釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

塩釜沖ボートロック最盛期突入!

編集部 2021年3月24日 更新

松島湾、牡鹿半島周辺はロックフィッシュのボートゲームが最高のシーズンを迎えている。4月20日には「2014塩竈ボートロックトーナメント」が開催され、78名の参加者が宮城沖のボートロックを楽しんだ。※2014年掲載の記事です。

2013年大会はあいにくの悪天候ながら釣果は上々

前身の大会から6回目となった「塩釜ボートロックトーナメント」。今シーズンは天候にも恵まれ、約80名の参加者を集めて盛大に開催された。ここではその船上の様子をリポート!

当日はベタ凪のコンディション。田代島・網地島周辺からスタートフィッシング!

さわやかな快晴の仙台湾で春の釣りを満喫!

「昨日、海に出てみた感触では、シャローゲームでもかなりのバイトがあり、浅い所の根魚の活性が上がっている状態でした。まだ水温が低めなので、ちょっと深めの水深8mくらいはちょうど良い状況のはずですよ」とは、このイベントを主催している遊漁船アーネストの佐藤尚行さん。

当日はアーネスト佐藤さんはもちろん、ハンター塩津氏や戸澤直彦さんもゲスト参加。釣りドル・みっちぃこと石崎理絵さんも東京から駆けつけて、大会を大きく盛り上げた。

80人近くの参加者を乗せたえびす屋の大型船4艘は船団を組み、牡鹿半島周辺へ。網地島周辺のポイントに着くと、ベタナギの最高のコンディション。前回大会では釣果はまずまず良かったものの悪天候に悩まされたため、この好天に参加者のテンションも上向いた。

アーネスト佐藤さんは途中までは竿は出さずに参加者のサポートに回った
この大会に毎回ゲスト参加しているハンター塩津氏も同船

ポイントに着いて釣りを始めると、気持ちのいい晴天には恵まれたものの、根魚の活性はかなり低い状況。ちょうど潮止まりの時間にも重なったようで、釣り始めからしばらくは釣果が上がらなかった。

それでも、小さめながら1尾目のアイナメが釣り上げられると、潮が動き始めたのか、アイナメ、ベッコウゾイがポツポツと上がり始めた。水深8~12mの高低差のあるきつい根もあり、根掛かりが多発。「ここから斜面を上がっていきますよ」などといった船内アナウンスに合わせてポイントを攻略していった。

サイズは小さめながら、渋い中で貴重な1尾目をキャッチ!
アイナメ中心にベッコウゾイも混じった。ボッケ(ケムシカジカ)も釣れたが根魚では無いので対象外
46cm、1.6kgの良型をキャッチ!ヒットルアーは「ガルプ!デビルホッグ(ティムコ)」。凹みにフォールしたところでヒットした
えびす屋の第51えびす屋丸、第71えびす屋丸、第31えびす屋丸、かもめⅦが出船し、途中までは船団でポイントを攻めた
 
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難しい条件下で3本を揃えた人も!

この季節の攻略法を佐藤さんは、「今の季節はスイミングがキモになります。毎年大会を開催していますが、トップウエイトを釣っている人はスイミングを上手に使っている人がほとんどです。スイミングさせるレンジやアクションの高低差など、本当に微妙な違いなんですが、ちょっとした違いを感じられるかで釣果に大きな差が付きます」

この日、塩津さんは「FCスナイパーBMS(サンライン)」を使用。FCスナイパーの高分子フロロにバイトマーカーシステム(カラーマーカー)を搭載し、ディープの釣りでラインのわずかな変化を読み取りやすい
佐藤さん、塩津さんともにシンカーは「ボトムコップ(ティクト)」を使用。転がり難いステイタイプ(右ケース)に、すり抜け性が高いフリータイプ(左ケース)が新追加。フリータイプは大好評で売り切れ店も続出した
佐藤さん、塩津さんともに偏光グラスは和真メガネ仙台本店でオーダーしたオリジナルTALEX仕様。フレームは「VERO 2nd(ジール・オプティクス)」。同店はタレックスプロショップに認定されており、誰でもオリジナルのTALEX偏光グラスを作ることができる
点々とポイントを攻めていき、最終的には牡鹿半島の先端付近まで移動した

釣況は徐々に上向き、途中からは船団から散らばってポイントを探した。水深20~30mの深めの場所で他船が良型を何本かキャッチしたとの情報を得て、その近くに移動したりもしたが、なかなかサイズアップはならなかった。

それでも、帰港後に順次行われた検量では3本のリミットメイクをしている人も多く、トップ10位以内は全員ウエイト2㎏以上を釣り上げていた。優勝した内田智洋さんは良型3本を揃えて4.07kgの釣果。深場で魚の活性も低いこの季節の釣りにしっかり対応した人が好結果となった。

大会後、シーズンは一気に進み、現在は松島湾周辺のシャローゲームが最盛期を迎えている。小島や藻場を撃ち、水深2~3mの浅場から好サイズがヒットするのがこの季節の醍醐味。これから夏場までロックフィッシュのシーズンはまだまだ続く。

ハンターサイズではなかったが、塩津さんはリミットの3本以上をキャッチしていた
アイナメはコンスタントに上がるようになったが、これ以上のサイズアップが難しい状況
みっちぃにも待ちに待った本命のアイナメがヒットした
ロッドをグンニャリ曲げて上がってきたのは中型のマダラ
佐藤さんからマンツー指導を受けていたみっちぃにとうとうきたか!? と思ったら良型ボッケ。東北以外ではなかなか見かけないぶよぶよボディにみっちぃは大喜び
こちらはヨロイメバルをキャッチ
アタリは終始ポツポツとあり、PFJ立原さんやハンター家の大先生もレギュラーサイズのアイナメを釣り上げていた
優勝者は40オーバーの良型を3本揃えた内田智洋さん。ほとんどズル引きとシェイクで釣っていたとのこと。2年前にも2位入賞しており、この季節のパターンに合わせて最高の結果を成し遂げた

表彰式の模様と詳細な大会結果はコチラ!

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※取材協力/遊漁船アーネスト船宿えびす屋

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