釣行記

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三陸船カレイ’15春の陣開幕![養殖棚のマコガレイ]

菅原 正 2021年1月29日 更新
カレイ

岩手、宮城の三陸海岸が春の船カレイシーズンに入った。イサダやワカメ漁が始まるのと同じ頃、春の到来を知らせる三陸のマコガレイ。シーズンに入るのが比較的早い陸前高田市の広田湾に菅原正さんが釣行しました。

船マコガレイの基本はこちら。

湾内風景
竿を出した陸前高田市の広田湾
 
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今シーズンも春マコ楽しめそうです!

例年、この季節になるとそわそわしだすのがカレイファンの性。菅原正さんも‥「鰈仲間とそろそろだな?と話していたんですが時化で中止になったりして、ようやく三陸に行くことができました。シーズン初期はカレイの活性が低いものですが、この日は予想外にヤル気のあるカレイが多くて、上バリに食ってくるものも多数。今回の釣行ですっかりカレイ熱に火がついてしまったので、これから毎週行きたい気分ですよ」

菅原さんは3月1日(日)、陸前高田市両替漁港の第二晃進丸で広田湾へ釣行。43cmを最大に34枚の好釣果を上げた。

カレイ釣りは4回目というビギナーの方で11枚。マコガレイが9割にマガレイも少し混じり、マコガレイはほとんど産卵後だったが、マガレイはまだ子持ちも見られた。

釣り場は広田湾の湾口よりちょっと内寄りの水深40m以浅の海域。表層付近の水温が5℃くらいだった。最初は砂泥底から始めたが、次第に南寄りの風が強まり、船が流されて軟らかい泥底のポイントへ。この泥っぽいポイントが当たり、ほとんど35cm以上、40UP混じりで好調に釣れてきた。

広田湾口より内側の水深35~40mのポイントが釣り場
泥底のポイントでは泥の付いたカレイが釣れてきた
泥場のポイントに入ってからは35cm以上の良型が続いた
菅原さんのロッドは今季新発売の「バイオインパクトカレイX(シマノ)」。春先のカレイの微妙なアタリも克明に伝える高感度設計。非常に軽くて細いのにバットパワーがあり、40オーバーの良型マコとも余裕でやり取りできる
身の厚いマコガレイに子持ちのマガレイも混じった

「『カカーン!』という小気味よいアタリに即アワせる、この季節らしい気持ちのいい釣りを楽しめました。ただ、ドブ系の釣りをあまりやったことのない人にはちょっと難しかったかも」

『ドブ系』とは軟らかい泥底のポイントのこと。オモリを普通に「トントン」とコヅいてしまうとオモリが埋もれてしまいアタリも取れなくなるので、オモリを「ペタン、ペタン」と寝起きさせるように誘いをかける必要がある。アタリも「カカーン!」から「モソッ‥」まで色々あるので、この誘いとアワセの感覚が釣果に差がつく要因になる。

「早春は釣るのが難しく、カレイとのかけ引きがある点がこの季節の船カレイの醍醐味でもあります。それでいて上バリに食ってくるようなカレイは引きも良いので、湾内の釣りはとても楽しいものです」

三陸のカレイ船はこれから続々とシーズンに入り、5月、6月と好シーズンが続く。カレイファンのみなさん始動の時ですよ!

こちらは船中2番目の42cmのマコガレイ
上バリ中心に食うほど活性は高く、ダブルで釣れてくる場面も
終わってみれば、40UP3枚を含め、30リッタークーラー8分目くらいの十分な釣果となった
道糸はサンラインの「スーパーブレイド5」1.5号。今季から連結タイプが登場しているので、ニューラインに巻き替えて新しいシーズンを迎えるべし。ハリスは「トルネード松田スペシャル競技・ブラックストリーム」中心に「トルネードVハード」も使用。ハリスはほとんど3号で大丈夫だが、状況により4号も用意している。仕掛けは「三浦屋式直結仕掛け」や「剣剛カレイGT65-3(オーナーばり)」などを使った
PROFILE:菅原 正(すがわら つかさ)

志津川湾を中心に、三陸各地に釣行する船カレイ釣りの名手。最近は一つテンヤのマダイ釣りやジギングも楽しむ。岩手県一関市千厩町在住。サンラインフィールドテスター

 

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※取材・解説/菅原 正
※取材協力/第二晃進丸(岩手・両替漁港)

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