釣行記

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初心者や女性でも狙える!追波湾タチウオゲーム

編集部 2023年12月9日 更新

2021年シーズンも宮城県追波湾周辺のタチウオ釣りが開幕!初期は釣れ方にムラがあるものの、指6~7本の大型も上がり始め、順調に盛期に突入している。宮城出身のハピソンガールみなせちわちゃんが同級生の超初心者ちほちゃんとタチウオを狙った。

雄勝港Groovyで追波湾のタチウオポイントへ

ハピソンガールのみなせちわちゃんが高校の同級生ちほちゃんと雄勝港のフィッシングガイドサービスGroovy(ハピソンプロスタッフで船長である尾形慶紀さん=以下、おがP船長)でタチウオ釣行。ちほちゃんは宮城在住のOLさんで釣りほとんど初心者。タックル等は全ておがP船長のレンタルで、完全初心者にタチウオがどれくらい釣れるのか?を実戦で試してもらいました。

Groovyのタチウオ船は6月末からスタート。「まだシーズンの入り始めなので、数が一杯釣れるという感じでは無いのですが、時合いにパタパタと少し釣れて、それ以外の時間は1本ずつ拾い釣るという感じです」

雄勝沖の濃霧エリアを慎重に航行し、追波湾のタチウオ釣り場に着くと平日ながら10艘以上の船団が集まっていた。

ゆっくりめのスタートだったGroovyは歌津から来ている大隆丸の牧野船長に朝の釣れっぷりを確認。すると・・「(2人とも前日も出船しているので)昨日と同じですごくシブい」とのお返事。タチウオの反応を探し回って何とか釣果を上げるという状況のようだ。

タチウオシーズン真っ盛りの追波湾。当地のタチウオブームをけん引してきた大隆丸(歌津)の近くでスタート


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ビギナーズラック!?初心者ちほちゃんが先行

釣り初心者でタチウオは初めてのちほちゃんにはまず最初におがP船長が色分けラインを使ったタナの取り方やシャクり方などを一通りレクチャー。比較的釣りやすいワームテンヤからスタートした。

すると、テンヤで狙っていたちほちゃんにファーストヒット!「釣れたタナは?」と訊くも、「えっ…」そんなこと考えてる余裕はないようで、必死でやり取り。


船中1本目は初心者ちほちゃんが手にした
この日はベタナギでちょっと暑いくらい。言われた通りにもくもくと釣るのが良いのかも?
そろそろ時合い!連発する大隆丸のすぐ近くで釣らせてもらうことに
しばらくして釣れてきたのはまたまた初心者ちほちゃん

ワームテンヤが好調!でも当たりカラーがいつもとちょっと違う

最初、ジギングで狙っていたみなせちわちゃんだが、初心者のちほちゃんに2本先行されたところでワームテンヤにチェンジ。すると、待望の1本目をがヒットしてきた。

ちわちゃんはピンクのワームテンヤで1本目


「釣れたよ~」(ちわちゃん)

しかしながら、この日は時合いが短いのか、ここからしばらく沈黙。すると、少し沖側のポイントを探りに行っていた友人船のトシさんから「入れ食いしてるよ!」との情報。急行することに。

船団から離れ、少し沖側のポイントて釣っていたトシさんたちは3人で連発中!
すぐ横につけてみるのだが、隣のようには釣れない・・

トシさんたちベイトブレス船は3人ともワームテンヤで爆釣中。こちらもワームテンヤを使って狙っているのだが、お隣のようには釣れず。いったい何が違うのか?聞いてみると、どうやらオレンジカラーが大当たりしている様子。しかし、こんな時に限っておがP船長のオレンジ品切れ中・・

新製品「計測マルチハサミ」を使ったタチウオの締め方

ここでハピソンの新製品「計測マルチハサミ」を使ったタチウオの締め方をおがP船長に解説していただいた。「計測マルチハサミ」は魚の脳締め、血抜きや内臓処理、さらにはハサミを分解してナイフにもなる万能釣り用ハサミ。この初夏に発売してから注文が殺到し、現在品薄状態が続いている人気商品。

「前回、マダラの時は脳締めピックで脳締めしてから、血抜きを行いましたが、タチウオの場合は魚が暴れて怪我をするおそれがあるので、フィッシュグリップで掴んだまま簡易的に締めて、血抜きまでしてしまいます」

その方法は、まずはタチウオの目の後ろの脳の付近をハサミで切断。脊髄(中骨)まで切断するとタチウオのヒレの動きが止まって締めることができる。続いて、エラブタの中にハサミを入れて、エラの付け根を切断する。すぐに血が出てくるので、海水を入れたバケツに浸けて血抜きを行う。

これで脳締め&血抜きの手順は完了。時合いであればそのまま釣りを続けて、手が空いたときにクーラーに入れて氷締めにすればOK。クーラーに入れる前にマルチハサミで尾や内臓を取り、血合いもきれいに洗っておくと、鮮度を保てて帰ってからの処理がラクになるはずだ。

計測マルチハサミ」(ハピソン)

[動画でチェック]タチウオの締め方

フィッシュグリップでしっかりつかんだまま、目の後ろ、脳のあるあたりをマルチハサミで切る
中骨(脊髄)の通っているあたりまで切るとヒレの動きが止まり、締めることができる
続いてエラの中にハサミを入れて、エラの付け根を切ると血抜きできる
血が出てきたら、海水を入れたバケツで血抜き。あたたかくなってしまわないよう注意すれば、少しこのままにしておいても大丈夫
血抜きが終わったらマルチハサミで内臓も取り除いてしまうと良い。最後に中骨沿いに刃を当てて血合いも洗っておく
血合い部分はマルチハサミの刃先で引っ掻くようにすると切れるので、最後は指で丁寧に洗っておく
ここまでやったら氷と塩水を入れた塩氷に入れて冷やしておけば完了。帰港して車に積む前に海水を捨て、氷だけにして持ち帰る
フッ素加工で錆びにくく、切れ味抜群。ヒレの付け根の硬い部分なども難なく切れるので、大体の魚は捌けてしまうはずだ

Hapyson
魚を締めたり捌いたり。分解して洗ったり、ナイフとしても使える万能ハサミ。
 
 

この日の当たりカラーはオレンジグロー

こちらがオレンジ色のワームを切らしていると言ったところ、トシさんたちが近付いてきて「TTシャッドタチウオカラー」のパッションオレンジグローをいくつか分けてくれた。すると・・たちまち効力発揮!

早速オレンジにチェンジしてみたところ、ちわちゃんタチウオキャッチ!

一般にタチウオに効果的とされるカラーはパープル。他、暗い時間帯のスーパーグロー(グリーン系)やピンク系などに実績があると言われている。

「オレンジ色は釣れるときと釣れない時のムラがすごく大きいカラーで普段はそれほど使わないんですけど、当たる時はこれしか釣れないくらいに釣れる時があるんですよね」とのこと。水色や日照などの条件によっても当たり外れがあるので、カラーはバリエーションがあるに越したことはないようだ。

暑い日も快適な空調服!ハピソンの「空調風神服」

ファンでウェア内に空気を送り込み、涼感を得られる空調服。ハピソンの「空調風神服」が2021年リニューアル!前モデルより着心地も良くなっている。

新型はハイパーファンの風量、電池容量を強化。さらにスマホ連携機能を採用し、スマホで電源ON/OFF切り替えや風量の調節が可能になっている。腰巻式の自動膨張式ライフジャケットに対応する腰回りループや、フィッシュグリップなどをぶら下げられるD環など拡張性も優れている。

2021空調風神服」(ハピソン)
2020年までのグレーからグリーンになった2021年ニューモデル。ファンで空気を送り込んだ際、以前より膨らみにくく動きやすくなった
最強パワーになった送風口。2021年リニューアルのバッテリーは、スマホから電源のON/OFFや風量調整を操作できる優れ物!
腰巻ベルトなどを装着でき、D環にカラビナ類を装着できる拡張性も◎
釣りをしたり操船しながらでも快適

ハピソン
ファン、バッテリーセットと別売があり、こちらはセットの商品。
 
 

おがP船長にラストのタチウオがヒット!

サポートや操船に忙しく、ここまで0本だったおがP船長。近くの牧野船長に船内マイクで「まだ0の人はいますか~」などといじられる始末だったが、最後に力を残していた。

昼近くになってアタリがバラつきはじめ、そろそろ時合いも終了かという頃、「これ6本あるよ!」と突然の宣言。ちわちゃんに「あんまりハードル上げると小さかった時大変ですよ~」と言われながら釣り上げたのは、宣言通りの指6本(ドラゴンスケール)。最後の最後に面目を保ったのでした。


おがP船長指6本サイズキャッチ

このあとドラゴンスケールに当ててみたところ、たしかに指6本ありました

宮城のタチウオゲームは今年も順調に釣れ続いており、昨季同様、秋までたっぷり楽しめそうだ。追波湾の場合は水深が40~60mくらいなので、テンヤ、ジギング、エサ釣りなど同時進行も可能(遊漁船のルールによるので確認を)。今回のちほちゃんのような初心者でも十分釣ることができる。タチウオは食べてもおいしく、レシピも豊富なので喜ばれること間違いナシだ。

[遊漁船紹介]フィッシングガイドサービスGroovy
石巻・雄勝漁港から出船している尾形P船長の遊漁船。これからはタチウオ船がメインになるが、ロックフィッシュ、ジギングなどルアーターゲット中心に色々な釣り物に対応。丁寧なガイドは初心者、入門者にもおすすめ!

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※取材協力/ハピソン、Groovy

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