釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

北三陸「あまちゃん」釣りツアー実釣編

編集部 2021年3月25日 更新

2013年、社会現象を巻き起こし、年末の紅白歌合戦でも大きく注目された朝ドラ「あまちゃん」。そのロケ地にもなった岩手県の野田村は豊かな海が大きな魅力で、カレイ、アイナメをはじめとした釣り対象魚も抜群の魚影を誇っている。

ここでは、プロアングラーの児島玲子さんらが野田村を訪れ、カレイ船、ロックフィッシュ船で終日釣りを楽しんだ模様をお伝えします!※2014年1月掲載の記事です。

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宿泊先のえぼし荘から、乗船場の下安家漁港までは車で5分とアクセス良好
朝獲れの鮭をさばいている地元の漁師さん。「あまちゃん」にも登場した清流、安家川(あっかがわ)の流れる野田村下安家地区には、全国有数の「サケ・マスふ化場」があることから漁獲量も多い
そんな野田村のイメージキャラクター「のんちゃん」は、鮭の稚魚がモデルになっている
午前7時30分。取材船と関係者船の2隻に分乗し出船
最初のポイントである水深20mラインを目指した

【当日のコンディション】
天気:晴れ時々曇り
波:少し⇒高い
水温:低下傾向

 
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前半は三陸定番の船カレイからスタート!

この日、児島玲子さんと一緒に釣りをしたのは釣行記でもおなじみ、ライターでプロカメラマンの山口充さん。前半カレイ釣り、後半ロックフィッシュを狙うリレー船で出船した。

青森との県境に近い野田沖には良根が多数点在し、アイナメ、ソイ、ヒラメの宝庫。またカレイやメバルも実績が高い。今後も海況が安定していれば、ナメタやアイナメがグイグイ竿を曲げてくれ大いに楽しめる好釣り場だ。

6時45分に宿泊先(えぼし荘)を出発。車で走ること約5分。今回お世話になる「まったけ丸」の出船場所、下安家漁港に到着した。

準備をして7時30分に出港。沖合を目指した。といっても釣り場はすぐそこで、前半のカレイ&アイナメのエサ釣りのポイントまでは約10分ほどで到着。水深20~35mラインの流し釣り、かかり釣りで狙った。

仕掛けを落とすとそこはゴツゴツとした感触で、全くオモリがめり込まない硬い砂地のポイント。しかし、急な水温低下のためかモゾモゾとアタリが浅く、なかなかハリ掛かりしない状況だった。序盤は鈍めの展開の中、開始から約20分後、3回目のポイント移動で児島さんにアイナメがヒット。その後、再び場所を移動し、山口さんが40cmのイシガレイをキャッチ。さらに35mの深場では、今度は良型のマコガレイを釣り上げた。

午前7時50分にスタートフィッシング。気温は低かったものの風がなかったためか、それほど寒さは感じなかった。最初のポイントは21mの砂地
開始早々、児島さんの竿にアタリが。巻き上げ途中にゴンゴンとアイナメ特有の引きがはっきりと分かったとのこと
児島さんのタックルは、トップに超弾性チタン合金素材を採用したゲームロッドシリーズ「メタリアゲーム160」に高強度・軽量カーボン素材ザイオンをまとい進化した「スマック」を使用
山口さんは絶妙なコヅキとゆったりとした聞きアワセでボッテリ肉厚な40cm超のイシガレイをキャッチ
食いが渋い中、モソモソとした浅いアタリを慎重にアワせ、元気に上がったきたのは良型なムシガレイ!
仕掛けはヤマシタの「東北カレイ3本バリ仕掛け」に「マシュマロボール」をプラス!このマシュマロBは通常のエッグボールと違い吸水性がなく、水中で安定した浮力を発揮。微細な突起が水流を受けてナチュラルにアピールする
流し釣りから、ワカメ養殖棚の掛かり釣りにスイッチ。やや食い渋りだった前半に比べると徐々に釣況が良くなってきた感じで、良型がマズマズのペースで上がるようになった。大きく竿がしなった時のドキドキ感がたまらないのだ
三陸リアス式の素晴らしい景観の中、楽しめる野田沖のカレイ、アイナメ釣り。ちょっとかわいいサイズも混じったものの、コンスタントに釣れ続き、船上は和やかムード

後半はボートロックでのっこみ盛期のアイナメ狙い

10時40分頃からは根魚狙いのボートロックにスイッチ。開始早々、児島さんにヒットし、山口さんもコンスタントに釣果を伸ばした。ただ、お昼頃からは風波ともに強くなり、タフコンディションに…。

充分にカレイ、アイナメ釣りを堪能。後半は、50cm超のランカークラスを狙って初冬の根魚ルアーにチャレンジ
根際をテンポ良くリフト&フォールで攻めていく児島さん。思った通りのコースをトレースして、まずは1匹目をゲット!
児島さんのすぐ脇では、エグレをフォール重視で攻めて山口さんもキャッチ!
前半戦を終え一旦、港に戻り昼食タイム。ちょうど三陸鉄道が通り掛かった
堀内駅を出てすぐにある大沢橋梁と安家川橋梁は高台から太平洋を一望できる。三鉄の車窓は絶好の撮影スポットにもなっている。
観光の模様はこちら
ウネリと風が出始めた厳しい条件下、パターンを探し当てて次々にキャッチ。黄金色のかわいいアイナメも飛び出しニッコリ
アタリはあるもののサイズが小さくなり、移動後、沈み根にウネリが当たって砕ける、いかにも釣れそうなポイントを撃つことに
1回目のキャストでバイトがあるも乗らず、2投目も同じコースを狙い撃ち。そして、根のスリットを通過した瞬間、山口さんにヒット!強烈な首振りアクションで上がってきたのは‥ゴーマルには届かなかったものの体高ある47.5cmのデップリアイナメ。水温が例年に比べ低かったことを考えれば上出来だろう
ヒットルアーはエコギアの「アクア バグアンツ3インチ」のフレッシュレッドブラックフレック
帰港は、辺りがすっかり薄暗くなった17時。決してベストな状態ではなかったものの、終わってみれば良型アイナメを筆頭にカレイを含め約50匹の釣果
釣ったアイナメとカレイは、宿泊した国民宿舎えぼし荘にて風味ある焼きと、絶品のお造りにしてもらい、関係者に振る舞われた。お酒もはずみ釣り談議は絶好調
【遊漁船紹介】まったけ丸
写真中央が今回お世話になった「まったけ丸」の澤口船長。野田村沖は大型ロックフィッシュの宝庫。これからの時期は寒さを忘れるくらいデカイ魚をヒットに持ち込める可能性がぐっと高くなるとのこと。また例年であれば、同地のカレイは4月頃から深場でポツポツと釣れ始め、盛期となる5月半ば頃から6月にかけては、浅場で40cm級を中心に数も期待できる。数は少ないものの、稀に50cm台が出ることも。「是非、魚影の濃い野田沖で存分に釣りを堪能してください。皆様のお越しを心よりお待ちしております」。やさしい笑顔の船長とともに楽しい釣行を!
★遊漁船概要
全長6.22m
1.1t
最大7名(釣りは3名)
★出船場所
下安家漁港
★料金
・近場(水深30m~50mライン)一人¥5,000
※カレイ、ソイ6時間以内
・沖(水深80mライン)一人¥6,000
※メバル他6時間以内

釣り船の他、観光でも出船可。野田村の景勝地「十府ケ浦」や「えぼし岩」、「下安家大橋」、また普代村堀内地区の夫婦岩や堀内大橋なども海側から見ることができる。
★料金
・貸切
一人¥5,000
・人数:2~4名
一人あたり¥3,500
・人数:5名(団体割引)
一人あたり¥3,000
※内容はいずれも2時間以内の下安家湾クルージング

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