釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

宮城でアジ&ヒラメリレー人気沸騰中!

菅野順也 2021年3月29日 更新

今季、空前のヒラメ爆釣劇をみせる宮城県亘理沖で、大型マアジがかなり好調になっている。ヒラメ釣りとリレー式の欲張りプランで楽しさ倍増だ!
※2013年10月掲載の記事です。

好調ヒラメ前の朝マヅメに良型アジ確保!

今シーズン6月より開始した宮城県亘理地区のヒラメ釣り。8月に入ってから船中200枚超えも続出してよく釣れている。そんな中、大型のマアジもいい感じで上がり始めた。

「マアジも面白そうだけど、ヒラメが釣れているし…」と迷っている釣り人におすすめなのが、前半マアジを釣ってから後半のヒラメ釣りへとリレー式で丸ごと楽しんでしまうプラン。そんな欲張り釣り人の私も亘理港より出船のきくしん丸へ早速釣行した。

午前5時出船。第一きくしん丸の菊地憲吾船長がリレー船を担当。船長によれば「この海域でマアジ釣りを始めてからまだ日は浅いですが、大型が揃って釣れるので人気が集まってきました。マアジも大型になると根に群れが着く習性があります。天然のツブ根や人工漁礁を探って回りますよ」とのこと。

釣り場は水深40mライン。始めに探索したのは天然のツブ根のポイント。魚探の画面には縦に湧き上がったマアジの群れが映った。

船長からのゴーサインで一斉に投入。私が選択したタックルは片天秤式で、関東方面などではアジ釣りに一般的に使用されている(ビシ釣り仕掛け)。胴突き式に比べると取り込みなどで慣れるまで少々時間がかかるが、仕掛けがコマセの流れる方向と同じ方向になびくので、食いが良い。片天秤式に馴染みがない人でも胴突き式から挑戦できるので大丈夫。

片テンにコマセカゴを付けた仕掛けを使用。カゴにアミコマセを詰めてアジを集めて狙う
使ったコマセカゴは「サニービシFL」の60号。窓を開閉してコマセのバラケ具合を調整可能
テンビンと仕掛けの間にはクッションゴムを装着する
仕掛けはがまかつの「イサキカラーフック3本仕掛」。アジ用ではなくイサキ用の仕掛けだが、全長が3mと長く、警戒心が強く、遠巻きにコマセをあさっている良型アジを狙える
エサのイカタンの大きは5mm角で十分。大きすぎると仕掛けがなびかないので不向き

水深が若干深めなので、棚までコマセがしっかり届くようにコマセカゴの上の窓は3分の1解放に設定して送り込んだ。片天秤式の釣り方は、着底したら一回シャクって仕掛けの長さ分だけ巻き上げて一旦停止する。アタリが無ければ一段上の棚へと移動。

海底から6m。2度目のシャクリを入れて待つこと5秒。一投目から私の竿にアタリが来た。当日使用したがまかつの新製品「チャンネルマーク」の白い穂先を叩くような鋭い感触。イナダ?サバ?と、疑いながら巻き上げに入った。途中、何度も引き込んで上がったのは42cmの特大アジ!

良型のアジをキャッチ!
ロッドはがまかつから新登場の「チャンネルマーク240-50」。ヒラメ、メバルやビシ釣りなど、沖釣りに万能に使え、細身、軽量ながら十分なパワーを備える。誘っている時は先調子気味で感度が良く、魚が掛かるとグッとしなる設定は、掛けやすく、上げやすい、まさに万能仕様
誘っている時は7:3くらいで操作性◎
魚が掛かると、胴に乗る感じでしっかり釣果を取り込める
アジは口切れが多く、取り込みまで油断は禁物
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共同作業が釣果に影響する!

コマセを打ち返してアジの群れを止めるのは共同作業。船長によれば、「群れが大きくまとまっている時は問題ありませんが、まばらな時にはみなさんの手返しの早さで魚を船の下に止めてください」との話。

その日の魚の浮き具合で異なるが、日中のアジは海底付近に集中するので、底から10mほど(船長の指示する範囲まで)探ったら回収して次の投入へと移る。船長が反応を見つけてくれたら、群れを逃してしまわないように、共同作業で群れを濃くできればさらなる釣果UPが望める。

当日はハナダイやクロメバル混じりでアタリが続いて、釣れたアジは20匹ほど。全て尺超えばかりだった。

釣れてくるアジは30cmオーバーの良型がほとんど!底に反応が集中する魚なので、同船者でコマセワークを協力し合って、低い位置にアジを集めるのも重要
クロメバルやハナダイ(チダイ)などは定番ゲスト。五目で楽しめる

後半はヒラメ釣りへリレー

午前9時でアジ釣りを終了。次のターゲットのヒラメポイントへ船は移動。航程はたったの10分。予測通りにヒラメの食いも良く、3時間の実釣時間でトップ11枚の釣果だった。

きくしん丸のヒラメ釣りについては夏の釣行記「亘理沖ヒラメ早期解禁!!」で解説しているので、そちらも参考にしていただきたい。ヒラメは盛期こそ過ぎたものの、依然好調。マアジも脂が乗る頃で、今話題のアジ&ヒラメリレーはもうしばらくいいシーズンが続きそうだ。

後半は今季絶好調のヒラメ釣り。この日はトップ11枚。数、型ともにまだまだ狙えます
この日、乗船した第一きくしん丸と菊地憲吾船長。きくしん丸は、ヒラメ船、アジ&ヒラメ船が連日出船!複数船体制のためキャパ的にも余裕があり、連日予約受付中。9月下旬からは期間限定!はらこ飯弁当も900円で提供!!
PROFILE:菅野順也

カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドモニター。福島市在住

 

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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/きくしん丸(宮城・亘理荒浜漁港)

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