一関市(千厩町)在住。ささめ針フィールドモニター、サンラインフィールドテスター、下野アドバイザリースタッフ
※取材・解説/千葉宏一
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