アユ踊る夏到来!岩手の鮎釣り各河川好調
東北のアユ釣り盛期!岩手の河川は沿岸、内陸問わず全体的に好調なシーズンを迎えている。天然遡上も多く、鮎釣りファンの熱い夏は始まったばかりだ。
※2017年7月掲載の記事です。
解禁日の気仙川は激戦!出遅れて苦戦を強いられたが・・
今年の鮎の解禁日7月1日は土曜日、解禁の数日前に気仙川へ行き橋ごとに川を見て上流から下流まで下見をしました。6月中の雨が少なく川自体は渇水状態でした。
水深と流れがあり、良い石が入っている所には元気な鮎の姿が見られますが、それ以外の場所では群れ鮎が見られる位で釣れる場所が絞られるだろうと下見では感じました。帰りに漁協に寄り話を聞くと、遡上、放流、共に鮎の状況は好調ですが、渇水で一雨欲しいという事でした。ポイントは絞られるのだが土曜日で人が多いという悩ましい解禁日でした。
今年はシマノより発売されたNEWロッド「エレガントアタッカー」略して「エレッタ」を購入してのシーズンスタートです。解禁日は混む事は解っていてもいつもの気仙川へ釣行!混雑が予想される為に早朝2時に起きて行く予定が、案の定寝過ごしてしまい3時に起きて出発。
オトリアユを買い川に着くと5時。下見をして目を付けていた所にはもちろん先行者がいっぱいで入る所がありません。最下流まで行き、空いている所に入ります。
右岸から川に降り左岸に渡りたいのですが、もう周りが釣りをしているので川を渡るわけにもいかず右岸で釣り始めます。朝日に逆光でよく見えず、当たり前ですが釣れません。自分が入った上下ではポツポツ掛って居ましたが、午前中は見えてる限り20以上釣っている人はいなようです。
自分は1本目遊び鮎、2本目は追って掛かる鮎。でもその後が全く音信不通。午前の部2本で終了。昼休み無しで釣り続けます。
お昼時間になりポイントが空いたので、やっと左岸に渡り下の瀬肩のポイントに入ると掛かり始めます。ここでは立派な19cmの鮎とそれより小さい鮎、遊んでいる煮干しみたいな鮎の3種類の鮎が掛かります。
仕掛けは「エレガントアタッカー完成仕掛け」。ハナカンの中ハリスの長さを鮎のサイズに合わせて変えるだけで大きい鮎からビリ鮎までの鮎のサイズに適合出来ます。
掛け針はチビから19cmまでなので今回は「エアスピード」の6号で釣りました。このポイントで昼過ぎから4時半過ぎまで頑張り20本追加でトータル22匹でした。やはり解禁前の予想通りいる所にはいい鮎がいますし、ダメな所はそれなりでした。
竿を納め車に帰ったのが5時過ぎ。お昼に食べる予定だった冷やし中華とおにぎりを夕方に食べ食べ帰ってきました。
7月5日解禁の雫石川水系もまずまず楽しめる状況
それから3日、お客様達の釣果を聞きながら仕事をして迎えた5日の雫石川の解禁日。前々日に大雨が降り増水し、ほぼ諦めていましたが、前日の夕方には濁りも取れ何とか無事解禁日を迎えることが出来ました。
毎年釣友と入る葛根田川のポイントに6時前に到着。濁りは無いですが高水で水が冷たい中スタート。いつも釣る瀬が高水で一本流れになっています。
「増水で鮎が下流に流されて居ないんじゃないかな?」、「水温が低すぎて追わないんじゃないかな?」と思っていましたが、大石の後ろのたるみに入れると1本目がすぐ掛かります。
その次は流れに立ち込み対岸の大石の裏で2本目。3本目は新子ヤマメw。朝の部はそんな感じ。
昼前に一番いいポイントであろう堰堤下に移動しますが、数匹追加した所で、にわか雨なんだけど大雨に2回襲われながら、その後はポツポツ。昼から自分が朝釣った瀬で釣友達に掛かり始め、自分は堰堤下で粘ったが鮎が掛からずハヤ祭り。その後、瀬に移動するも釣友2人が抜いた後で数を伸ばせず16匹で終了。
一緒に行った釣友2人は昼からのラッシュで24匹、21匹の釣果でした。高水と低水温で状況が厳しい中の解禁でしたが、解禁日に釣りが出来、鮎の顔を見れたので良しとしましょう。
今年発売となったシマノの鮎竿「エレガントアタッカー」。以前、チューブラ穂先しかなかった頃にシマノの鮎竿を使っていた時に感じた、手元にビリビリ伝わる感度の良さを思い出しました。
近年、ソリッド穂先が主流になりシビアなオトリ管理から解放されるのですが、同時にここまでの感度は犠牲になっていました。エレガントアタッカーはソリッド穂先でも感度は以前のシマノのチューブラ穂先のロッド達を思い起こさせる高感度。ソリッド穂先なのにチューブラ穂先のロッドの様にオトリの様子が良く判ります。
この釣りにチャレンジしてみたい方、ロッド、仕掛けの組み合わせのセッティング等、岩手県内の上州屋各店までどうぞ。
竿と同時に発売になったエレガントアタッカーの仕掛け。エレガントアタッカーのアユ釣りではこの仕掛けに使われているメタルラインの比重と太さの組み合わせが肝。この組み合わせで泳がせて良し、引いて良しの奇跡のバランスを実現できる
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陸前高田市内の気仙川流域に育ち、アユ釣りや渓流釣りを得意とする上州屋新盛岡店スタッフ。海のルアーなども大好きで、三陸の青物やロックフィッシュなど、小物から大物まで色んな釣りに挑戦している
※取材・テキスト/大坂章
※取材協力/上州屋新盛岡店(岩手・盛岡市)