桧原湖ワカサギ穴釣り!後半戦の楽しみ方
福島県の桧原湖で氷上のワカサギ釣りがシーズン中盤戦を迎えている。全面解禁し、浅場から深場までポイントを選べるものの、産卵や潮周りの影響などで食い渋ることも多い状況。そんなシーズン後半戦の桧原湖釣行を佐藤竜一さんがレポート!
こたかもり沖の中ノ島周辺で実釣
「今シーズンの桧原湖はワカサギのサイズが良いと評判です。2月に入る頃からだいぶ渋くなったとは聞いていたんですが、それでもまあ釣れるだろう、と。釣友の浅野くんに座標を教えてもらっていたので、ポイントへ一直性に向かいました」
竜一さんはハヤブサの石渡さんと釣行。向かった釣り場はこたかもり沖の中ノ島周辺水深16mほどのポイント。通常より少しゆっくりめの7時半頃に到着。魚探を入れるとまずまずの魚影を確認できた。
「ワカサギは回遊する魚ですが、今回のポイントは群れがなかなか離れず、終始、魚探に反応のあるポイントでした。底質がフラットかつ軟らかめで、カケアガリなどに比べて天敵のフィッシュイーターも少ない、ワカサギの休息場所のようなところだと考えられますね」
激シブな状況で使用した仕掛けを紹介
通常、朝方は仕掛けを落とせばすぐに釣れて来ることが多いのだが、この日は朝からしっかり誘わないと釣れず、かなり食いは渋かった。
朝イチのローライト時には、チモトに金留がついた「湖翔ワカサギ 瞬貫わかさぎ 黄金留5本鈎」が好調だった。活性が低くて暗い中、黄金玉がワカサギの食い気を刺激。
徐々に日が昇って明るくなってくると、ワカサギが見切ったのか、スレからか金留への反応が薄れてきた。そこからはロングハリスの「湖翔ワカサギ 瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 ふかせ誘いロングハリス 7本鈎」にチェンジ。5cm長ハリスのふわふわとした誘いが有効だった。
日中は水深16mの底から3mくらいまでワカサギが浮くことも。浮いている個体の方が活性が高いことも多かったため、全長1mほどの7本バリでタナを広く探って数を伸ばした。
朝方や暗い日には金色の誘いが効果的。この日のように食いの渋い状況では秋田キツネ鈎の方が食い込みが良いが、食いが立つ日であれば細地袖鈎の方がワカサギが外れにくい。
「湖翔ワカサギ 瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 ふかせ誘いロングハリス 7本鈎」(ハヤブサ)
ふわふわと自然に誘える5cmロングハリス仕掛け。全長が長めなので広い遊泳層を探りやすい
仕掛け上部のサルカンやスナップにワンタッチで装着。ブドウ虫の両端を切ってちょん掛けするだけ
小さなアタリをものにする誘い方とアワせ方
釣り方はやや重めの6gシンカーを使ったミャク釣り。上に捨てオモリを付ける方法も試したが反応は悪く、重いオモリで細かく誘う釣り方が当たった。
「ポイントを教えてくれた浅野くんからもここはミャク釣りの方が良いと聞いていたのですが、その通りでした。誘い方はあまり動かしすぎないよう細かく誘い、アタリが出たら通常よりステイを長めにして食わせました」
止めたり動かしたり色々と試したが、トントンと叩くような大きな動きだとあまり釣れず、オモリの重さで振動させ、穂先を使って上げ下げするような細かい動きに反応が良かった。
モソっと小さい本アタリでアワせられないとだめで、ワカサギがエサを吐き出す時に出る大きなアタリではまず乗らなかった。かなり小さいアタリまで取れる感度の良い穂先はマストで、それと重めのオモリの組み合わせをうまく使う必要があった。
かなりテクニカルな状況ではあったが、釣った後はおいしい桧原湖のワカサギを堪能。桧原湖サイズといわれるようなマッチ棒サイズはほとんど混じらなかった。
「桧原湖のワカサギは食味が良いのももちろんですが、テクニカルなところも釣りを面白くしています。湖が大きいのでエリアや水深を色々と選べますし、状況が変わりやすい点も釣り人を熱くさせます。初心者からマニアまで老若男女で楽しめる貴重な釣り場ですね」
桧原湖では各エリアごとにレンタル小屋があり、タックルの貸し出しも行っている。家族やカップルでも楽しめる環境が整っているのもうれしいところ。釣期はこれからの気候次第だが、例年、3月の第3週くらいまでは氷上に乗ることができる。
◆記事に書けない裏話や質問への回答はweb版 無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!
ロックフィッシュを中心にシーバスやフラット、ワカサギなどもマルチに楽しむ。フィッシングクラブSearch所属。佐藤兄弟の兄ということでクラブ内ではアニキなどとも呼ばれている。サポートメーカー:フィッシュアロー、ヤマガブランクス、ハヤブサ
※写真・解説/佐藤 竜一
YouTubeチャンネル登録もお願いします!