初夏の歌津沖ブリフィーバー!
6月半ば頃から、歌津の大隆丸で10kg超のブリがヒット中!今年は初夏からブリ&ワラサの群れが入り、南三陸の海は青物シーズンのような活気をみせている!
※2013年7月掲載の記事です。
メロウドを狙って歌津沖にブリが大集結!
連日のようにブリがヒットしているのは歌津沖の水深40~50mのポイント。ベイトのメロウド(イカナゴ)が集まる実績のある場所で、春先からスローピッチの釣りで40UPのアイナメが好調にヒットしていたのだが、6月16日に80cm、7.5kgのブリワラが釣り上げられたところからブリ祭りがスタートした。
その後、6月20日以降は最大12kg、11.5kgと、10kgオーバーのブリが多数ヒット!三陸で夢の10kgオーバーが連日ヒットしているとあって、平日、週末問わず、アングラーが歌津の港に殺到するようになった。
「宮城ではスロー用のタックルを持っていない人も多く、ジギング用のタックルで狙う方もいますが、スロー系(スローピッチジャークorスロージギング)の方が釣果は安定しています。というのも、メロウドパターンでボトムからちょっと上をユラユラ~モチャモチャと誘うので、アクション的にスロー系の方が向いているんだと思いますね」とは、今回、釣況を解説してくれた大隆丸の牧野隆明船長。
スローなら根魚、青物どちらも期待大!
大隆丸では昨年の6月頃からスローの釣りに力を入れていて、今季は牧野さん自らも竿を出し、12kgのブリをキャッチ。ラインシステムはPE2号以上に、40Lbのフロロリーダー10m。「PEラインは2号以上だと安心感が違います。リーダーは5mではちょっと短くて、ブリが疾って船底に擦れることもあるため10m取っています。10mあればリーダーが入ってからちょっとムリしても寄せられるので、やりとりがずっとラクになります」
ブリのヒットレンジは根魚類とほぼ同じで、ボトムから15~20mくらいまで。スローであればスローピッチジャーク~フォールで誘い、フォールからアクションに入った瞬間などにバイトすることが多い。地形的にベイトが寄る場所を集中的に攻めるので、魚探の反応などを参考にレンジを合わせて、あとは潮次第。潮止まりでアタリが渋くなっても、ちょっと流れてくると食い出すことが多い。
「スローだとブリが釣られたことに気付かないのか(?)、最初のうちは重いながら上がってくることも多いのですが、15mくらい巻くと、たいてい止まって動かなくなります。7kg以上ともなると、強引に上げようとしても竿が伸ばされてしまってなかなか浮かせられません。ドラグを締めてもリールでは巻けなくて、走るところは走らせながら、指ドラグで押さえながらやり取りします」
ベイトの集まるところには他魚も多く、もともとスローのメインターゲットであるアイナメは40~50cm超の良型が揃う。今の季節のアイナメは脂が乗って肥った個体がほとんどで、ソイも同様。60オーバーのヒラメや70~80cmのスズキなどもよく釣れてくる(ヒラメ、スズキはリリース)。
ポイントは秋の青物シーズンにはワラサがよく釣れていた場所なので、今後は根魚等を狙いつつ秋まで長く楽しめそう。今後はイワシもベイトになり、鳥山が立てばキャスティングも面白くなる!
■予約TEL:0226-36-3732
十分なスペースのある乗り合い船のほか、小型船外機船でも出船している。牧野船長は歌津の海のことや各種釣り物のテクニックにもかなり詳しい。スロージギングの乗り合い料金は7,000円~。歌津の伊里前復興商店街脇の店舗に集合し出船場所へ移動
国道45号線沿い、伊里前復興商店街(隣接地)に大隆丸の店舗がある
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※取材・解説/牧野 隆明(大隆丸船長)
※取材協力/大隆丸(宮城・伊里前漁港)TEL0226-36-3732