大型マダイ連発!新潟・直江津沖の乗っ込み真鯛
菅野順也さんが新潟・直江津沖にコマセマダイ釣行。盛期を迎えた「乗っ込みのマダイ」時には入れ食いに遭遇するパターンもあるが、気まぐれな魚の王様の機嫌によっては…今年の直江津沖釣行はいかに?
直江津沖ではハリスは10mが基本。さらに乗っ込み期のタナは5m!?
2017年5月下旬、新潟県直江津港のえびすや釣具店・謙信丸にのっこみ(産卵)が盛期のマダイを狙って釣行してきた。
「ここ数年は水温の変化などで、乗っ込み突入のタイミングが読みづらくなっています。今年も突然やってきましたが、長続きしている状態です。昨日も良く釣れましたから、今日も期待できそうですよ」と、にこやかな表情で兼玉武雄船長が迎えてくれた。
午前5時、直江津港より出船した謙信丸はわずか10分程走ってポイントへ到着。船を風上に向けて兼玉船長よりゴーサインがでた。
仕掛けは片天秤式で、コマセビシカゴ(100号)を装着。クッションゴムを挟んでハリスは10メートルが基本。コマセ・付けエサ共に沖アミを使用する。
しなやかな曲がりで食い込みがよく、魚が乗ればバットにパワーがあるので、大型マダイが掛かっても余裕で浮かせることができる
水深は30メートル前後。兼玉船長がアナウンスした指示棚は5メートル!10メートルまで一旦コマセカゴを落として、竿を二回シャクりながら5メートル巻き上げて停止する。
ちょっと驚きの浅い棚だが、これは乗っ込みシーズン特有のものだ。開始から70センチ級のワラサが連続で竿を曲げてきた。嬉しい外道ではあるが、狙いは青い色ではなく赤い色…。
兼玉船長は「ワラサとマダイは一緒に泳いでいますから、ワラサが釣れれば、すぐにマダイも寄りますよ。このまま船は潮に流しますので、付けエサの戻り具合を見て、手返しの間隔を2~5分の間でコントロールして下さい」と、余裕の表情。
それからすぐに船中一匹目のマダイが姿を見せたが、なぜか?私には青物の食いが先行。7匹ワラサを釣った頃には「本命を釣っていないのは自分だけ?」と思ったが、8匹目は違う引き応えを感じた。ようやく1キロ級の赤い魚を釣ることができた。
ハリスは5号以上で!夜ヒラメへの連続乗船もアリ
謙信丸ではハリスは4号の使用を推奨している。しかし、大型が揃う今の時期には食いを良くさせることより、掛かった魚に切られないことを優先。5号以上のハリスを準備。
8号5メートル・5号5メートルの二段ハリスで挑んでいた私。1メートル、リールで巻き上げてからゆっくり棚へビシカコを戻すと一気に竿先が海面に入った。強烈に20メートル糸が滑り出し停止、手巻きで巻き上げると濃紺の透き通った潮にゆっくりと影が浮かんできた。乗っ込みの婚姻色に変化した3.2キロのオスだった。
それからは青物の食いはピタリとなくなって、マダイのみが次々に竿を曲げてきた。
終盤には「仕掛けを降ろせば食う」状態となり「自己ベスト更新だ!」「ツ抜け達成だ!」船上では嬉しい悲鳴が飛び交った。
終了時間の午後1時までに、竿頭で13枚の釣果。船中最大は特大の6キロ。私も11枚釣ることができた。
釣行前には、夜のヒラメ釣りに連続して乗船するプランも脳裏にあったが、十分過ぎる釣果でクーラーボックスと心が満タンになって帰宅した。
■竿=がまかつ デルフィーノ30-300
■針=がまかつ ケン付真鯛12号
■ハリス=ヤマトヨテグス フロロハリス 8号5メートル・5号5メートル二段式
■付け餌=マルキユー くわせ丸えび、船丸
カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドスタッフ、スポニチAPC、日本魚検定(とと検定)2級取得。福島市在住
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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/謙信丸(直江津港)
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