釣行記

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新潟・粟島沖 夜マダイ快釣中![真鯛の電気釣り]

菅野 順也 2021年4月8日 更新

新潟県沖に浮かぶ離島・粟島沖は、天然の根が広がる真鯛の絶好ポイントだ。夏から秋にかけては夜の電気釣りが盛期。長いハリスの水中での動きを常にイメージすることが、釣果を伸ばす上でのキモになる。。
※2012年9月掲載の記事です。

マダイパラダイス粟島沖へ

出船は13時の予定だったが、新潟西港より出船の遊漁船・魁明丸前には気の早い釣り人(私を含め)が正午過ぎには全員揃っていた。まず釣り座の抽選をして船に乗り込み、新潟沖の離島粟島を目指した。

粟島沖のポイントまでは約2時間半。少々遠く感じるが、エアコン完備の船室で船旅気分。一休みしているうちに粟島が見えてきた。本土が遥か遠くに見える、この離脱感がたまらなく気持ちよい。

アンカーを下ろしてさっそく実釣開始。水深は58m。いきなり本命の真鯛を狙ってフカセ仕掛けを投入してもOKなのだが、釣りをする時間は翌3時まである。12時間の長丁場を前に、小物狙いで準備運動もあり。

私は胴突きのサビキ仕掛けを選択。イカタンの付け餌併用でハナダイとウマズラハギ釣りを2時間程楽しんだ。17時半、日本海に沈む大きな夕陽を見送ると、薄暗くなって真鯛が食い始めた。

「ハナダイを狙っている人も真鯛釣りに切り替えてください。50mでいったん停止して、コマセを振りながら45mまで上げてください」と野崎明船長のアナウンス。

胴突き仕掛けから、片天秤、コマセカゴ、クッションゴムに交換した。ハリスは6号2ヒロと4号2ヒロを連結して、2段式を選択。

明るいうちは胴突きで五目釣り
日が沈んでからが本命の時間

食いの時間は短い。時合いに乗り遅れるな!

コマセカゴにオキアミを詰め投入。50mで停止して、付けエサが馴染みきらないうちに素早くシャクってコマセを振る。さらに竿を戻しながらリールを巻くことを2回繰り返して、45mで停止。本命に狙いを替えて一投目からアタリがきた。

力強い三段引きで上がったのは38cm。小型でも引きが強いのが真鯛釣りの魅力でもある。そこから真鯛が三投連続ヒット。一旦食いが止まったが、19時過ぎに一気に食いだした。本日、一回目の時合いに突入!

他の魚でもそうだが、真鯛は特に食い気がある時間と無いときがはっきりしている。ハリに付けたオキアミが食われずに戻るかどうかで手返しの時間を調節して食い気を探り、食い始めたら集中してトラブル無く掛けるのが、数を伸ばすコツだ。

天秤仕掛けに変えて、すぐに本命ヒット
小さめながら綺麗な魚体のイチマイ
時合いが来ると連続ヒットもあった

警戒心を解き、好奇心をあおる誘い術

ハリスとエサの動きをイメージしながらの誘いが釣果UPのカギ

誘い方は「日によって大型は誘った方が食う時と、常に置き竿に食う時があります。よりゆっくりとした誘いで大型に食わせる人もいますよ」と、船長。警戒心が強い真鯛も、食い気があれば好奇心が先行する。私は緩急を付けた誘いをして、その日に合った誘いを見つけ出すようにしている。

当日は少し速めの誘いに反応が良く、誘い上げた時に食い込むパターンが多かった。これは活性が高い証拠でもあり、数が伸びる期待も大きい。

誘いの操作方法はいくつかあって、竿の操作、リーリング、直接手で糸を引く方法に分けられる。どの手法でも引き上げた時には、潮になびいているハリがダイレクトな動きをする。逆に、戻した時にはゆっくりと元の場所までエサの付いたハリが戻ることを頭に置きながらの操作を心掛けたい。そして、ハリスの長さ分だけ、コマセカゴから離れた位置にハリがあることをお忘れなく。

終盤には時合いが再到来。大型も数多く浮上した。22時頃にいったん食いが止またが、潮の流れが少し変わったと同時の23時過ぎ、また時合いに突入。今度はサイズが大きくアップし、50~60cmクラスが次々にヒット。

コマセを振ってタナに戻し、45秒経過。誘いを入れようと穂先を少し持ち上げた瞬間、私の竿がグリップのすぐ上まで一気に曲がった。ドラグを滑らせて魚を走らせる(潜らせる)のもセオリーだが、真鯛釣りでは根ズレとお祭りを避けたい。長いハリスとクッションゴムを頼りに踏ん張るのが無難。

大型の走りは長続きしないので、こちらが主導になるまで、ほんの一瞬の辛抱だ。「でかい」と思っても、焦らず手持ちでいなしながら巻き上げる。当日最大の71cm、4.2kgの嬉しいサイズが浮上した(タイトル下写真)。

型モノとのやり取りもマダイ釣りの醍醐味の一つ。がま船デルフィーノ(がまかつ)の曲がりが良型マダイの突っ込みをしっかり吸収!
23時過ぎには50~60cmクラスが連続ヒットした

初心者でもヒットは高確率!

当日は全員が本命の真鯛をキャッチ。私の隣席の方は真鯛釣り初挑戦で58cmを頭に6枚の釣果。そして、当日の食い方に合った誘いを見つけ出せた私は、23枚の釣果で午前3時の納竿を迎えた。

午前5時半、すっかり明るくなった港に帰港。他の釣り物より船代は少々高いが、釣り時間の長さからすれば割安とも言える。そしてこの釣果は、正に「真鯛パラ鯛ス!?」

マダイの魚影は濃く、船中アブレ無し!初めての人でも安心して挑戦できるのだ
こちらの鯛の湯引きは菅野さんの作品。食味では1kg未満の小型が一番美味いとのこと
【使用タックル】
上)竿:がま船 デルフィーノ 50号-3.0m(がまかつ)
中)ハリ:ケン付真鯛、A1一刀真鯛、真鯛王(がまかつ)10号をメインに、状況に合わせて使い分け
下)ハリス:フロロハリス4号、6号(ヤマトヨテグス)
【遊漁船紹介】
魁明丸(新潟・新潟西港)
お世話になった野崎明船長とツーショット。粟島沖夜マダイ船は乗り合い一人16,000円。
TEL:025-272-9220
PROFILE:菅野順也

カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドモニター。福島市在住

 

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※取材・テキスト/菅野 順也
魁明丸(新潟・新潟西港)