釣行記

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初冬の爆裂パターン!!岩手磯ロック2日目

塩津 紀彦 2021年4月7日 更新

1日目、アイナメがとめどなく釣れ盛る、夢のような状況に遭遇したハンター達。翌日は、さらなる大物を求めて釜石方面の磯場へ突撃です。※2012年12月掲載の記事です。

【関連記事(前日の模様)】
初冬の爆裂パターン!!岩手磯ロック1日目

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2日連続で岩手のスポーニング盛期を大満喫!

1日目は型を選ばず連発モードで、岩手初冬のハイシーズンを数釣りで堪能。数では満足度120%でしたので、今度は特大サイズに的を絞り込み、一発ホームラン級を狙いの釣りを組み立てて、2日目のスタートです。

駐車場に車を停めて山道を歩き、山越え谷越え40分ほどでお目当ての磯に到着♪

いい感じのスポーニングエリアです♪

エサでナメタを狙っているおっちゃんがいたので、隣でやらせてもらうため、一声かけてからいよいよスタートフィッシング!

前日攻めた大船渡エリアよりも北に位置する釜石近辺の磯が2日目のポイントなので、少しシーズンが進んでいると仮定。

「前日はブレイク付近で3陣のプリの雌パターンに当たったので、こちらの磯は既に3陣の雌はシャローに入っているのでは?」ってことで、まずはワンド奥のシャローから始めてみることに。するとファーストキャストで、
「こん!」
と元気なバイト♪

「おっ!」と声が出ちゃうくらいのナイスバイトでしたが、意外といいアタリを出しただけの元気な30クラス(苦笑)

ふと見ると、お隣でキャストしためぐ大先生のロッドがいい曲がりをしてます!

 
ファーストキャストで50アップ。私なんかとは格が違いますわ…(汗)

51.5cmのナイスサイズの3陣雌アイナメさんです。
「読み通りだぜぇ~」
と、ニヤニヤしながら釣りを再開。

しかしながら、その後はチビ雌がちょこちょこ釣れるだけで意外と渋い感じです…。まぁ、3陣あたりの魚は小型が中心になってくるので仕方ないのですが、それにしてもバイトが遠い感じが気になります。

そこでとりあえず隣の足場にちょい移動して、
「今度は岬付近のブレイクで3陣の雄を狙ってみましょう」
と作戦変更。

その移動がてらにナメタ釣りのおっちゃんと情報交換してみると、渋い原因が判明しました。

おっちゃん曰く、
「昨日、ルアーのアンちゃん達がびっちり釣ってたど~」
だそうですよ…orz

そりゃプレッシャーでなかなか釣れませんわ…(涙)

まぁ頑張ってここまで来たので、もう少しだけ釣り残しがいないか攻めてみましょう。雌がシャローに居たので、ブレイクに3陣のプリ雄がいないか角度を変えながら丁寧に探ります。すると、
「ごん♪」
と明確なナイスバイト!

ナイスな錦アイナメん

しばらく粘るも、やはり後が続かないため大きく移動を決意します。

その移動前に場所に入れてもらったお礼の挨拶にまたおっちゃんに話しかけてみると、
「ちょっと大変だけど、あそこの高い尾根を越えるといい足場があるんだよ」
と有力情報ゲット!

おっちゃんのステキ情報を頼りにして、道なき道を越えてしばらく進んで行くと、やっとナイスな磯に到着♪

ワンドと岬、スリットと、スポーニングエリアに大切な条件がてんこ盛りです。

まずはシャロー側のプリ雌を狙うようにキャスト~。
「こんこん♪」
と微妙なバイト到来。とりあえずアワせてみると、やはり微妙な35cmクラスの3陣雌。

で、岬にキャストした大先生のロッドがいい曲がりしてます!

いい型の3陣雄ですね♪

やはり格が違うようです…(汗)。そこで、
「ちょっとその岬にキャストさせて頂けませんか?」
と場所を代わって頂き、岬に向けて張り切ってキャスト~!
「こんこん♪」
…微妙なのまたキタ…(苦笑)。アワセるとやはり35cmクラス。

で、悪寒が走り振り返ると、大先生のロッドが再度いい曲がりをしています…orz

3陣雌もデカイのしっかり居ましたね

「今日はこんな流れなのね…(涙)」
と落ち込んでいると、ダメな流れに流されまくり怒濤の10連発の30cmクラス…。

勿論大先生は40cm台をだいぶ絡めて釣っておりましたけどなにか?(涙目)

この流れを断ち切るために、ちょいと岬付近の足場に移動してブレイクラインの雄を丁寧に狙ってみます。

するとようやく目が覚めるような、
「ご~ん!」
と引ったくり系のバイト到来です♪

ナイスバイトの雄錦アイナメん

同じエリアから同サイズを2匹追加し、ようやく平常心回復(笑)

そして、さらに追加で狙うためにブレイクラインのアウトサイドにフルキャスト!ゆっくりリフトさせると、鈍く押さえ込むようなバイト!

一呼吸入れて渾身のフッキング!アツい重量感に大型を確信。
「首を振らないからアフターのデカいアイナメかな?」
と頭の中がちょいと「?」でしたが、浮上した魚影に納得♪

なかなかのブラックさんでした

最近、随分と磯で出会う機会が多くなってきたクロソイさんでした。特にイワシを追いかけて移動している魚が多いため、イワシが接岸したエリアにはかなりいいサイズのクロソイをオカッパリで狙えるのが、初冬の岩手磯ロックの楽しみのひとつになっております。

さていよいよ調子が上がってまいりましたよ!お次は残すところデカいアイナメさんだけって感じです♪

ワームをパルスクローのレッドバグキャンディーに替え、丹念にスポーニングエリア内の雌狙いに集中。リフトも小刻みに穴という穴は全て落として、ゆっくり見せるイメージで探ります。

すると、
「ごん♪」
と待望の一発吸引バイト!

アワセと同時にナイスなウエイトがロッドに伝わり、ビッグフィッシュを確信。ロッドの長さを利用して高根を上手くかわし、最後は一気にぶっこ抜きランディング♪

ごん太アイナメ様降臨!

デカイ!と思ったら意外と寸詰まりの54cm(笑)

 
メタボ検診には確実にひっかかりますね

いい魚に会えたので今回はこれにて終了…。かと思いきや、さらに事件は思わぬ展開に!

もうちょい釣り易い足場がないか探して奥地に入って行こうとしたら、足場が15mくらいの崖っぷちで終了。
「とりあえず投げてみるか」
とちょいと投げたパルスクローにまさかのビッグバイト!

アワせた瞬間にそれと分かるスーパーサイズです!根に巻かれないようにリフトして足元まで寄せた巨体は三陸モンスターアイナメ様ではありませんか(喜)

しか~し、ここで問題発生。垂直岩盤の15メーター足場では抜く意外にランディング方法が見当たりません…(汗)

低い足場に戻りたいのですが、ロッドを持っては移動不可能。どうしましょう…デカ過ぎて抜けるような規格の魚ではないのですが、ここは神頼みで抜きましょう!とした瞬間に残念、口切れフックアウツ…orz

まぁ完全に自分の判断ミスです(涙)。しょげていてもしょうがないので、とりあえず足場の低い場所に戻り、もう1度同じエリアにキャスト!

するとまさかのまたもやビッグバイト!先程のヤツよりは軽いながらも、間違いなく50アップのウエイトに心踊ります♪

足場も低い場所なので難なくランディング!先程の失敗が早速生かされましたよ(苦笑)

ナイスプロポーションの雌アイナメ様

これまた寸詰まりだった53cm。

まぁ流石に3匹連続でデカイのが来たらその小場所は沈黙。釣果も満足したのでさて帰りますか~。

っと帰りがてらにちょい投げしたら最後に足元で鋭く
「ごん♪」

立派な雄です♪

今回も岩手の大自然にはかなり楽しませて頂きました。これからだんだんとアフターの魚が回復して、口を使い始めるシーズンになります。

スポーニングは終盤に差し掛かりますが、今年は水温が高めなため一斉に産卵体勢に入るのではなく、だらだらと少しずつスポーニングに入っているようですから、もしかしたら年明けくらいまではズルズルスポーニング絡みの釣りが展開できるかもしれません。

是非、皆さんもハイシーズン真っ盛りの岩手へ磯ロック・ボートロック・堤防ロックとお出かけ下さい♪今がまさに三陸モンスターサイズに出会えるチャンスですよ♪

【タックルデータ】
◆ロッド:アブガルシア NRC-882EXH LIMITED MGS
◆リール:アブガルシア Revo Elite パワークランク
◆ワーム:
バークレイ ガルプ!パルスクロー
バークレイ パワーベイト ダブルホッグ
◆ライン:サンライン FCスナイパー16Lb
◆フック:
がまかつ ワーム316 2/0~3/0
がまかつ ワーム34R エリートツアラー 2/0
◆シンカー:1/2~1・1/2oz
◆ベスト:パズデザイン ULTIMATE V-1
PROFILE:塩津 紀彦

磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつフィールドテスター
※ハンターブログ http://yaplog.jp/jgfahunter/

 

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※取材・テキスト/塩津紀彦
※取材協力/釣具オヤマ(岩手・釜石市)TEL:0193-23-7754

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