釣行記

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東北マスジギングシーズン到来!本州最北端・青森下北沖のサクラマス

大坂 章 2020年11月26日 更新

昨年から三陸のマスが釣れ始まる前の練習にと通い始めた下北のマスジギング。マスだけ狙えばいい確率でマスが釣れるし、マス狙いに心が折れて底を狙うと良型の水草ガレイ(ヒガレイ)と根魚が良く釣れます。

今年は釣れ始まったらすぐ行こうと1月から船のHPをチェックしていたのですが、2月に入り徐々に釣果が出てきました。2月1週目はワカサギの解禁がありワカサギ釣りへ行き、2週目の休みだった2月8日に今年1回目の下北のマスジギングへ行ってまいりました。

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2015年岩手三陸マスジギング大フィーバー

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例年にない魚影で邪魔をするサバをかわして本命4本キャッチ!

暖冬で今年は雪も少ないんだろうなと思って安心していたら、久しぶりの本格的な雪道。盛岡インターから三沢まで高速を利用して、三沢からは海沿いに下北半島を北上するコースで3時間位で着くのですが、雪道で3時間半以上掛かって到着。

前日急に別の船に来ることになったお客さんと合流し、準備をして船に行くと見たことある人が2人。知り合いが2人隣になりました。

盛岡から八戸道を経由して三沢インターまで高速が開通している
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越喜来湾の11kgキングサーモン

6時に出船。ポイントに着きスタートしてすぐ船中1本目のマスが上がりますが、今年はサバが多くサバ祭り!サバがいっぱいいて、上でも下でもどこでもサバにやられます。

マスだけを狙い、底を釣らずに60~20mの範囲を釣ります。11時過ぎまで自分にはマスのアタリが無く、ひたすらサバを釣ります。実は1回だけマスらしいアタリありましたが、サバを早く上げる為にガチガチにしていたドラグのため何も出来ないまま身切れバラシになってしまいました。

これで気が付いてドラグを緩めにして釣ります。何度か移動してサバじゃなくスルメがジグにいたずらしてくるポイントがあり、スルメを釣ろうと思い、それまでゆっくりめのワンピッチでしゃくっていたのを、フォールを意識して入れる様にしゃくります。

それが良かったのか、イカを釣ろうと丁寧にしゃくっていた11時30分過ぎにやっと1本目を釣る事が出来ました。1本目が釣れれば気が楽になり、その後はサバを釣りつつ12時30分、1時、1時45分と3本追加して4本で終了。40~30mでのヒットが多かったです。

今回は1回目だったのでマス狙いに集中して底は釣らなかったので、お土産の水草カレイと根魚は無しでした。マスの他にはスルメイカが2杯と、全てリリースしましたがサバが40本位釣れました。船中マスは12本、自分4本と一緒になった知り合いが4本と1本でした。

順調にマスがヒット!
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野牛沖のマスジギング

バラシを最小限に抑えるタックル選び

マスジギングのタックルはスピニング、ベイトタックルどちらでもOKです。PE1~1.5号にリーダーが4~5号。ロッドは100gのジグをシャクれる位で程よく柔らかいもの。マスは捕食が下手なのでジグを動かしすぎず、ショートバイトも弾かず、スレ掛りでもバラさない柔らかさがマスには向いています。

リールはラインを200mも巻いておけば十分なので青物用の大きい番手ではなく、ベイトならシマノの300番、スピニングならシマノの3000〜4000番位でOKです。最大巻き上げ長(ギア比)も青物用の1m位でなく、80cm位のモデルがジグを動かし過ぎ無いのでオススメです。

ポイントは下北だと100m位までなので、ジグはよほど潮が速くなければ80〜120g。100gメインで釣っています。タックルとのバランス、常に巻き続ける釣りなので疲労度も加味して100gに落ち着いています。

フックはオーナーばり「ジガーライトホールド」の2/0をアシストラインPE10号で自作したものをメインで使っています。既製品だとシャウトの「ダブルスパーク」の#1がオススメです。アシストラインの長さは1.5〜2cm位であまり長く無いほうが良い様です。

ヤマメやサクラマスは掛かってからフックを外そうとしてぐるぐる回転します。ラインのヨレが気になる方は小さいスイベルをソリッドリングの代わりにつけても良いでしょう。

ベイトのイワシにぴったりなサイズ!

マスのレンジは中層 底に落とせば根魚やムシガレイ

釣り方は、一度底を取り、水面近くまで広く探ります。50mより上でヒットする事が多いので、底まで沈めずに50mより上を釣るのもありです。底まで落とせば水草カレイや根魚が釣れます。誰かにアタリかヒットがあればその水深の上下10〜20m付近を集中的に探ります。

ジグのアクションは青物よりゆっくり目のワンピッチ。フォールは少なめで、一定のピッチで引き続けるだけでなく、たまに変化(早巻きやポーズやフォール)を入れると喰わせのタイミングになりますので色々試してみましょう。

アタリは1発食いなら「ドスン」と来ますので普通に合わせてOKです。「コン!」とかショートバイトの場合は大合わせせず、軽く合わせてみて掛からなければそのまま少し待ってみましょう。その後本アタリが出る事があります。

スレ掛かりが多いので、ドラグは少し緩めでファイト。水面まで来てからまた突っ込みますので、水面まで来たからといって油断は禁物です。何度か突っ込みをかわしてランディングの時ロッドを立てるとジャンプをしてフックを外そうとします。ロッドは立てずにネットに誘導する感じでランディングしましょう。

最後に、刺身が美味しい魚ですがアニサキスの危険があるので生食はやめておきましょう。冷凍してルイベにしてから食べましょう。

マスはいったん冷凍してアニサキスを殺してから刺身にする
おまけのイカも美味しい

[釣果データ]
マス4本 スルメイカ2本 サバ40本位

[タックルデータ]
■ロッド:がまかつ ラグゼオーシャン アルメーアB67FL-RF
■リール:シマノ オシアカルカッタコンクエスト300J-HG
■ライン:ファイャーラインカラード1.2号  +リーダー フロロカーボン4号
■金物:ソリッドリング スプリットリング#4
■ルアー:ディープライナー SPY-V100g
■フック:オーナー ジガーライトホールド2/0 PE10号 自作ダブルフック

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追波川サクラマス63cm

基本のタックル類からシーズンごとの釣り場まで、分からないことは大坂さんが勤める上州屋新盛岡店で相談してみよう。岩洞湖のワカサギ釣りや3月から解禁する渓流などもお任せ!

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PROFILE:大坂章

陸前高田市内の気仙川流域に育ち、アユ釣りや渓流釣りを得意とする上州屋新盛岡店スタッフ。海のルアーなども大好きで、三陸の青物やロックフィッシュなど、小物から大物まで色んな釣りに挑戦している

 

※取材・テキスト/大坂章
※取材協力/上州屋新盛岡店(岩手・盛岡市)
■新盛岡店公式ページアドレス
http://www.johshuya.co.jp/shop/shop.php?s=114

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