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トモ清水さんが解説!Abu Garcia「Salty Stage PROTOTYPE」2021年秋新製品【ソルティステージ プロトタイプ】

2021年9月21日配信 【アジ】 【編集部】

2021年秋、10年ぶりのフルリニューアルとなるアブ・ガルシア「ソルティーステージ・プロトタイプ」。開発を担ってきたピュア・フィッシング・ジャパンのトモ清水氏にこのロッドの特長やこだわり所についてリモートでインタビューを行った。

今回、リモートで解説していただいたアブ・ガルシアのロッド開発担当トモ清水氏。全国各地でフィールドテストを行い、様々なメディアでも活躍中
ピュア・フィッシング・ジャパンのタチハラさん、当メディアから2名の4名でリモート取材を行った


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20年の歴史を誇るSalty Stageシリーズ

今年で100年という歴史を誇るアブ・ガルシア。その中でもソルトゲームロッドシリーズの「ソルティーステージ」は多様な魚種、スタイルに対応する幅広いラインナップを揃える。中上級者がより高いレベルの釣りを追求できるスペックを備えつつ、汎用的なモデルから地方の細分化したゲーム向けまで多くの機種をリリースしてきた。

初代の「SaltyStage」が登場したのは今から20年ほど前の2000年前後。当時はソルトゲームが細分化されておらず、バスロッドやシーバスロッド、トラウトロッドなど限られた区分のロッドを様々なソルトゲームに流用していた。2000年前後はちょうど海用ルアーロッドが専門化していくタイミングで、時代とともにソルトアングラーに愛されていった。

初代SALTY STAGEのカタログ。ニューモデルのロゴのイメージはこの初代を踏襲したもの
「Salty Stage Prototype」(Abu Garcia)

キャッチコピーは「BE YOUR STYLE」

新しいソルティーステージは「BE TOUR STYLE」をキャッチコピーとしている。これはアングラーを主体として、その片腕、相棒になる存在という意味。より高いレベルで人生を豊かにできる釣りを目指して、あなただけのスタイルを構築して欲しいという願いが込められている。

今回のプロトタイプは無塗装、素管のままのテスト段階で使用するようなロッドをそのまま量産したのが一つの特長。素管の状態はブランクスの性能をストレートに発揮できる反面、無塗装のためごまかしが効かないのも事実。ソルティーステージ20年の技術力へのプライドをかけたモデルとなっている。

黒を基調としたモノトーンのイメージのロッドデザインを採用。様々なスタイルにも合わせやすく、長く愛用できるよう吟味されている。


完全無塗装のシンプルなブランクスにこだわりが込められている
清水さん自ら全国各地でテストを行ってきた

最高峰のTAF製法をまとった新ソルティーステージ

新モデルは10年ぶりのフルリニューアルによる変化を感じられるよう、ロッドの心臓部ともいえるブランクスを大幅に進化。エラディケーターシリーズなどハイエンドシリーズで培ってきたTAF製法ブランクスを全機種に導入している。

東レ社のカーボン100%のTAF製法ブランクスは軽く、感度に優れ最高レベルの性能を発揮。無塗装はごまかしが効かず、技術力の高さの自信とプライドの表われでもあると同時に、ブランクスを素管のまま量産化することでコストをブランクスに全集中。これまでのソルティーステージと同じ2~3万円台の中級価格帯を維持し、多くのアングラーが求めやすくなっている。

素管状態でリリースすることで5万円以上のクラスのブランクスに匹敵する性能を実現

ブランクス性能を活かせる無塗装の強さ

塗装の無いむき出しのブランクスは傷や耐久性を心配する声があるのも事実だが、清水さんは自信を持って無塗装の強さを力説する。

「吹き付け塗装の厚さは0.1mm以下で衝撃や傷に対する耐久性は無塗装とあまり変わりません。カーボン素材は1点の衝撃に弱いことに違いなく、むしろ、塗装のためにブランクスを加工する工程で傷がついたりすることで、破損の原因を作ってしまうこともあります」

よほど分厚いコーティングでもない限りは塗装の有無は強度に関係なく、むしろブランクスを研磨するような工程が無いぶん、ブランクスを傷つける心配もないのが無塗装の利点なのだ。さらに今回のTAF製法ブランクスはブランクスの強度自体を高めて強靭な構造を最大の特長としている。

ロッドを塗装する場合、塗料が乗りやすくするために表面を研磨するなど加工が必要になるが、無塗装の場合は無加工のため工程で何等かの傷が入るリスクが少ない

TAF製法ブランクスが強い理由

TAF製法ブランクスはタテ方向、ヨコ方向のカーボンシートを組み合わせることで、100%カーボンを実現している。従来はタテ方向のカーボンにグラス素材を含んだカーボンを合わせることで、97%カーボン+3%グラスのような割合で強度を確保していたが、TAF製法により軽く、強いカーボンのみでブランクスを構築できるようになった。

TAF製法のカーボンシートは従来のカーボンより半分以上も薄く、薄いカーボンシートを倍の密度で巻き上げることで強さと軽量化を可能にしている(超高密度多プライ製法)。また、衝撃に弱いタテ方向のカーボンシートをヨコ方向の強い繊維方向で覆うことで衝撃に強いブランクスにすることに成功している。

タテ方向(バットからティップの方向)のカーボン繊維を横方向(ブランクスの径の方向)で巻くことで、外部の衝撃に強い構造を実現
従来のカーボンシートの半分以上も薄いシートを倍以上の密度で巻き上げているため、コストもかかっているが、強度は非常に優れる

FUJI SiC-S KRガイドコンセプト

ガイドはマイクロガイドコンセプトに基づくKRガイドコンセプトを採用。FUJI SiC-Sは高級なトルザイトリングに迫る軽さが特長の薄型リングで、ガイドシステム全体でロッドを軽量化。また、小さいガイドを多く配置するマイクロガイドコンセプトはガイドを通るラインがより直線化することで飛距離も向上している。

TAF製法の弾性に優れシャキっとしたブランクスと相まって、小型多点ガイドによりブランクス性能をより発揮できる設計。

軽量多点ガイドがロッドのブランクス性能を発揮させ、また、ガイドを通るラインのばらつきを抑えることで飛距離アップに貢献

カーボン100%ブランクスを扱いやすくした「TAFマジック」

一般のアングラーからすると、上級クラスで使用しているカーボン100%ブランクスは上級者以外にはちょっと使いにくいのでは?という心配もあるのではないだろうか。

これに関しては100%カーボンの弾性比率を下げることで、シャンとした張りがありながら、しっかり曲げて投げやすい、魚とのやり取りもしやすいバランスに調整してある。

高弾性素材は破損にも弱い傾向があるため、最も強度があるとされている「30Tカーボン」をベースとして、強さを極めながら、多くのアングラーに使いやすいようなロッドに仕上げた。

豊富なラインナップでより長く愛されるシリーズへ!

「ソルティーステージ・プロトタイプ」はこの秋からジギング、ショアジギング、ライトショアジギング、マイクロショアジギング、スロージギング、シーバス、ボートシーバス、クロダイが続々と登場。さらに年が明けて2022年にはアジング、メバリング、エギングを予定。

2022年春以降には「ロックスイーパー」を踏襲した、ロックフィッシュシリーズ。さらにサーフ用の「サーフスレイヤー」など、2022年、2023年以降も続々と追加投入して充実のラインナップになる。多くのソルトアングラーに長く愛されるロッドシリーズとしてさらなる歴史を刻むことになりそうだ。

[詳細なラインナップと最新情報は特設サイトでご確認ください]

釣りガール公式インフルエンサー・みくみくさんが「ソルティーステージプロトタイプ」で実釣!
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