ここ最近の岩手ロックフィッシュ状況と「CYPHLIST HRX」新PROSPECシリーズをご紹介!
バレーヒルフィールドスタッフの森本正善さんより最新のロックフィッシュレポートが届きました!21年春頃発売予定のサイファリストHRXニューモデルについても詳しく解説していただきました。
[関連]サイファリストHRX 2021年追加モデルの概要
今季冬のロックフィッシュシーズンも佳境に入りました。とはいえ、4月の雪解けによる水温低下までの間はまだまだオカッパリで良いサイズのロックフィッシュが狙えます。私自身、今現在もバリバリロックフィッシングに勤しんでいますが、まだまだ魚たちは元気いっぱいです。
今季はコロナ禍による各種イベントやトーナメントの中止が相次ぎましたが、プラス方向へ考えれば自分の好きなスタイルでの釣行に集中出来ています。私の頼れる相棒である、【Valleyhill】CYPHLIST HRX PROSPECシリーズでの、ここ最近の釣果をご紹介致しましょう。
[サイファリストHRXプロスペック(既存シリーズ)]
[サイファリストHRXプロスペック(2021年新シリーズ)]
ハイシーズンの磯場でBIGフィッシュハンティング
11月終盤の磯ロック釣行では、PROSPECシリーズ既存品のロングパワースピニング、CPRS-911Hを使用。CYPHLISTシリーズのスピニングモデルでは最高峰のパワーを持ちながら、ロッドが全体的に弧を描くテーパーはヘビーウェイトのリグをキャストしやすく、且つファイト中のバラシを軽減させてくれます。何より、低レジン製法によるロングロッドらしからぬ軽さと圧倒的な感度が最大の武器になります。
1ozテキサスによるロングキャストで沖根のサラシを狙い撃ち、50cmを超えるデップリとしたアイナメを危なげなくランディング!
更にほぼ同じポイントへの同じアプローチで、今度はソイ系特有の繊細なバイト・・・しかしPROSPECシリーズはどんな小さなバイトも見逃さない感度が大きな武器です。
すかさずフッキングが決まるとロッドが一瞬止まる重量感!そして姿を現したのは2kgを優に超えるベッコウゾイ!
渋い時期やディープでの繊細なバイトも見逃さない、頼れる絶対感度
12月は一時的に非常~に渋くなることがよくありますよね。多くの個体群が産卵を終え、もしくは産卵の真っ只中となり、口を使い辛くなるのがこの魔の時期です。
バイトも口先でつまんだような繊細なものや、ワームを静かに咥えるような違和感的なものが多くなります。そんな時はPROSPECの超感度に助けられます。
年も明け、1月も終盤に差し掛かったここ最近は、主に湾内に溜まるディープエリアのアイナメに焦点を当てて釣行しています。棚周りの水深15~20mラインを遠投で狙い撃つアプローチになるため、魚との距離と潮の影響によってバイトが感じづらいことが多いです。
また、落ちてくるエサ(小さな甲殻類系)を食べている状況なので、つまむような繊細なバイトも多くなります。しかしこんな状況もPROSPECの得意分野です。
ディープエリアを攻める場合は急激なブレイクなどが絡む場合が多いため、より”魚に暴れさせない”やりとりをしやすい(=ロッドがしなやかである)「CPRS-99MMH」をメインで使用します。
今年から続々と登場!CYPHLIST HRX 新PROSPEC -ハードロックエディション-シリーズ
既存品で2機種あるPROSPECシリーズですが、今年から新PROSPECシリーズとして、旧CYPHLIST HRXがモデルチェンジされます。新開発のLRCカーボン(低レジン製法)をブランクスに採用し、既存PROSPECの2機種に負けず劣らずの感度・軽さを実現しつつ、コストパフォーマンスも上がっています。
その中でも先行発表された2機種をご紹介致しましょう。
まずは「CPRC-72LS/RFF」。新たにソリッドティップを搭載したベイトフィネスモデルです。ベイトフィネスロッドは合わせるベイトリールによって大きくキャスト性能が変わってはきますが、2~10g程度のリグが投げやすく操作しやすいアクションになっています。
ラインはPEがオススメで、0.4号をベースにすると良いでしょう。0.2~0.3号辺りであればメバリング(特にデイメバルゲーム)にも十分使用可能です。
主に足元~近距離に潜むプレッシャーの高い魚に対して、ナチュラルなアクションでバイトに持ち込みたいシチュエーションが出番になります。バッドパワーもありますので不意の大物にも十分対応可能です。
次に「CPRC-76MMS/RFF」。こちらもソリッドティップを搭載しつつも、よりバットパワーを持たせたモデル。5~14g、MAX18gまでのキャスト&操作が可能ですが、10g前後のリグが一番使いやすいです。
こちらは72LSに比べてロッドパワーがありますので、フロロカーボン4~8Lb、もしくはPE0.4~0.6号辺りがオススメです。足元から中距離まで、ある程度幅広く、且つライトリグでナチュラルにアプローチしたい場合に使えます。こちらもバットパワーはしっかりあります。
ライトリグだったらスピニングでいいじゃん!・・・と思われる方もいると思いますが(確かにそうですが)、ベイトでしか獲れない、食わせられない魚は確実にいます。
ベイトは無駄なラインスラッグが出ないので、ダイレクトにラインの先の情報(ボトム形状、ルアーアクション、潮の流れ、魚のバイトなど)を感じることが出来ますし、ドラグによるオートマチックなファイトになるスピニングタックルより、クラッチを切るなど直感的に操作できるベイトタックルの方が、不意の大物、ファイト中の突っ込みなどに対応しやすいです。
何より、ベイトタックルはキャストもフォールもリグ操作もやっていて楽しい!スピニング一辺倒で堤防のロックフィッシュゲームをされている方も、一度ベイトタックルの面白さを味わってみては如何でしょうか?
ちなみに、上記以外に既に発表済のモデルが3機種あります。
ベイトモデル(ボートロック対応)である「CPRC-73MMH」、「CPRC-75MHS(ソリッドティップ搭載)」、スピニングモデルである「CPRS-74LS(ソリッドティップ搭載)」になります。追々紹介できるタイミングもあるとは思いますが、メーカーHPの方に詳細が載っていますので、興味のある方は是非ご覧下さい。
感度を損なわないチタンフレームガイドと、コンフォータブル・バランサーシステム搭載!
NEW CYPHLIST HRX PROSPECシリーズですが、ソリッドティップ搭載モデルも含み、軽さ・操作性及び感度を損なわないよう、トップガイドから4~5つ目までチタンフレームガイドを採用しています。
ソリッドティップだから感度が悪い?持ち重りする?・・・いえいえ、そんなことはありません!ソリッドを感じさせない感度と操作性が実現されています。
また、昨今のロッドの軽量化により、合わせるリール(の重さ)によってはロッドバランスが崩れやすい場面も見受けられます。そんな時、アングラーが自在に且つ簡単にバランス調整ができるよう、今モデルはコンフォータブル・バランサーシステムを新たに搭載しています。エンドキャップ部分が取り外せるようになっており、10g単位で、10g、20g、30gのバランス調整が可能になっています。
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※写真・テキスト:森本正善(ベイトブレスフィールドスタッフ、バレーヒルフィールドテスター、バリバスフィールドモニター)
※取材協力:バレーヒル