野池風管理釣り場のお手軽バスフィッシング
宮城県で手軽にバス釣りを楽しめる管理釣り場「フィッシャーズ・イン」で若手バスプロの岩本有貴さんが実釣した模様をリポートする。「桧原湖オカッパリ武者修行」のついでに立ち寄ったのだが、あまりの渋さに本編より厳しい展開に・・。
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2つの池からなる、野池そのものの釣り場
今回紹介する「フィッシャーズ・イン」は加美町のりんご園「アップルふぁ~夢」に隣接して作られたブラックバス専門の釣り堀だ。2つの池にブラックバスが自生している野池タイプの管理釣り場。入っているブラックバスのアベレージは25cm前後だが、30cm、40cmオーバーも定着している。
向かって左側の池は最大水深2.5mで、人工ストラクチャーが池のあちこちに散らばっている。こちらの池はこのストラクチャーに着いたバスを撃っていくのが基本になる。
右奥側の池は水深がちょっと深く、最深部は3m以上。底は硬い赤土質で、真ん中付近が最も深く、カケアガリなどの変化を狙う。また真ん中付近に入った岩の周辺と、水草が生えている部分も実績大。2つの池の間は水路になっていて、水路周りも狙う人が多い。
■問い合わせTEL:090-3365-0522
アオコが大発生してバスは生きているのがやっと?という最悪のコンディション
9月の取材時はまだ残暑が厳しく、池にはアオコが大量発生し、特殊効果のようなグリーンの水色になってしまっていた。バスは生きていくのがやっとといった感じで、定期的に釣り大会を行っている「バスプロショップ・ノンキー」の笠原店長とオーナーが声を揃えて「野池の方がよっぽど釣りやすいよ」と言うような状況。
岩本さんはまずはベイトタックルで、「ブースターブレード77」をサーチベイト的に使い広範囲を手早く探ってみるが、反応なし。やはりバスの活性は低く、細かい釣りしか選択肢はないようだった。
狙ったレンジをトレースしつつ、フラッシング効果とブレードの波動で実際のベイトに近いアピールで食わせる。広範囲を探りたい時にも適
岩本さんはタックルをスピニングに持ち替え、「キッズジャコビーQ」に「TGシンカー18ドロップショット」2.7gのダウンショットリグをセット。シェイキングをメインに、バスが着きそうなストラクチャー周りをじっくり攻めていった。
小魚、エビ系のベイトにそっくりなプリプリボディ。シェイキングでも威力大
激シブの状況の中 笠原さんが1匹目をキャッチ!
日中は夏日になる予報だったので、できれば朝方に釣っておきたいところだったが、コンディションはかなり厳しい。アタリがあってもバスが小さいのと、超低活性のためなかなか食わせられない時間が続いた。
そんな中、一緒に釣っていた笠原店長がストラクチャーのキワを極小ワームのジグヘッドワッキーで攻めてファーストキャッチ!ここでは朝方より、日中にかけて魚の活性が上がることがあるそうで、少しだけバスの 活性が上がってきたようだ。
岩本プロはキッズジャコビーQに自作スモラバの組み合わせや、2016年新作の「エビシャッド」など、手を変えながら根気強く攻め続ける。
すると、エビシャッドの1.3gジグヘッドリグで貴重な1匹をキャッチ。ストラクチャーを狙ってジグヘッドリグで探っていたところにバイトがあったが、フッキングに至らず。もう一度、同じところにキャストし、タダ巻きでゆっくりと誘って食わせた。
甲殻類系の足と小魚系のシャッドテールを組み合わせ、細かい動きで食わせられる小型ソフトルアー。ヘビキャロのほか、ダウンショット、ジグヘッドなど様々なリグで使える
秋は行楽ついでもOK!女性や子供でも気楽に遊べる
この日の状況ではパターンといえる程のものは存在せず、終始、活性の低いバスに何等かのきっかけで口を使わせられるか?という展開だった。バスにほとんど食い気が無く、普通に釣っていたら全く釣れないような状況でも、ひょんなきっかけでリアクションバイトにつながることがある。
ただ、本来はこの日のように苦労せずともバス釣りを楽しむことができるのが管理釣り場の魅力。お隣のアップルふぁ~夢ではリンゴ狩りの他にバーベキュー、芋煮会などもできるので、グループやカップル、ファミリーの行楽がてら釣りを計画してみても面白そうだ。
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※取材協力/バレーヒル、フィッシャーズ・イン
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