大型魚礁沖カレイ 秋冬シーズンが深場から開幕!
夏以降やや低調に推移していた仙台湾、大型魚礁周辺のマガレイ船の調子が上向いてきた。通常水深40m前後の大型魚礁ではやや深めといえる60mラインから釣れ始め、子持ちも狙えるハイシーズンへ!針生秀一さんのリポートです。※2017年11月掲載の記事です。
マガレイの食い気UP!子持ちの良型も期待できる
晩秋から初冬に入り仙台湾のヒラメ釣りも終盤戦。こうなってくるとカレイの状況が気になってくるところ。そこで名取の閖上港からのカレイをやってきました。これが実に面白かった。そんな釣りをレポートします。
10月上旬に乗船したのは、仙台湾カレイの人気船「蔵王丸」。大友貴男船長の絶妙な流しとポイント選択で、多くのカレイファンから信頼を集めています。
当日は好天とあってが平日にも関わらず13名の乗船。船長から木箱に入ったアオイソメが各自に渡されます。席にはメゴチバサミとバケツ、タオルが置かれています。こんなセットが嬉しいところ。皆さんの準備が整い、午前5時に出船です。
私の席は操舵室脇の右舷胴の間。貴男船長いわく、金華山瀬戸から続く八瀬のライン。水深60mまで走るとのことです。凪の海を走って航程90分ほどで到着。じっくりとポイントを定めて開始のホーン。オモリ40号を投入します。
5分ほど流してアタリなく、すぐに流し替えます。小突きの感触は最初よりも硬めの底質。すると右舷大ドモで竿が曲がります。続けてトモ二番の三瓶さんも大きく竿を立てて巻き始めます。上がってきたのは30cmほどのマガレイ。これを撮影していたら、船長から私の竿にアタリのコール。竿を取って聞き上げると、ズシンという重み。60mを巻き上げて取り込んだのは、これも30cmほどのマガレイでした。
船長の見切りは的確で、アタリが途切れると即に回収して潮上り。これで投入するとポツポツとアタリが出てマガレイが釣れてきます。通常なら八瀬ラインの深場は小型も多いのですが、これが30cm前後の良型主体という意外な展開。私としては20cm級の塩焼き唐揚げサイズを多く釣りたかったのですが、こんな良型主体というのは予想外であります。
近くに岩礁帯があるようでマダコが続けて釣れてきました。カレイも順調に釣れて8時に私はツ抜け達成。小移動して流し替え、船中アタリが続いてカレイが取り込まれます。皆さんのレベルは高いですね。
9時を過ぎるとアタリが減ってきて、ここから大きく移動。投入して拾い釣るように移動を繰り返していきます。潮が動き始める時合で60mラインに戻ると、再び好調にカレイが釣れてきました。船長は大き目に振るような流しにして、船中まんべんなく釣らせてくれます。自分に巡ってきたチャンスを逃すことなく釣る皆さん腕達者。40cmのマコガレイも釣れてきました。
定刻30分前に私は35枚のカレイ。大ドモでは37枚を数えていて、船長からトップ40枚を目指しましょうと延長のコール。しかしここでピッタリとアタリが途切れて12時半に納竿。
船中18~40cmのカレイが15~39枚と、この時期としては良い釣果。トップは大ドモの方で、私は37枚でした。
「蔵王丸」はカレイの名船として知られていますが、ビシアジでも注目されています。これが40号ビシのいわゆるライトアジなのです。40号ビシ使いは、仙台湾では「蔵王丸」のみ。ライトと侮るなかれ、これで40cm級の大アジ含めて良型多数の釣果を出しているのです。40号ビシなので仙台湾カレイのタックルでもトライできますよ。
これから十分に期待できる仙台湾のカレイ。11月に入って、さらに釣果が伸びてきています。仙台市中部、南部からアクセスの良い閖上港は大型魚礁に一番近い港。絶好のカレイシーズンですよ!
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※取材・テキスト/針生秀一