釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

型にこだわる金華山沖マダラジギング!

編集部 2021年3月21日 更新

東北各地でマダラが好調に釣れ出している。オスの腹にはキク(白子)がパンパンに詰まって、魚の価値も今がMAX!金華山沖のジギングを取材してきた。※2014年11月の取材記事です。
>>鱈菊の調理法はこちらから!

この日、TOP RANGE・丹野正文代表が釣り上げた14kgのビッグワン!

食い活発な深場の超大型マダラを狙う!

取材を行ったのは11月23日。TOP RANGE(旧菊田釣センター仙台店)の釣行会に同行した。遊漁船は塩釜のタラジギング人気をリードしてきた第一海友丸。過去に船宿記録となる16kgを釣り上げた実績もある深場のポイントで一発大物を狙った。

金華山沖の深場のポイントは600gの重いジグが必要な釣り場。今回の釣行会の参加者はKOMO社のコモジグ・マグナム600を使用。金華山沖や三陸のタラ釣りの実績カラーを揃えたTOP RANGEオリジナルカラーで3本の10kgオーバーを含むデカマダラが多数ヒットした。

■コモジグマグナム600(KOMO)
丹野さんの経験、実績をもとに特注したTOP RANGEオリジナルカラー。左から:メロウドグローベリー、活イカレッドゴールド、ドンコグローベリー、ピンクバックグローベリー、グリーンゴールドグローベリー、レモンスカッシュ、ピンクヘッドグローテール、ベタピングローベリー、ベタブラックグローベリー、オールブラックゼブラグロー
http://fishing.kikuta-sendai.com/?eid=880
ポイントに着くと北寄りの風にウネリもあるかなり厳しいコンディション
船中1本目から8kgの良型!釣りにくい状況だが、釣れればデカい!!船上のやる気スイッチがONになった
ヒットジグはコモジグ・マグナム600の活イカレッドゴールド。釣った藤崎さんは、「マグナム600を1本しか持っていなかったので昨日追加で購入したばかりでした。丹野さんに過去に16kgも上げている実績カラーということですすめられて、買っておいてよかったです」
潮をかぶりながらもピンクバックグローベリーで!
こちらもTOP RANGEオリジナル、強いイエローカラーのメロウドイエローで良型を2本連続キャッチ!
隣の方がイエローで連発するのを見て、すかさずメロウドイエローにチェンジしこの釣果。狙いが的中すると嬉しい
これくらいがアベレージ。釣れてくるのは5kg以上がほとんどだった
 
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水深の壁を攻略すれば10kg超が目の前に!

タラジギングの場合、ジグをポイントに入れれば勝手に釣れてくるようにも思われているが、底を取ってから根掛かりしないようコントロールしつつ、タラが食いやすいようにアクションさせられるかどうかで釣果にはかなりの差がつく。

特に180m以深の深場ではポイントにジグを入れるだけでも難しく、ピンポイントから少しでもズレると全く釣れないことも多い。そこは船長の操船を信じ、合図に合わせて投入するのみ。

そしてジグが落ちてからがアングラーの腕の見せ所。小さすぎる操作ではアクションが深場の底までは伝わらないし、大きくシャクり過ぎると自分の感覚以上にジグが浮いてしまってタラは見向きもしてくれない。ジグのウエイトに合った適度な張りのあるロッドを使い、短く鋭いアクションできっちりタラの前でジグを泳がせてやるのことが大切なのだ。

 
水深のあるポイントではキレのあるシャクリでイメージ通りのアクションを伝えることが重要。軟らかい竿だと大まかなアクションしか付けられず、下でエサを待っているタラの目前からジグが大きく外れてしまう
釣行会参加者が使っていたのはTOP RANGEオリジナルロッド「マダラSP」。タイプMは300~500g、タイプHは500~700gのジグに対応。今回は600gで統一していたのでタイプHを使用した。タイプHはブランクスに適度な張りがあり、深場でちょっと釣りづらい流れの時にもしっかりとアクションさせられる

この日はやや釣りづらいコンディションではあったが、潮自体は悪くなく食いは上々。途中からは底付近でサバがジグに反応するようになり、集まったサバがベイトになってタラの活性はさらに高まった感じだった。タラが吐き出したものから、サバやスルメイカなどを食べていた模様。

状況に合わせたメタルジグのカラー選択も重要になる。この日はコモジグ・マグナム600を使用し、過去に16kgを上げている活イカレッドゴールドのほかメロウドグローベリー、メロウドイエローの3色が10kgオーバーを引き出した。イカを吐き出したタラもいたので、興奮時のイカに近いレッドや白っぽいシルエットのグロー、イエロー系がよかったのかも?当たりカラーは状況によって異なるので、色々なカラーを用意しておくと状況対応力は高まるはずだ。

タラジギングシーズンはこれから2月頃の産卵期をピークに産卵後まで続く。東北ならではの冬の巨大魚を今季もお楽しみいただきたい!

>>タラの身は昆布締めで美味しく!!

活イカレッドゴールドで8kgに続き、今度は10.5kgにサイズアップ!
ラスト直前に11kgを追加!ヒットカラーは先ほどと同じくメロウドイエローだった
丹野さんはメロウドグローベリーを主に使用し、上の14kgの他にも大型ばかりを揃えた。「水深100mより浅い所ならばそれほどでも無いのですが、深場は水圧の変化の関係から慣れないとバラシも多いです。わたしの経験上、魚を掛けた水深から半分くらい上げてきた辺りでかなり暴れることが多く、特に大型になるほど浮上スピードに合わせたリーリングとロッドコントロールが大切です」
コモジグ薦田代表の使っていた試作カラー「これは作るのが大変すぎるのでちょっと市販は難しいかも‥」
お世話になった第一海友丸の瀬戸船長。丹野さんとともに金華山沖のタラジギングを開拓してきたこの道のエキスパート。深場のピンポイントにきっちり流す絶妙のテクニックで任せて安心!
■TEL:022-365-7589
丹野さんが代表を務める、TOP RANGEでは、オフショア関連アイテムが充実しているほか、沖釣り商品も個性的な商品がいっぱい!丹野代表のオリジナルブランド「TOP RANGE」では東北の釣り物に合わせたアイテムを続々リリース。ローカルスタンダードとして、東北だけでなく全国にも通用する釣り具を目指して発信している。
■TEL:022-285-9576

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※取材協力/KOMO、TOP RANGE(宮城県仙台市)

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