日本海・笹川流れのクロダイ秋磯最盛期!
新潟の笹川流れや山形の庄内磯では秋磯シーズンのピークを迎えている。笹川流れの桑川磯では10月の釣行時に比べて水温が下がってエサ盗りも減り、クロダイ狙いの好機!しばらくはマダイにも期待できそうだ。
※2016年11月掲載の記事です。
エサ盗り減って時化の合間にチャンスあり
東北、新潟日本海側の秋磯はほぼ例年通りの雰囲気、順調にシーズンが進んでいる。今回釣行した笹川流れだけでなく、山形の堅苔沢や由良など各地で釣況が上向いてきた。
亥飼真司さん達が乗った磯は新潟笹川流れ・桑川港の北にある汐留の岡という沖磯。この日は波と風のある条件で、さらに後半にかけて天候が悪化する予報だったため、陸寄りで比較的足場の高い磯からの釣ることになった。
釣り座周辺の地形は、沖には汐留のハナレと呼ばれる低い磯。島との間には所どころ根が入っていて、釣り座の右側にもシモリ根が点在。左手は鷹巣の岩が岬状に張り出している。クロダイは一帯のほぼ全域に入っていて、釣り座に立てれば釣果はかなり期待できるという釣り場。
「渡船の船長さんから水深は6m位と聞いていたので、今回はウキ止めを付けて釣りをしました。ウキはキザクラの新製品でポルタμ(ミュー)です。アンダーロックリングを採用していて通常のポルタより更に安定感が増しています。今回は風、波が結構ありましたので水面下のシブシブ設定プラス、安定感(ふらつきにくさ)を考えて最初はポルタμを選びました」
手前側はクロダイ、沖側には大型のマダイが!
魚が釣れたポイントは、足元から40m程沖までで、その時の潮加減やエサ盗りの動きに合わせて狙うポイントを移した。
朝のうちは手前にコマセを打ってポイントを作って、フグ等のエサ盗りをかわしながら攻めていくと足元から15m位でクロダイが釣れてきた。それと並行して沖寄りにポイントを作っていくと、30~40mくらいの沖のポイントからマダイがヒット。
■ロッド:ダイワ 銀狼 王牙AGS 5.3m 0.6号
■リール:ダイワ トーナメント磯 3000 SH-LBD
■ウキ:キザクラ ポルタμ J6号
■ライン:VARIVASトリビュート磯フロートタイプ 1.5号
■ハリス:VARIVASハードトップ磯プレミアムハリス 1.5号
■ハリ:GRAN ジークチヌゼロフカセ 3号
「釣り始めはポルタμで足元から15m位でクロダイを釣っていましたが、沖側が気になっていたので、今度は遠投性と感度、視認性を重視して黒魂DET B号にチェンジし、風対策の為にJクッション水中のJ6号を付け、沖を狙うとマダイが来ました」
続けて沖を狙っていると、マダイらしい魚がヒットしたものの、2発連続でラインブレイク。かなり大型で片方は70cm以上ありそうだった。たまらず持ってきたタックルの中で1番強い物へとチェンジ。
マダイ用は用意していなかったので、クロダイ用の道具で竿とラインの号数を上げるとともに、風が強くなってきたので道糸の「トリビュート磯」はフロートタイプからサスペンドタイプに変更。ウキも「D-Flatz74」のJ3号にチェンジした。
[使用タックル2(マダイ対応)]
■ロッド:ダイワ トーナメントISO AGS 1.25号 53m
■ウキ:キザクラ D-Flatz74 J3号
■ライン:VARIVASトリビュート磯サスペンドタイプ 1.75号
■ハリス:VARIVASハードトップ磯プレミアムハリス 1.7号
エサは生エサ、ボイルと用意したが、すべてボイルでの釣果だった。夏から残ったサヨリが多かったためボイルを使用したが、アジはかなり減り、サヨリとフグが少々というエサ盗り状況。水温が下がったため、エサ盗りは少なくなり10月よりぐっと釣りやすくなった。
桑川周辺は秋磯最盛期。このまま12月に入る頃まで秋の荒食いシーズンが続き、その後、クロダイは徐々に深場へ落ちて寒クロシーズンへと移行する。
■キーパーバッカン ホワイト
■ハードバッカン40cm ホワイト
■エサバッカン ホワイト
■ドライアーマーコンビネーション フローティングベスト グレー
■ドライアーマーコンビネーションレインスーツ グレー
■コーデュロイキャップ ホワイト
◆記事に書けない裏話や質問への回答は無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!
東北各地の他にも北陸方面や関東方面にも釣りに行きます。海の釣りは色々やりますが、最近は磯釣りの合間にテンヤマダイやタイラバに行ってます。サポートメーカー:モーリス。MFC(みなとやフィッシングクラブ)所属
※取材・解説/亥飼 真司