庄内温海沖マダイ終盤戦!タイラバで良型秋真鯛GETのチャンス!!
春マダイの超実績釣り場として知られる山形・庄内沖。春マダイは小型のメタルジグが鉄板だったが、今季はタイラバ(鯛カブラ)が一気に市民権を獲得。そして今秋、深場に落ちる前の荒食いの季節に、マダイが鯛ラバで好釣!タイラバで狙う庄内の秋マダイ釣行を紹介する。※2015年11月掲載の記事です。
「庄内沖には以前から春マダイで通っていましたが、以前から船長さんには『夏でも釣れるから一度来てみな』といわれていたんです。ただ、夏場は暑さがきついし、秋は仙台湾のワラサに通うのでなかなかタイミングが無いよなぁ‥と思っていたんですが、9月27日に試しに出てみたところまずまずの釣果。その後は10月、11月と、出るたびに良型が釣れて、山形の秋マダイにすっかりハマってしまいました」とは、今回の釣行をリポートしてくれた縮彰さんの談。
着底から巻き始め1~3回転にバイトが集中!わずかな変化も見逃さない
縮さんが代表を務めるTeam MARVELのメンバーはジギングとカブラのルアーで狙っているが、ほとんどが鯛ラバでの釣果。最近は庄内の釣り漁師の人たちもジグよりカブラを使う人が多くなっているそうだ。近年の鯛ラバ人気でヘッドやパーツのバリエーションが豊富になり、釣りの対応幅が広がったことも大きく影響しているようだ。
縮さんのグループではジャッカルの「ビンビン玉スライド」をメインに使用している。ヘッドにタングステン素材を使用した遊動式の鯛ラバで、「この時季の庄内マダイは底についてエビやカニなどをよく食べています。ベイトが小さいので、タングステンのコンパクトなヘッドが効きます」
「渋い時はアピールを強くするか、逆にシルエットを小さくまとめるかのどちらかで試すのですが、スカート、ラバーのアイテムが豊富なため戦略的に釣りを展開できています。遊動式はヘッドとラバーを離してアピールできるので、ラバー周りをコンパクトにまとめると、小さいエサを食べている今の時季のタイに効果的なケースがしばしばみられました」と縮さん。
鯛ラバは庄内沖では80gが基本。浅場では軽い60g、潮が早ければ100g、120gを使うこともあるので、バリエーションは多めに用意しておく。また、条件次第では鉛素材の「爆流 鉛式ビンビン玉スライド」も良く、11月8日には75cmをこの爆流で釣り上げている。庄内はドテラで流すことが多いので、流れに乗る流線型ヘッドの爆流がマッチするケースも多い。流れやターゲットの状況をみて使用するヘッドのタイプ、重さを調節したい。
この季節のヒットレンジはほとんど底付近。探るのは底を取ってから10mほど。9月頃までは20m、30mと探って追ってくることもあったのだが、10月に入るとタイは底に着く傾向が顕著になる。今年は中層にサワラが多く、浮かせるとサワラに鯛ラバを取られてしまうため、タングステンで一気に沈めて底ばかりを攻めることもあった。
遊動式の鯛ラバの強みはヘッドとラバーが離れてヘッドが先に沈むところ。アクションをつける際は、最初にロッドを大きくあおるようにしてヘッドだけが先に沈むようにすると良かった。基本は、ボトムを取ったら大きくシャクってシンカーをラバーから切り離し、フォール。着底したら即リトリーブに移り、10mほど巻いてくる(状況により20m、30mと巻くことも)
最もヒット率が高いのが、巻き始めから1~3回転くらいの間。「シンカーとラバーが離れているので、フォール中かフォールから巻きに移行する所に反応するのでは?」というのが縮さんの見解。もちろんフォール中にガツガツと食い付いてくることや、巻きの途中にまとわりついてくるようなアタリが来ることもある。巻きのスピードも色々試してみたが、秋のシーズンはハイギアリールを使用した高速巻きが圧倒的によく釣れた。
鯛ラバはスカート、ラバーの組み合わせのローテーションやカラーローテーも重要。色や形により食いが全く異なることも多い。グループで釣りをする場合は役割分担して色々試して、見つけたヒットパターンに統一していくのが釣果UPの早道。
カラーローテーションのコツは、朝イチはグロー系、ビビットカラーなど派手めな色、明るくなったらシルエットがハッキリする赤、茶、黒系というのがセオリー。曇り空の日なら一日中明るいカラーにしたりと照度、活性に合わせて対応する。
カラーの傾向は簡単そうで奥が深く、11月8日の釣行では朝方に定番のグロー系がダメで、「今日はグローは外れかな?」と思っていたら、終盤になってグローを使っていた人が3枚連発。周りもグローにチェンジした途端にマダイが釣れ出したということもあった。ラバー、スカートの長さや形状も色々と組み合わせがあり、ベイトが小さい状況では、スカートレスのショートカーリーも有効。色々試してみると意外なパターンが当たることもある。
「船長は春の方がデカいのが釣れるといいますが、秋も平均して60cmクラスが上がり、最大で74cm、75cmと良い型が釣れています。あとサワラも釣り上げられれば美味しい魚なので嬉しいんですけど、ラインを傷つけられたりカブラを持って行かれるので困り物ですね」
また、大型のマダイは行動が他のタイと少し違うのか、中型が連発している時より、時合いを外して外道がポツポツ釣れているような時に突然ヒットすることが多いそう。マダイの釣りでは常に油断は禁物だ。
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鯛ラバのタックルガイドはこちら
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山形のオフショアチームTEAM MARVELリーダー。現在のように東北にオフショアゲームが広まる以前から、酒田沖や相馬沖をはじめとして、太平洋、日本海(たまに南太平洋)の各地に釣行している。淡水のルアーも大好き
※取材・解説/縮 彰(TEAM MARVEL)
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