釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 閖上サーフ 良型イシに注ぐ投魂!

    丹野博 2021年5月20日 更新

    仙台港~仙台空港周辺のサーフで40、50オーバーのイシガレイを狙える好季が到来した。いわば周辺の砂浜全域がポイント。渡波港と比べれば知名度的にはB級ながら、実績は高く、ほぼ毎日のように通う常連さんも多い。
    ※2010年11月掲載時の情報です。

    一番人気のポイントは閖上港の南側サーフ

    左・右上)閖上港の駐車場から歩いてアクセスできる閖上サーフは人気、実績ともナンバー1のポイント。周辺一帯に釣り場が連続し、仙台空港下の北釜、相の釜も好釣り場として知られる。右下)タックルはオモリ負荷30号以上のパワーのあるロッドと投げ専用リールの組み合わせ。丹野さんのリールはカゴ釣りなどの大物狙いに特化した、ブルズアイXT遠投(シマノ)。投げ専用リールはできればドラグ付きタイプがオススメ。ラインはPE1号に1-7号のテーパーPE力糸。砂浜に突き刺すタイプの竿立てもこの釣りのマストアイテム

    仙台のすぐ南、名取市の閖上サーフで50cm級の良型イシガレイが釣れ始めた。今回、ガイドをお願いしたつりえさマリン閖上店の丹野博店長によると、「今年は水温の関係もあってなかなか釣れる状況にならなかったんですけど、11月に入ってから少しずつよくなってきています。アベレージサイズは30cmくらいですが、たまに50cm級も釣れているので、自己ベストを更新するチャンスですよ」

    取材した場所は閖上港の南防波堤に隣接する砂浜で、取材直前の11月16日には48cmの良型が上がっている実績ポイント。広浦橋脇の駐車場から徒歩でもアクセスできるため、地元の投げ釣り師にも人気の釣り場となっている。もちろん、釣り場はここだけではなく、イシガレイは仙台港・蒲生海岸から仙台空港にかけての海岸一帯で狙える。ただ、一番の問題は海岸へのアクセスで、海水浴場など、海岸入り口に近いところが有力な釣り場になる。

    時季や状況によってポイントの遠近は異なり、遠投距離は60~150mまで様々。カケアガリなど底に変化のある場所が有望で、上の写真だと、50mくらい先で波が立つ場所から100mほど沖の波が盛り上がる先まで期待できる。下のイラストで示した、払い出しで底がエグれた周辺には、良型が着いていることが多い
    丹野さんの回転投法。振り幅が広く、かなり飛距離の出る投法だが、スイングとリリースのタイミングが難しい。周囲に人がいたり、障害物があると危険を伴う場合もあり、広々としたサーフだからこそ可能な投げ方ともいえる
    左)菅原弘さんのオーバースロー。後ろに竿を下げた後、目標へまっすぐに竿を振るので狙いが定めやすい。最もオーソドックスな投げ方。右)つりえさマリン新港店の和地店長のスリークォーター投法。上手投げより振り幅が大きく、腰のヒネリが加わる分、飛距離を伸ばせる。スイングの軌道が比較的安定しており、本格派キャスターの間でも多用される投げ方
     

    三角オモリでポイントからの流出を防げ!

    11月16日に閖上サーフで48cmを釣ったという菅原弘さんは、同ポイントに月20日ほど通うこともあるという超常連さんだ。仕掛けは胴突き式で、波や潮に流されにくい三角オモリを使用。飛距離は風向にもよるが、大体50~70mくらい。払い出しの影響で底がエグれて深くなっている周辺のカケアガリを狙うと、比較的良型がヒットすることが多いようだ。

    ポイントの見分け方について丹野店長は、「払い出しのポイントは干潮になるとハッキリと見えてくるので、下げ潮の時間帯に一度海岸を観察しておくと釣りやすいですよ。一見、どこも同じように見える砂浜ですが、いいポイントというのはあるもので、よく通っている常連さんはお決まりのピンポイントを攻めています。海岸をよく見ながら足でかせぐのがやっぱり大事なんだと思いますよ」

    また、遠投力については、投げ専用タックルで遠投できた方が有利なのは確かだが、50~60mの手前側も十分な実績がある。釣れるポイントまでの距離は時季によっても異なり、年内は遠めを狙った方が有利だが、1月、2月頃の厳冬場になると、手前寄りにポイントが移動してくる。遠投した丹野さん達がさっぱりで、あまり遠投はできない年配の方ばかりにヒットするケースもかなり多くなるそうだ。

    丹野さんは、閖上サーフで釣る場合は胴突き2本バリ仕掛けを中心に使用する。ワイヤーラインとトンボピンはマリンで販売しているセットをそのまま使い、ハリスのみ自作。スナップは頑丈なフック付きタイプに交換。オモリは三角オモリの30号を使用
    上)飛距離を伸ばしたい場合などは、エルキャッチ(フジワラ)30号の1本バリ仕掛けを使用。ハリス長は30cm前後と、胴突きのときの倍くらいに長めにする。中左)ハリスの先には小型のスナップスイベルを装着し、簡単にハリス交換できるようにしている。中右)三角オモリはこのように砂に埋もれるので、仕掛けが潮や波に流されにくくなる。下)スナップ類はパワーキャスト(NTスイベル)などの遠投専用タイプを使用。ハリは大型のカレイが来ても十分に信頼できるケン付き流線18号(がまかつ)。ハリスは十分な張りがあり、強度的にも申し分ない、エステル黒ハリスかれい(サンライン)8号
    左上)左上から時計周りにアオコガネ、アオイソメ、岩ゴカイ(イワイソメ、アカイソメ)、ユムシ&BBワーム。左下)アオイソメの場合、砂にまぶして1~2日置くと尻尾が千切れにくくなって、投げ釣りには最適の状態になる。元が元気なエサであることが前提だが、冷蔵庫などの涼しい所に保管すれば、数日は十分活きを保つそうだ。右)BBワームやユムシは1本掛け、アオイソメは房掛けにして使う

    シーズンはまだこれから。2月頃も望み大!

    ポイントに仕掛けを投げ込んだら、竿を立ててアタリを待つ。閖上の砂浜は阿武隈川と名取川からの流入水の影響を強く受け、潮流がとても速い場合がある。仕掛けが流されたらそのまま放置せず、再度、潮上に投げ直す。

    サーフでは波を受けて竿先が動くためアタリを取りにくいときもあるが、竿先への反応は案外、明確に出る。竿先が前に入れば魚のアタリの可能性が高く、竿が後ろに引くのは波の影響の場合が多い。道糸にPEを使っている場合、ラインの張りが自動アワセになるので、特別なアワセは不要。波で魚がバレないように気を付けて取り込めばOKだ。

    閖上周辺のイシガレイはほぼ年間通して狙えるターゲット。秋冬シーズンは例年10~11月がピークだが、今季は始まったのが11月ということで、12月も面白そう。また、年明け後の2月前後も何気に良型がよく上がるチャンス。1~2月は比較的手前で型が出るので、防寒対策を万全にして狙ってみたいところだ。砂浜ではイシガレイの他にヒラメやスズキがヒットすることがあり、砂浜以外でも閖上港内でマコガレイ、広浦や名取川下流のヌマガレイ(カワガレイ)など、投げ釣りのターゲットは豊富。釣行計画を立てる上で、捨て置けない釣り場の一つになりそうだ。

    取材を行った11月17日の釣果は30cm前後のイシガレイのみだった。釣り人は前日の16日に同ポイントで48cmを釣っている多賀城市の菅原弘さん。仕掛けは胴突き2本バリ、エサはアオイソメのみで通しているそうだ
    菅原さんは閖上サーフで数々の良型イシガレイを釣り上げている。例年、ベストシーズンの11~12月のほか、2~3月にかけても50cmクラスをキャッチしているそうだ
    つりえさマリン閖上店は、マリンが誇る活きエサに加え、投げ釣り用品が大充実。閖上周辺の防波堤、船釣り、サーフの最新情報に詳しいお店なので、周辺で釣りをする際はぜひとも相談してみてほしい

    解説/丹野博
    取材協力/つりえさマリン閖上店(TEL:022-385-3010)

    PROFILE:丹野博

    宮城県名取市のつりえさマリン閖上店店長。独自に磨いたテクニックと知識を持つ、実釣派の投げ釣り師だ。常に最新の釣況を把握するため、店舗業務の合間を縫って、閖上周辺で竿を出している

     

     

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