釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

酒田港 夏のオールナイト投げ五目!

東海林誠 2020年11月29日 更新

山形の磯や防波堤は、夜のブッ込み釣りでマダイを狙える好季を迎えている。また、キスや根魚、スズキなど、マダイ以外のターゲットも豊富なため、エサの種類を多めに持って行けば、色々な釣り物を夜通しで楽しめる。

秋まで続くブッ込みマダイのシーズン

今年もやってきました「ブッ込みマダイ」の季節!昨年は、自己記録となる実寸85cmの大型マダイを上げ、今年も期待大!6月以降、キス釣りの大会や、間もなく2歳になる長男の育児で、今年のマダイ釣りは例年の半分も行けていませんが、7月9~10日にようやく今シーズン初のマダイ釣行。エサ盗りの猛攻に耐えながらも、何とか57cmの良型をゲット!今回は、今年2回目のマダイ釣行の模様をレポートします!

今回一緒に釣行した高橋クン(左)と横山クン(右)

7月19日~20日、同クラブの高橋クン&横山クンと3人で、マダイをメインに酒田へ!釣り開始時刻は、まだ明るい午後5時半。事前の情報では、マダイの他に大型のヒラメも釣れているとのことで、明るいうちは、持参した竿4本のうち3本に「活きエサ銀兵」(つりえさ倶楽部マリンに常備)の泳がせ仕掛けをセットし投入。すると、釣り開始からわずか10分、その銀兵を付けた1投目の竿のドラグが鳴り、勢いよくラインが放出!竿を手に取ると、もの凄い力で引っ張られました!

とりあえず、横山クンを呼んでタモ入れを依頼。締め込みが強く、最初は大型のヒラメかと期待が膨らみましたが、途中で「なんかエイっぽいなぁ!?」とテンションダウン。ハリスが4号だったこともあり、ドラグを調整しながら15分ほどかかって、ようやく浮いてきました。水面に上がってきたのはやっぱり大型のアカエイで、畳半分ほどのサイズ…(笑)。横山クンの60cm枠のタモ網には収まりそうもないので、ラインを引っ張りハリスを切りました。

半畳はあろうかという巨大なエイ…

オールナイト釣行は日が暮れてからが勝負

マダイ狙いのほか、キス釣りや活きエサ泳がせ釣りの竿も出した

その後、日が暮れてからは、竿2本はユムシでマダイを狙い、1本は虫エサでマダイ&キス兼用、1本は銀兵でソイ狙いに変更。すると、完全に日が暮れた午後8時頃に、ユムシで80mくらい遠投していた竿のドラグが鳴り、本命の良型マダイをゲット!狙いの70cmUPには届きませんでしたが、割と早い時間に来たので、今夜はマダイが連発するかと期待しました。…しかし、その後は小型を2枚追加したのみ…。

また、キス狙いの2本バリ仕掛けには、エサにコールデルを使用。こちらも狙いの尺ギスは不発でしたが、23~26cmの良型がポツポツ釣れました。

銀兵を付けた仕掛けの方は、夜になっても、時折、カサゴやソイがヒット!今回は狙いの大型魚は出ませんでしたが、銀兵の泳がせ釣りは、昼でも夜でも出来るうえ、場所によってはヒラメやソイの大物も期待できます!身切れしてしまうため、普段は30m程度のキャストが限界ですが、体長10cm程度なので、ボケ用の「シャトル」を使えば70~100mの遠投も可!次回に期待ですね!

本命のマダイをキャッチ!明け方にかけて後続が期待されたが…
20cm台後半の良型キスがヒット!夜は尺クラスも出るチャンス
活きエサ銀兵にはソイやカサゴなど根魚がヒットしてきた
 
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スズキを始め、色々な大型魚を狙える

一方、少し離れて釣っていた同行の高橋クン、早い時間に大型のキスが釣れ、また、同じく銀兵を持って来ていて、カサゴなどを釣っていました。前回は銀兵で大型魚に2回ハリスを切られたらしく、今回はハリスを補強して再挑戦!

…その後、潮が動き始めた午後11時半頃、大声で横山クンを何度も呼ぶ声がして、彼の元に駆け寄ると、75cmの大型スズキをゲットしていました!高橋クンは過去、ここで何度か良型のスズキを上げていて、ユムシでマダイを狙う傍ら、青イソメの房掛けでしっかりスズキも狙っていたようです!タモ入れした横山クンは、この時爆睡中で、呼ぶ声がアラームに聞こえたんだとか!?(笑)

活きエサ銀兵は根魚の他、スズキやヒラメの可能性も十分
イソメの房がけにヒットした75cmの良型スズキ!とにかくここでは色々なエサを用意しておきたい

その横山クンは、残念ながら特にアタリが無いまま夜が明けてしまいましたが、早朝、疲れて寝ていたら竿が三脚から落ち、そのまま防波堤上を2mほど引きずられたとのこと!本人は、最後の最後にヒラメかマダイかスズキの大物を期待したようでしたが、ゴリ巻きすると、またもや大型のエイでした!

今回の釣り場は、蚊やブユなどの虫はほとんどいませんでしたが、なぜか体長1~2cmほどの小型のコガネムシが大量に発生していて、日没以降、ヘッドライトめがけて飛んで来て顔や髪にまとわりつき、また襟や袖などからも侵入してきました。特に人間に危害を加えるとかではないようですが、かなりイライラさせられました。ちなみに、虫除けスプレーはほとんど効果なし…。

今回、マダイの釣果はイマイチでしたが、日本海の『ブッ込みマダイ』はまだまだこれから数&型を狙える時期!育児でなかなか回数は行けませんが、時間を見つけてまたチャレンジしてみます!

鳥海山をながめながら、防波堤で迎える夜明け
上)エサ盗りの主力はフグ。フグがいなくなった夜には夜光中がエサをボロボロにしてきた。下左)ウミケムシも多いので注意!下右)この日はどういうわけか謎のコガネムシが大発生
釣り人に興奮(と落胆)を与えてくれるエイ。尻尾のトゲに注意!
帰り際、渡船やさんのマスコット犬が徹夜の疲れを癒してくれた


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[酒田北港]
砂防堤や離岸堤など実績ポイントの宝庫。離岸堤へは宮海船溜から渡船を利用する
※渡船:マリノス(なぎさ丸)TEL:090-4615-2660

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PROFILE:東海林 誠

家業である米穀店の仕事と育児の合間に、せっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。北は青森から南は愛媛や有明海まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属

 

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※取材・テキスト/東海林誠(仙台広瀬キャスターズ所属)

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