釣行記

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静かな湾内で手軽に楽しめる 松島湾の船ハゼ釣り

佐藤 大蔵 2020年11月4日 更新

例年9月から始まり、12月中下旬まで楽しめる、松島湾の船ハゼ釣り。松島の島々に囲まれた静穏な海は船酔いの心配もなく、誰もが楽しめる。これからのシーズン後半は良型が増え、12月の最終盤には25cmオーバー、尺クラスのハゼにも期待できる。

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年越し用の焼き干しにもぴったりな良型ハゼが揃う

仙台近郊の一部では新年のお雑煮のダシに焼きハゼが使われるなど、広く利用されてきた松島湾のハゼ。

9月頃のシーズン初期はちょっと小さかったハゼもシーズンとともに成長。水温が下がり始める11月頃には徐々に深場へ移動するとともに、サイズアップに期待できる。

「今年は出だしからちょっとサイズが小さめでしたが、これから良くなってくると思います。今は20cm前後がアベレージサイズです。これからは落ちのシーズンですから、25cm超のでっぷりサイズが釣れるようになりますよ」

美しい松島湾の風景をながめながらのんびりとした釣りを楽しめる

釣り方はいたってシンプル。船竿や両軸リールが無くても、水深が浅いのでスピニングリールとライトなルアーロッドなどで十分に楽しめる。ラインも高感度なPEがあれば良いが、水深が浅いのでフロロなどでも大丈夫。

仕掛けは小型の片テンビンに市販のハゼ釣り仕掛けや、糸付きのハゼ針を付けただけの1本バリでもOK。ちょっと投げてポイントを探れば、小気味の良いハゼのアタリを楽しむことができる。

タックルは船ハゼ竿、万能竿に両軸リールや小型電動リールを使う人もいる。スピニングリールを使ったライトタックルでも十分
片テンビンに2~10号のナス型オモリ。仕掛けは市販のハゼ仕掛け
 
はっきりとしたアタリが出やすく、釣りやすいハゼだが、奥の深さもあってハマる人が多い

やまさ丸のハゼ船は出船が7:00で沖上りは12:30から13:00。朝がゆっくりで、ポイントから港まで10分程度で戻ることができる。そんなこともあってか、最近は初心者やファミリー、会社の釣りクラブや女性グループの申し込みも増えてきて活況になっている。

11月上旬時点でポイントの水深は4~6mが中心。これが12月に入ると少し深くなり、水深8~10mがポイントとなる。その頃になるとハゼも大きくなって、喉元がべっこう色になった25cm級の割合が増える。

ハゼは季節によって釣れる水深、エリアが変化する。松島湾内は牡蠣や海苔の養殖棚、支柱が多く、その周りが主な釣り場。航路付近のカケアガリやミオ筋などもポイントになっている
スズキ、アイナメ、イシモチ、マゴチにホシガレイやマコガレイなどカレイ類も混じる

ハゼの他にカレイやアイナメ、セッパ(スズキの子)、イシモチ、ワタリガニなどなど、ゲストも豊富なので、釣り初心者にはハゼだけより面白いかも。

松島湾のハゼ船は状況にもよるが、例年12月中旬頃までが釣期になる。シーズンはあとちょっと、でっぷりとした25cm超級の落ちハゼを狙ってみませんか?

[遊漁船紹介]やまさ丸
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これからどんどん好サイズが増えますよ!
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※取材・解説/佐藤大蔵(やまさ丸)

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