山形県酒田市の離島「飛島」を1泊2日で取材してきた。フェリー発着港の周り一帯アジだらけのアジングパラダイス!狙う人もあまりいないので自由自在にアジングを楽しめる。シーズンによって30cm以上の良型も釣ることができる「鯵の楽園」を紹介します。
前編(酒田~飛島~釣り開始)
後編(夕マヅメ~朝マヅメ~帰港)
[PR]
酒田港からフェリーで1時間ほどの離島「飛島」
磯釣りや周辺のマグロキャスティングゲームなどで有名な山形県の飛島は実はアジの魚影が抜群。今回、飛島をガイドしてくれたのは数年前から年2、3回ほど飛島に釣行しているという山形県鶴岡市在住のピュア・フィッシング・ジャパンフィールドスタッフ冨樫修さん。今回は飛島仲間のもうお一人と編集の3人で島へ渡った。
飛島フェリー(定期船)は1便の日と複数便の日があり、取材時は平日ということで1便のみ。9:30酒田港発と13:30飛島(勝浦港)発の1往復。航程は1時間チョットなので、日帰りだと3時間ほどしか島に滞在できないことになる。
島をちょっと散歩するなら日帰りでも十分なのだが、釣りをするにはチョット物足りないということで、初日9時半の便で島へ渡り、翌日の13時半便で酒田に帰るプランで飛島を探索することにした。
港の近くに旅館、民宿が連なり、港内どこでもアジを狙える
フェリーで飛島・勝浦港に到着したら、まずは旅館へチェックイン。島内には旅館5軒、民宿4軒があるそうで、今回は冨樫さんの定宿である沢口旅館さんにお世話になった。
頼めばフェリー港まで車で迎えに来てくれるので、釣りで荷物が多い時も安心。また、フェリー乗り場の近くには無料のレンタルサイクルがあって、今回のラン&ガンで非常に重宝した。
昼食後さっそくラン&ガン開始!
マグロの漬け丼と冷やしうどんの昼食を平らげた後、さっそく釣り場へ。宿から歩いて30秒もしないすぐ前の岸壁からスタート。ここは宿にチェックインする前、地元の方が束釣りペースで釣っていたので魚が居るのは確実だ。
のんびり泳ぐアジの群れの中に冨樫さんが「バブルサーディン2インチ」を投入すると、1投目から連発! 抜群の魚影は健在だった。数匹釣ったところで、大きいサイズを探して防波堤の方へ歩いてみることに。
アブ・ガルシアの新製品スピニング「ZENON」を使用
冨樫さんはこの春~夏に発売になったばかりのスピニングリール「ZENON」(アブ・ガルシア)の2000SHを使用。究極レベルの軽さが特長で、ライトリグを操る必要のあるアジングで繊細かつ快適な操作が可能。
巻き感の軽さも秀逸。巻きながら水中の状態やアジのわずかな反応まで鋭く感じ取ることができる。TAF製法採用のエラディケーターシリーズのロッドと組み合わせると、その軽快さに驚くはずだ。
動画でZENONを紹介
港内でも水深のある本命ポイントは魚影抜群!
港内をラン&ガンしてみると、ほぼどこにでもアジの群れが泳いでいる状態。そんな中、実績ポイントである港内中央のやや水深のある防波堤周りが特に好調だった。ワーム以外にマイクロ鉄板なども駆使して、アジングパラダイスをたっぷりと満喫!
「秘密の粉で食った!!」
夕マヅメのチャンスタイム!潮通しの良い場所を探す
夕マヅメはさらに活性が上がるチャンスタイム。ということで、15時過ぎから勝負ポイントを探して移動。途中、フェリー乗り場前で無料レンタルサイクルを借りて機動力アップ。
やってきたのは勝浦港の端の方になる中村地区。防波堤の港口付近の潮通しの良いポイントで回遊する良型を狙った。
夕マヅメの模様
夕方17時頃から一気にアタリが多くなり、高活性な場所では釣れたアジに4、5匹のアジが追いかけてくるほどの状態になった。
「ここのアジを知ってしまったら、普通のアジングができなくなっちゃいますね」
夕方の連発モードをしっかり楽しみ、夕食の時間が近付いてきたので旅館へ。夕食はマグロ刺身やマグロカマ焼き、マグロハンバーグなど飛島マグロの色々なお料理が並んだ。
夜になるといつもアジが姿を消すそうで、この日の夜も少し竿を出してみたところ飛島特有の赤味の強いメバルが釣れてきた。太平洋沖を北上する台風の影響があり日本海側も少し風が出てきたので、翌朝のマヅメに賭けることにして休息することに。
2日目の朝マヅメは良型の回遊個体狙いから
2日目は日の出時刻に合わせてマヅメ勝負。前日、魚影の濃かった水深のある防波堤へ向かった。
「朝マヅメに回遊で入ってくる良型を狙いたいと思います。日中より少し速めのアクションで、ヤル気のある個体を釣っていきたいですね」
ガルプ!ワームの他、マイクロ鉄板のアクションにもしっかり食ってくるなど魚の反応は良好。サイズは金太郎飴状態・・期待した尺アジクラスは現れなかったが2日目も入れ食い状態を楽しんだ。
そうこうしているうちに、南の沖に雨雲が接近して虹が出てきた。レーダーをみると1時間くらいで接近するかも?ということで、旅館の近くに移動。
朝食後は島を少し散策 ロックフィッシュも狙ってみた
朝食後は自転車で海水浴場近くの磯を散策。ここは遊歩道が整備されていて、低い磯で磯遊びなどが出来るようになっている。
磯釣りポイントの沖磯も見えるエリアだが、全体に水深が浅い印象。少しだけロックフィッシュを狙ってみたものの、ちょっと難しそうなので港に戻って時間までまたアジングをすることに。
フェリーの出る13時半まで、港内のアジングなどで時間を調整した。アジを追い回す青物を泳がせ釣りで狙ってみたら、まさかのヒラマサだったりと、本当に魚の豊かな漁港だった。
「本当は1か月前に計画していたものが、諸事情で延期になってしまって、5月末頃であればもうちょっと良い型が釣れたかもしれないんですが」と冨樫さん。本州側であれば豆アジ中心になってしまっている季節に突入してしまったわけだが、それでこの魚影と20cm平均のサイズ。アジング初級者でも爆釣できて、これからルアーを始めたいという人にも良さそうだ。
8月末からはアオリイカが新仔シーズンに入る。港内の防波堤が墨跡だらけになるそうで、圧倒的に競争率は低く狙い目。島内観光もとても楽しいので、離島釣行に興味があれば、思い切って島釣行に踏み出すのもおすすめですよ!
◆記事に書けない裏話や質問への回答は無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!
YouTubeチャンネル登録もお願いします!
?
※解説/冨樫修
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン
[PR]