NEW CYPHLIST HRX PROSPEC
~2本のオカッパリ用ベイトロッドのHOW TO USE~
バレーヒルフィールドスタッフ森本正善さんより、「NEWサイファリストHRXプロスペック」ベイトロッド2本を使用した陸っぱりロックフィッシュの実釣解説が届きました。2022年春には待望のロングロッドシリーズも登場しますよ!
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昨年より段階的にValleyhillより発売中のNEW CYPHLIST HRX PROSPEC HARD ROCKFISH EDITION。スピニング、ベイトと様々なスペックの機種が発売されており、より細かいフィールドシチュエーションやアングラーの好みで使い分けが可能となっています。今回はその中でもオカッパリ専用とも言えるベイトロッド2機種の基本的な使い方を、実際の釣果も交えてご紹介致します。
ロックフィッシュ用フィネスロッド CPRC-76MMS
ロックフィッシュ専用と謳われるベイトフィネスロッドは未だ数えられるほどしか市場には出ていません。CYPHLISTシリーズは前モデルから「CPHC-711L」というベイトフィネスロッドをラインナップしていましたが、ブランクスなどを一新した今回のNEW CYPHLISTには新たに2種のベイトフィネスロッドがラインナップされており、今回ご紹介するのは「CPRC-76MMS」になります。
軽いウエイトのリグをキャスト・操作し易くするためにソリッドティップが搭載されています。ソリッドティップとしたことでロッドの先重り感やダルさを解消する為にティップ側から4ガイドはチタンフレームが採用されています。フィネスロッドとはいえ、大型のアイナメやソイにも太刀打ちできるよう、しっかりとしたバットパワーも搭載されています。
ハイプレッシャーな漁港でのフィネスアプローチから、磯場でのアフター個体への食わせアプローチに
ライトウエイトなリグを扱いやすいので、主に漁港のハイプレッシャーなロックフィッシュへのフィネスアプローチで使用しやすいロッドになっています。私自身は主にフロロカーボンラインの7~12Lbを合わせた、近距離アプローチで使用するケースが多く、比重が重く水馴染みの良いフロロカーボンの特性を活かし、ライトリグでボトムをなぞるようにスローに誘うことが多いです。また、PEラインも扱いやすく、ライトリグでの中距離アプローチで使用することもあります。
磯場では水深5m以浅のシャロー帯に残る、1月以降のアフターアイナメ攻略にマッチしています。この時期のアイナメは産卵活動を終え、動かなくても捕食しやすい海藻帯の甲殻類系を捕食しながら主にディープへ移動する為の体力を蓄えています。
このような活性の低い状態のアイナメには目の前にルアーを落とし、小さいルアーをゆっくりとアクションさせることが有効なので、フロロカーボンラインにライトウエイトなリグが効果的になります。76MMSは前述のアプローチが非常に行いやすいので、私のアフターアイナメ攻略の大きな武器となっています。
また、柔軟なソリッドティップにより、巻きのアプローチもし易いため、クロソイ狙いのナイトゲームにも使い易いロッドになっています。
ロングハードロックフィッシュベイトロッド CPRC-98MMH
こちらは未だ発売されておりませんが、CYPHLIST史上、最長のベイトロッドになります。ちなみに最長ではありますが、最強ではありません(最強は前モデルの90Xです)。故に適度なしなやかさを持っており、ロングキャスト性能に優れたアクションとなっています。
足元を重点的に撃つ釣りではレングスが長すぎて向いていませんが、中・遠距離の沖根などのストラクチャーに、ロングキャストで果敢にアプローチするにはもってこいのロッドになっています。パワーも十分なロッドですので、長いレングスと相まったフッキング性能の向上、そして一気に大型のロックフィッシュを根から引きずり出すことにも長けています。
基本は磯場でのパワーゲームで!もしくはPEを使用したロングキャストのアプローチも面白い
このロッドは主に磯場でのパワーゲームで使用しています。近距離へのアプローチはピッチングで、中・長距離はキャスティングで、そのレングスを活かしたアプローチをします。
足元だけは長すぎてやり難いので、アプローチする角度を変えつつ狙い撃っていきます。私はフロロカーボンラインの14~20Lbを合わせて使用しています。明確なバイトがあった時には、そのレングスとパワーを良いことに、ラインスラッグをとって思いっきりフッキングして下さい。※ストレス解消になります(笑)
また、アクション中にショートバイトがあった時にも、ラインスラッグを巻き取らずにそのまま少し合わせるだけでフッキングしてくれることが多いです。ここらへんは長いレングスのアドバンテージの1つですね。
また、スピニングではなく、ベイトロッドで最大限の遠投をしたい方にとっても面白いロッドだと思います。適度なしなやかさを持っているため、ガチガチに硬いロッドよりキャスタビリティに優れていますので、PEラインを組み合わせた遠投の釣りにも向いているでしょう。DCなどのブレーキ性能に優れたリールに0.8~1.0号程度のPEライン、それで28~35gのヘビーウェイトをフルキャストしたら・・・思った以上の飛距離が出るかもしれませんよ。
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ロックフィッシュ中心に岩手県内陸より三陸に通うルアーアングラー。出身は秋田市で、日本海側のターゲットも積極的に開拓中!トラウトなども得意。サポートメーカー=ベイトブレス、バレーヒル、モーリス
※取材・テキスト/森本 正善