3か月ぶりの鳥の海沖マガレイ出船
亘理・荒浜漁港のきくしん丸が震災後初出船!沿岸漁業の自粛が解禁された6月1日からは少し遅れたが、マガレイの調子はすこぶる良好。出船再開に向け、準備を着々と進めている鳥の海の遊漁船を元気づける出船になったはずだ。
震災後3か月ぶりの鳥の海沖は…
塩釜周辺地区に続く形で、亘理のきくしん丸が6月10日より出船を再開した。震災から約3カ月、4月1日にお届けした「亘理・荒浜釣船組合の漁業・遊漁船再興に向けて」からは約2カ月。港周辺の陸上はようやく瓦礫除去が目に見える形になってきたという段階だが、津波に打ち上げられた船を海に戻し、何とか出船にこぎつけることができた。
本当に久々の出船。釣りの方はというと、シーズン盛期の釣れっぷりで、出船前の心配は無用のものとなった。
取材日は5時に鳥の海を出船し、6時頃から釣り開始。狙うはマガレイ。鳥の海真沖の38~39m付近で仕掛けを落とすと、時合いが悪いのか食いはやや渋い状況。それでもカレイはポツポツと釣れてきたのだが、食いのいい場所を求めて、7時過ぎに北沖の39mラインに場所移動。この狙いが的中し、ダブル、トリプル混じりでコンスタントに上がり始めた。
たまには海の風を浴びてリフレッシュ
北沖のポイントである程度釣った後、最後に再び真沖に戻ったところ、今度は朝イチとは状況が異なり、活発なアタリが連発。最終的な釣果は24~80枚。食い渋るときもあれば活発に食うときもあるというカレイ釣りの醍醐味を、この日は十分に味わうことができた。
その後のきくしん丸はカレイ船、カレイ五目船で連日出船し、竿頭が100枚超釣る日もあるなど、安定した調子で釣れ続いている。もちろん、鳥の海からの出船を目指す遊漁船はきくしん丸だけではない。他の遊漁船も整備等が済んだものから順に海に戻されており、着々と前進している。漁業の方でも出船へ向けた動きは活発化。港が以前のように海の恵みで賑わうことで、街の復興も活性化するのが理想とされる形だ。
【関連記事】 亘理・荒浜釣船組合「漁業・遊漁船再興に向けて」
◆記事に書けない裏話や質問への回答はweb版 無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!
取材協力/釣用品きくしん・きくしん丸
予約TEL:080-1667-1181
YouTubeチャンネル登録もお願いします!