寒中にアツくなる 津軽海峡のマスジギング[下北半島尻屋沖の櫻鱒]
本命サクラマスにカラフトマスも混じる
2月6日の釣果は35~55cmを船中38本、同日別船では60本釣れるなど、尻屋沖のマスジギングが好シーズンを迎えている。ターゲットとなるマスはサクラマスとカラフトマス。鈴木潤さんによれば、釣れるマスの種類は特に区別していないとのことだが、本命のサクラマスに、カラフトマスもいくらか混じる。
50cm級以上の大型になるのはほとんどがサクラマス。当地ではホンマスやママスとも呼ばれ、エサを飽食して体高のある、いわゆる板マス級もヒットする。一方のカラフトマスは30cm台の小型が中心。尾ビレに大きい黒点が散らばり、体色が青みがかっているのが特徴だ。
「あと、底の方のレンジでは、アブラメやソイのデカいのが釣れるんです。別に狙っているわけじゃないんですけどね。みんな、サクラマスは1本か2本釣れればいいやって感じで、ゲストに何が釣れてくるのかも楽しみですよ」
ジギング初心者でも釣れるから面白い
マスジギングでは特別なテクニックや道具は不要。マダイジギングやタラジギングからの応用とちょっとの慣れで、初めての人でも十分楽しめる。使用するジグの重さは80~150gほど。青物のように激しいアクションは必要なく、またバラシを極力防ぐために、タックルはある程度軟らかいものの方が向いている。ライトジギング用タックルのほか、タイカブラ用タックルや、ある程度の荷重に耐えられるトラウトロッドなども良。リールも速巻き性能は不要、ふだんショアで使っているもので対応可能だ。
青物に比べるとアクションはかなりスローで、マダイのジギングに近いイメージ。ジグを止めると見切られてしまうので、レンジを大きく移動させないようにしつつ、ワンピッチジャークの要領でジグは動かし続ける。竿の曲がりを上手く利用してシャクり、ジグが跳ね過ぎないようにコントロールするといいそうだ。ヒットレンジは15~60mまでと広く、回収間際にヒットすることも。また、フォールでヒットする場合もあるが、フッキングが甘くなってバラしがちなので注意が必要。
昨シーズンは2月末頃から絶好調に突入しており、楽しみなのはこれから。「出船できるかどうかは冬の天気次第なのですが、3月上旬まではイケると思います。剥がれ落ちたマスのウロコで手が汚れるので、グローブの予備は2セットくらいあるといいですね。あと、寒さ対策に防寒着と温かい飲み物のポットは必携です。厚着で着膨れすると動きにくくてジギングでは不便なので、防寒を一枚脱いででもホッカイロの十枚貼りをオススメしますよ。ちょっとエコじゃないですけど安いカイロを買ってきて、体が暖まったら剥がせばイイんです」
ロッド:6~7ftのライトなロッド、リール(スピニングの場合):2500~4000(DAIWA)、C3000~5000(シマノ)、ライン:PE1.2~2号200m、リーダー:20~30Lb(5~8号)、ルアー:80~150gメタルジグ=メタルフリッカー(マリア)、TGベイト(DAIWA)、バンジーメタル(バスデイ)、メジューム(スミス)など
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取材・解説/鈴木潤
青森県十和田市のベルウッド店長。冬の季節は小川原湖のワカサギに三沢ナメタ、津軽海峡のサクラマスと雪上に海上にと大忙し。奥入瀬川に近いこともあり、アユや渓流ルアーなどの淡水系が大得意
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