釣行記

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ロッドプランナーのひとり言[第5回]サイファリストHRXニューモデル

藤井伸二 2020年10月10日 更新

バレーヒルのロッド開発者、藤井伸二さんが月1回のペースでものつくりへのこだわりを語ります。

ロッドプランナーのひとり言バックナンバー

来春発売予定の「ロックフィッシュフィネス」などニューモデルを紹介

今月のコラムは少し商品の宣伝をさせていただきたいと思います。興味がある方は是非最後まで読んでいただけると幸いです(笑)

さて以前のコラムでも触れた「サイファリストHRX」シリーズですが、実は発売からすでに6年が経過していて、そろそろ新しくモデルチェンジするタイミングとなりました。今でも従来シリーズでモデルによってはユーザー様よりお問い合わせをいただくのですが、すでに在庫が無いモデルについては大変ご迷惑をお掛けしております。本当に申し訳ありません。なお今回のモデルチェンジですが、すでに発売中の「サイファリストHRXプロスペック」に従来シリーズが統合される形となります。

正直言うと実はモデルチェンジする構想は3年ほど前からあって、水面下では開発を進めていました。ところが以前と違いハードロックフィッシュの釣り自体が東北だけでなく全国的な広がりを見せ始めたため、アイナメやクロソイだけでなくキジハタやアカハタも考慮したモデル開発も課題となったのですが、考えられる色々なスペックのプロトモデルを作成したことによって遅くなってしまいました。

今回発売を予定しているモデルは全部で10モデルなのですが、実は試作したプロトはその3倍の30モデルぐらいあると思います(笑)。さらにトレンドが流動的でなかなかモデルを絞ることが出来なかったこともあり、正直なところ何とかシリーズとして絞り込んで纏めた感じです(笑)

なお今回統合する新しい「サイファリストHRXプロスペック」シリーズは、フィールドや釣り方に合わせて大きく4つに分類されることになります。

すでに発売中の「ロングディスタンス・スピニング」に加えて「ロックフィッシュフィネス」、「ボートロックフィッシュ」、「ロングディスタンス・ベイト」という構成です。そして今月のコラムに写真で掲載されているモデルは、この中の「ロックフィッシュフィネス」に該当します。

品番はCPRC-72LS/RFFとCPRC-76MMSでどちらもベイトモデル。また写真はありませんが、他にスピニングモデルでCPRS-74LS/RFFが存在しています。

いずれも従来シリーズのような強い釣りに対応したモデルではなく、今後のフィールドで高まるフィッシングプレッシャー等を見据えて開発したモデルで、今回のモデルチェンジにおいて、シリーズの顔というべきスペックと言えます。

ところでスペックはもちろん、デザインについても従来モデルから一新しました。サイファリスト・シリーズの象徴である「サイファリスト・グリーン」を盛り込むのは当然として、モデルの特性に応じて使用するリールシートを選択した上でロッドデザイン作成。またバットセクションには今までに無い「HARD ROCKFISH EDITION」ロゴを大きく配置し、専用ロッドとしてフィールドでの存在感を重視してあります。その他にもデザインに「細かすぎるコダワリ」がありますが、長くなるのでこれぐらいで止めておきます・・・・(笑)

それからロッドの仕様についてお話すると、テクニカルで繊細なルアー操作を可能にするため、新開発した軽量で筋肉質な低レジン系ブランクスに加えて、ティップセクションはFuji製チタンフレームのSiCガイドを搭載。なおロックフィッシュフィネスモデルは全てソリッドティップ仕様です。

さらに今回のシリーズで最大のギミックとなる「コンフォータブル・バランサーシステム」という内臓するバランサーをアングラーの任意で0g~最大30gまで10g単位で変更可能な機構を新たに搭載しました。これを搭載することで、皆様がお持ちのリールとのバランスやロッドを操作する角度などに応じて好みのセッティングにすることが可能となります。

テスターの千葉さんおよびモニターの阿部さんの釣果写真は、写真にあるロックフィッシュフィネスモデルを室蘭沖堤防に持ち込み、実際に最終のフィールドテストを行なったものです。

当日の天気は荒れ気味だった上、夏枯れのタイミングで非常にシビアな状況の中でのアイナメ。ロックフィッシュフィネスの釣りが嵌まった結果と言えます。

なお気になる発売時期ですが、来春以降となります。バレーヒル公式HPや公式FBページ、また私個人のFBページなどで進捗状況は報告させていただきますので、気になる方はチェックのほど宜しくお願いします。

今回のコラムでは少ししか触れませんでしたが、新しいシリーズの一押しはロックフィッシュフィネスだけではありません。特に飛躍的なベイトリールの進化で急激に注目が高まっているソルトウォーター用ベイトタックル・・・・実はずいぶん前からテスト開発を進めていて、トライ&エラーも経験済み。すでにブランクスは完成していて発売のタイミング待ちだったりします(笑)

というわけで、今回のお話はここまでです。

 

フィールドテスター千葉さんの釣果写真。場所は室蘭沖堤防です。使用ロッドは「サイファリストHRXプロスペック」CPRC-76MMS/RFF
 
フィールドモニター阿部さんの釣果写真。場所は同じく室蘭沖堤防です。使用ロッドは「サイファリストHRXプロスペック」CPRC-72LS/RFF

ベイトリールの進化で飛躍したベイトフィネスの釣りは、ソルトウォーターの世界にも。シビアな状況下でこそ、真価を発揮します

新しい「サイファリストHRXプロスペック」のロックフィッシュフィネス・モデルのリールシート部分。ベイトは富士工業製スケルトンシート(SKTS)、スピニングはタイトVシート(TVS)を採用
新しい「サイファリストHRXプロスペック」のロックフィッシュモデルのグリップ全体。ちなみに品番の「S」はソリッドティップ仕様、「RFF」はロックフィッシュフィネスの略です


新しく搭載される「コンフォータブル・バランサーシステム」。ウェイト1個の重さは10gで、0g(無し)~最大30g(3個)で内臓バランサーを調整可能

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PROFILE:藤井伸二(バレーヒル・ロッド開発担当)

15歳よりルアーフィッシングを始める。某ルアーメーカーを経て現在はバレーヒルにて主にロッド開発を担当。得意な釣りはバスとハードロックフィッシュで「ブラックスケール」および「サイファリストHRX」シリーズの開発担当者である。

 

※画像・テキスト/藤井伸二
※協力/バレーヒル

VHソルト サイファリストHRX プロスペック CPRS-911H

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