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ナマズゲームのポイント選択(1)有望なポイント、エリアの探し方

2016年6月20日配信 【HOWTO】 【編集部】

鯰はほとんどの河川、湖沼に生息する魚だが、ナマズゲームをより効率的に楽しむにはより確率の高い、多くの鯰が生息するエリアをセレクトする必要がある。こちらではナマズのポイントの探し方についてナマプロの山戸田さんに教えてもらった。

田園地帯の水路周りが主な釣り場
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まずはナマズが好む場所の特徴を理解する

同水系でも水路やエリアによってナマズの魚影の濃さは大きく異なる。山戸田さんがホームにしている阿武隈川水系でも、ナマズが多く釣れるエリア、それほど数が多くないエリアというのがあって、水路の流程が長く、広大なエリアの方がナマズも多い傾向。

ナマズが多く集まる条件として‥
1)安定した水域(水の増減が比較的少ない)
2)隠れ場所がある(葦、橋、水門などのストラクチャー)
3)エサが豊富にある(周辺の田んぼなどの環境)
これらを多く満たした河川が考えられる。

橋下
流れ込み
葦際、ボサ下

マップを見て良さそうに見えた水路でも夏場の渇水期に水が抜かれるところがあったりと、実際に釣り場に立ってみないとわからないことも多い。中には意外なところから釣れるケースも。

「昨年(2015年)一年を通じてデイ&ナイトゲームを楽しんできましたが、最も驚いたのは2月にナイトゲームで釣ったナマズですね。流れ出しをヒゲダンサーのドリフトで狙ってキャッチしたのですが、このナマズが多くのギンブナを吐き出しました。完全にシーズンオフと思われている真冬でも条件が整えばナマズをキャッチできる事がわかりました」と山戸田さん。

ナマズのシーズナルパターンを理解する

一年を通じてナマズの着き場は異なるため、釣れるポイントを見つけるにはシーズナルパターンを理解し、対応することが重要だ。

ナマズゲームのベストシーズンは春から初夏。4~6月頃にかけては産卵行動のため、本流から支流、小水路へと群れをなして集まり、水草や水底に産卵する。この季節に浅瀬を目指す理由は、卵を食べる外敵が少なく、エサが豊富にあるため。群れで集まる要因としては、この時期は繁殖意識が高まっているため、縄張り争いはほとんど無く、多くの鯰が狭い水路を目指し集まると考えられる。

このハイシーズンの釣れっぷりがエリア選びのうえで大きな参考になる。この季節は水路や支流の産卵場所に周辺エリアのナマズが集まってくるため、一級ポイントに集まるナマズの数が多いエリアほど、他のシーズンにも有力な「良質エリア」といえるのだ。

新エリアの開拓をするなら春から初夏のハイシーズンが最もオススメだ。

「ナマズゲームのポイント選択(2)シーズナルパターンと季節ごとの釣り方」に続きます。

※写真提供・解説/山戸田 恵一