釣行記

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岩手沿岸南部のメバリング釣行!春の激シブ攻略に挑戦

編集部 2023年4月7日 更新

2023年3月半ば、宮城県在住のフィッシュアローフィールドスタッフのくみさんが岩手県三陸沿岸のライトロック・メバリングにチャレンジ!2日目からは宮古市のピュア・フィッシング・ジャパンフィールドスタッフの佐々木健太郎さんが助っ人に加わり、春の難しい状況の攻略に挑戦しました。
※2023年3月取材、4月掲載。



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激シブな状況の岩手沿岸へメバル狙いで釣行

3月中旬の某日、数日前までは春を感じさせる暖かい陽気が続いていたものの、前日に前線が通過したことで状況一変。気温は急降下、それに伴い海水温も一ケタ台まで下がり、海況は底荒れ気味のタフなコンディション。かろうじて魚の姿を見ることが出来るのか?という悪条件下での実釣を余儀なくされた。

そんな中、宮城のフィッシュアローフィールドスタッフくみさんが岩手県のメバリングにチャレンジ。2日目からはサポート役として宮古市在住、当メディアでもお馴染みのピュア・フィッシング・ジャパンフィールドスタッフの佐々木健太郎さんが加わり、お2人の釣りの模様をお届けする。

1日目、岩手県山田町の「道の駅やまだ」でくみさんと合流。当地の産直コーナーへGO。店内には近隣地域で採れた生鮮野菜や果物が並んでいる他、水産コーナーにはその日、水揚げされたばかりの魚介類、山田名産の牡蠣や海藻類がズラリ勢揃い。釣行前のモチベーションもアップしまくり
初日に入った港は山田湾にある織笠漁港。北側、中央、南側と3カ所の波止で構成されている。車で横付けして釣りができ、夜間には常夜灯も灯されることから人気のポイントとなっている

常夜灯には注意喚起の看板も。釣りをする際はゴミのポイ捨てはもちろん、停泊している漁船や漁網の置かれている場所での釣りは避け、トラブルのないようルールを守って楽しんでもらいたい

日が傾くまでに時間があったことから、デイゲームでロックフィッシュを狙ってみることに
山田湾内では多数の養殖いかだが目に飛び込む。湾内には複数の河川が注いでおり、山々の豊富な栄養分が牡蠣やホタテを育んでいる

織笠漁港の釣魚はメバルやアイナメ、ソイ類、ドンコにカレイ、アナゴと豊富。またヤリイカやスルメイカも定評がある
ロックフィッシュ狙いに「フラッシュJカーリー2インチSW」をチョイス。ワームのボディにアルミを内蔵し、フラッシングで強烈にアピールできるフラッシュJシリーズ。カーリーテールの波動に、ソフトマテリアルで喰い込みも抜群!


Fish Arrow
デイ&ナイトに有効グローレモンシルバー
フックは「ロッキーフック」(KEIDREAM)の#1。ワームホールド性高めの形状採用。あえて細軸設計にすることで困難な状況から魚を引き出すことが可能で刺さりも良くワーム本来のアクションを生み出せる
シンカーは「ヘキサシンカー」(KEIDREAMS)17.5g、21g、28gを用意。多面体でボトムの感度が抜群。ラインブレイク防止にパイプが内蔵されている他、バレット形状のためイレギュラーなフォールアクションでバイトを誘発する

ケイドリーム
とくに細身、扁平形状のワームとの相性抜群
リグをセットし準備万端。ワームのカラーもウェアとお揃

日も傾き始め、辺りが薄暗くなってきた。ランガンしながら様子見するくみさん。残念ながら根魚の姿を見ることは出来なかった
すっかり暗くなりメバリングモードにスイッチ。気温が急激に低下し寒さが増す。ウエアを着込み防寒スタイルでいざナイトゲーム
メバル狙いにフィッシュアローFLASH-Jシリーズを各種用意。「フラッシュJシャッド1インチSW」を主体に「フラッシュJハドルSW」、「フラッシュJ1インチルミノーバシリーズ」をローテーしながら探ってみることにした

Fish Arrow
ライト系ロックゲームのパイロット的にも使える小魚型ワーム
ショートバイトが何回かあった。ブラックライトでグロー系ワームに蓄光させアピール度アップ

1gジグヘッドでキャストし、着底したらゆっくりリフト&フォール。あくまでも超スローテンポに徹し、レンジはボトム付近を慎重に探る。アタリがありアワセてみたが、かわいいアナハゼだった

アナハゼのポイントで粘るも、アタリが遠のいたことから潮流のある防波堤先端付近に移動し様子を伺う。しかしながらノーバイト。風も強くなった上に潮止まりも重なり初日の実釣は終了となった

2日目は宮古からスタートして大船渡方面へ

岩手県メバリング釣行二日目。実釣までに時間があったことから、プチ観光と地元の釣具店で情報を入手することにした。まずは宮古の代表的な景勝地「浄土ヶ浜」へ向かった

三陸復興国立公園にある三陸を代表する景勝地、浄土ヶ浜を散策。今から約5200万年前に形成された景色は圧巻。火山岩からできた白い岩と小石によって出来た入り江の中は波もおだやか
浄土ヶ浜全体の散策に要する時間は1時間ほど。その他にも、さっぱ船や遊覧船によるクルージング、夏には海水浴も楽しめる魅力満点のスポットだ
宮古市内にある釣具店「釣研」へ到着。ここで本日の釣行サポーター役の佐々木健太郎さんと合流
さっそく健太郎さんとメバリングコーナーへ。フィッシュアローが陳列されている中からタフコンディションに対応できるワームをセレクト中
釣研の田代代表も加わり3人でパチリ。健太郎さんをイジる田代代表に「顔が近すぎ、近いってぇ」。和気あいあいムード

健太郎さんの直近の情報から本日のポイントは大船渡湾に決定。宮古から移動して夕マヅメからのスタートフィッシングを前に腹ごしらえ。道の駅さんりくで人気メニューの「浜どこラーメン」を注文。スープは魚介メインの出汁で塩味ベース、細い縮れ麺。ホタテやシュウリ貝、海老にカニ、ワカメにメカブと魚介類満載の逸品

大船渡湾に到着。移動中に降っていた雨も上がり気分も上々。明るいうちにポイントを見極めるべくスタートフィッシングとなった

タフな状況の攻略法を健太郎さんが解説

ここで、当地の釣況に詳しい健太郎さんに直近のメバルについて伺ってみた。「誰でも手軽に楽しめるのがメバル釣りなんですが、3月は産仔後のアフターと低水温期が重なり一段と難しくテクニカルな釣りになっていますね」。と我慢の釣りとなること必至。果たしてメバルに会うことは出来るのか⁉

メバルのコンディションに合わせた釣り方、ポイント等を健太郎さんにお聞きしたところ。捕食しているベイトはマイクロベイトのようで、確認しているベイトはアミ類、シラス、バチ類、ボケジャコ等だそう。以上のことからもワームのシルエットは2インチ程度、もしくはそれ以下のシルエットが小さく吸い込み性に優れたモノが良いようだ。

「アフター期の釣り方は基本的にボトムメインの釣りになります。アクションはリフト&フォールですが、あまり動かさない方がバイトが出るので、その辺を意識するといいでしょう。極端な話、放置でもいいくらいです」

「産仔後で体力の無い個体が多く、吸い込みが弱い為、軽いウェイトのジグヘッドを使用するといいかもしれません」
「厳寒期のメバルを釣り込んでみて分かったことは、ジグヘッドのウエイトでバイト数やバイトの深さが変わることでした。実際にジグヘッド1gと1.2gを使い分けた時、バイト数が劇的に変わりました。明らかにウエイトの軽い方が有効でしたね」と健太郎さん。今回は1gのジグ単オンリーでの釣行となった

厳冬期から春先のメバルのポイント選び

そして厳寒期のメバルを狙うポイント選びの例として‥
1)外洋からの潮流をシャットアウトしている湾内の漁港(水温の安定している湾)
2)やや水深のある堤防の敷石周り
3)潮流の効く堤防先端周り
4)ホンダワラ等の海藻帯
5)スロープの落ち込み

「時合いがはっきりしている魚種なので、潮が動かないと居ても口を使わないというパターンが結構あります。潮流があるタイミングで釣行することがマストですね」とアドバイスをいただいた。

ナイトゲームでは周りが見えない状況でポイントを探らなければならないため、日中のうちに水深や周辺の障害物等、ポイントを見極めておくのが重要
開始して間もなく健太郎さんがヒット。上がってきたアナハゼに苦笑い
周囲が薄暗くなってきて、いよいよ本命のメバルモードに突入か。潮止まりから潮も動き始めコンディションも上向き。期待に胸を膨らませていた時に、遠目の藻場を探っていた健太郎さんのロッドが大きくしなる。「これがメバルだったら良型だけど、なんか首振っているし…」アイナメ参上。次はまたまたアナハゼ。本命までの道のりは遠い

怒涛の外道ラッシュの中、今度も良型に想わせる重量感ある引き。
「メバル釣りってこんなに難しかったっけ」上がってきたのはナイスサイズなドンコ
釣り場から対岸の大船渡の街、停泊する船を見ながら、メバルの時合い待ち。ゆったりとした時間が流れた

厳しい条件をクリアし、くみさん良型メバルキャッチ!

「本日の釣行は19時で終了にしましょう」。と事前に決めていたタイムリミットまでは数十分。依然としてメバルの気配は感じ取れない沈黙の時間が過ぎていった。

そんな諦めムードの中、くみさんのロッドが大きくしなりラインが張った。ギュンギュンとロッドを絞り込む。暗闇で魚影は確認できないものの、パワーある引きにメバルの期待が膨らむ。そして引き抜いてみると待望のメバルだ!

待望のメバル、しかもまずまずサイズ
タイムリミット間際に勝利の女神がほほ笑んだ。感極まったくみさんも思わずウルウル。ボトムギリギリのレンジをキープしつつスローリトリーブ。アクションは控えめが功を奏した

ヒットルアーはフィッシュアローの「フラッシャーワーム1インチSW」のカラーはクリアゴールド。サビキで使われているフラッシャー&ティンセルを使用。効果絶大のフラッシャー&ティンセルと集魚力抜群の味とニオイをもたせたワームが合体。ワームの操作感をもたせながらサビキの利点を生かした新定番。サビキとワームのハイブリット!メバルの食い気を刺激したのかガッチリとフッキングしていた


Fish Arrow
アミ類などマイクロベイトを捕食している個体にも効果的

「見てください。私、手が大きい方なんですが両手からはみ出ています」。お腹もパンパンの重量感あるデップリサイズに一同大興奮。サイズを測ってみると24cmまでもう少しの良型個体だった

4月に入り春の陽気が連日続いている。取材当時は渋めな状況だったものの、水温が二桁になれば春告魚(メバル)の本格シーズン到来だ。

そうなればデイでも釣果は有望。ヤル気あるメバルを狙って、プラグやジグで各層をじっくり探ってみるのも面白い。ルアー釣りはもちろん、サビキ釣りやエサ釣りでも狙えるメバル。釣り方が多彩なのも魅力といえよう。


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※取材協力/フィッシュアロー、釣研
※スペシャルサンクス/佐々木健太郎


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