釣行記

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離島の磯釣り~飛島ぷち遠征ガイド~[大型マダイ]

和田 仁(釣具の館酒田店) 2021年9月3日 更新

山形県酒田沖の飛島と言えば、言わずと知れた日本でも有数の釣りのメッカである。近年は、船の青物ジギングや、マグロのルアー釣りなども盛んであるが、飛島の王道は、間違いなく磯釣りであろう。※2014年5月掲載の記事です。

クロダイのっこみシーズン中

真鯛、黒鯛、石鯛やメジナなど、基本的な魚のほか、ヒラマサ、アイナメ、カレイ、ヒラメ、アジ、メバル、ソイ…と、おおよそ、このへんで釣れる魚はほぼ釣れる超一級ポイントである。しかも、その魚たちの個体のスケールが大きのが、「超」がつくゆえんだろう。

今回ここに、「釣具の館 酒田店」の釣会の有志が乗込み、釣行を行った。

 

酒田港から定期船で夢の離島へプチ遠征!

飛島は、酒田港から北東40kmほどで、酒田港から定期船とびしま丸が、曜日によって1便~3便、悪天候時以外は毎日往復している。料金は往復4,200円。但し、30リットル以上のクーラーは1個あたり往復で300円の持込料が加算される。

休日以外は、予約なしで乗船できるので、遅くても出港30分前までには乗船手続きを取るとよい。船による遠征となると、地磯などに車で行くのと違い、ウェアーや、ベストなど現場の駐車場で着込んだりできないので、結局そのためのバックが必要となり、荷物の量も半端なく多い。そのため事前の準備は確実にしないと、現場であれが無いは通用しないので、慣れない人はチェック表などを作るのもよいだろう。船内にも案内があるが、釣具は客室内持込禁止で、後ろのデッキに自分で搬入しなければならない。

さて、酒田港から1時間15分ほどで飛島勝浦港に到着。今晩お世話になるのは、いつも当会会員達が利用する、旅館『おらが海の家』。ここのスタッフ(ご家族)が総出で、港で手を振って迎えてくれた。

歩いて2、3分のところだが、大量な荷物は軽トラックで運んでくれるので安心だ。飛島の旅館は全部で16か所ほどあるが、その内11件が遊漁船をもっており、今日、明日は、ここの大将の遊漁船で渡船させてもらう。

到着後、荷物を旅館に置くと目の前の船着場から、すぐに渡礁の準備にかかる。着いて30分から1時間後には船に乗船し、沖磯に渡るのだ。せっかくの釣行に無駄な時間など勿体ない。

今回は飛島北西側の烏帽子群島というところで釣行を行うが、予め船頭同士で話し合った磯割りに従い、一カ所2~8名ほどの定員の磯場が決まるが、今回は当会の齋藤会長と一緒に、赤島に降りた。結構高さのある磯場が多いが、そこはそれ、船頭の腕と経験で全員がアクシデントもなくスムーズに、各磯場に降り立った。

船頭によると、昨日、一昨日と大荒れで、水温も下がっており、コンディションは悪いとのこと。近場の地磯と違い、宿を予約しての釣行なので、コンディションが悪いからといって簡単にはキャンセルできないので注意と覚悟が必要だ。

この日はメジナ中心で、真鯛まで視野に釣りをすることとなった。筆者と会長が「赤島」に降り立ち、さっそく沖アミLL3kg板2枚に対し、マルキュグレパワーSP等の粉餌一袋を混ぜコマセをつくる。一般的にメーカーの袋の後ろには3kgに対し一袋とあるが、状況によってこの分量を変化させている。

潮の流れに乗り円錐状に上層から、下底にかけスロープ状に拡散するイメージとのこと。磯釣りはコマセの配合による拡散イメージと、コマセワークが肝心という。コマセを何ヶ所かに投入し、現在の潮の状態とコマセの配合具合を確認し、コマセを打ちながら戦闘の準備を整える。

メジナ狙いが建前とはいえ、メンバーの狙いや考え方は各々違う。仕掛けもハリス1.75~2.5号と不意の大物にもある程度対応出来る仕掛けを組んでいる人が多い。普段の仕掛けよりも1~1.5ランク上のスペックで臨んだほうがいいかもしれない。

ちなみに筆者は、今回道糸はサンラインの「磯スペシャル テクニシャンハイカラー2.5号(ナイロン)」にハリスは同社「トルネードVハード1.75~2号(フロロ)」を。ハリはがまかつ「A1 TKO」の8~10号を使った。ご存知TKOは、鯛、口太、尾長の頭文字をとった商品。物の善し悪し以上に「タイもグレも両方同時に狙いたい」という筆者の嫌らしさがにじみ出る。ウキはソルト・ブレイクの「アズールM」の3Bでスタートした。

さて、コマセを惜しみなくガンガン投入し、魚を寄せ浮かせる。昨今は沖アミも高騰して苦労される方も多いだろうが、そこは、釣具屋の釣り会。今回釣り会での初めての飛島遠征ということで、釣具の館から沖アミ3kg板LL2箱が進呈された。釣果という見えないプレッシャーと引き換えに…。この沖アミLLの3kg板は、粒もなかなかで付け餌もしっかりとれる。今時、これを税込み1,000円を切る値段で買えるのは、近隣では釣具の館ぐらいだろう(宣伝)

なかなか当たりが来ない中、しばらくする と海面に妙な動きが…。大量のイナダの群れがナブラを立てている。早くどけてほしい。やはり、水温が低いせいだろう。だが数分で、ナブラも収まり、平ものに集中できるかと思いきや、それが悪夢の始まり。底に沈んだイナダの群れがコマセに集まり離れない。

一日目は結局、35cm程のアイナメを会長が釣り上げたほかは、全て青物という結果となった。同行し、別の磯場に上がっていた、副会長の菅さんが45cm程のクロダイを上げたほか、クロソイや、ホッケなどで一日目は終わった。

宿に戻り、翌日の沖アミを解凍し準備をしたあと、遠征の楽しみの一つ、宿自慢の海の幸盛り沢山の料理に舌づつみを打ちながら、一日目の反省。船頭いわく、前日前々日と海が荒れ、冷水が入っているとのこと。今日は他の渡船も釣果が上がらなかったらしい。明日の磯割りを行い、朝に備え就寝する。

翌日(2日目)は、朝3時起床、3時半出船。目の前の船着場のおかげで、ギリギリまで寝ていられる。宿の女将さんに準備してもらった、おにぎりとおかずを持っていざ出発。

会長一行は、本日はサザエ本島と呼ばれるスポットに入った。ここは、飛島最西に位置する場所で、過去に80cmを超える大物が数多くかかった場所である(とはいえ飛島には大物スポットはいたるところにある)

早速、会長は南側から2.5号ハリスで大鯛狙い。副会長は、1.75号ハリスでメジナ+α狙いらしい。投入から数分後、会長にアタリが。結構いい型かな?などと言いながら、一瞬で取り込み、上がったのは60cm程のマダイ。普段ならこのサイズでそこそこ満足するのだが、ここは飛島。会長が「このくらいの鯛だと親父さん(船頭)に笑われる」と一言。恐るべし飛島。その後40cmのクロダイを掛けたが、それ以外にも2度、3度とフッキングはするものの、強烈に根に潜られタコのように全く動かなくなったりと。平ものはここまで。その後ウマズラやイナダを釣っていた。

一方、副会長の方は、何度かアタリが来たが、ラインブレイク。一度は推定70~80cmクラスの真鯛の引きとのことだが、1.75号のハリスのせいか、昨晩2時間程しか寝ておらず集中力を切らしたせいか、悔しい思いだ。遠征はみんなで泊まって、深夜まで釣り談義も楽しいが、睡眠はきちんととろう。それもそうだが、ここ飛島の居着きの魚たちは、釣り人慣れしていて、どう逃げれば糸を切れるのか分かっているようだ。釣り上げた魚に、複数のハリがなんていう話も聞く。

結局、他に大きな釣果もなく、タイムアップ。「まだちょっと早いのかなぁ」なんて話していると、迎えの船がきた。先に別の島から磯上がりしてきた人を乗せてきた船に乗り込む。っと、えっ?そこには90cm近い真鯛が‥。

同じ船で渡っていた、酒田の湊粋会高橋翔さん。聞くと最初から大物一本。3号通しの仕掛け(道糸もハリスも3号)で臨んで、投入後、一発目できたとのこと。朝4時頃の出来事らしいが、この日は干潮1時の満潮8時。やはり一番潮の動く時間帯と朝マヅメとの結果だろうか。それにしても、この大物をフッキングして10分位で上げるとは。

その後、アタリはなかったらしいが、朝一これだけの大物を釣り上げたら満足だろう。戻って計測すると、85cm、7.27kgであった。お見事!釣り上げたのは、昨日我々が一生懸命コマセを撒き続けた赤島…悔しい!が、素直にみんなで祝福してあげた。

宿に戻って片付けをし、宿の最後の楽しみ名物の「シーフードカレー」をみんなで頂く。食べ終わった頃になると、ちょうど乗船時間。飛島発1時30分で帰途についた。

1泊2日で、気軽に釣り三昧を楽しめる飛島。魚影も濃く、そして大きいので、磯釣り師なら一度は訪れてほしい最高の釣り場の一つである。

興味のある方は一度、釣具の館酒田店でお気軽にお尋ね下さい。

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※取材・テキスト・協力/釣具の館 酒田店(山形・酒田市)

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