釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

イカ専用ジグで狙う!仙台湾のスルメイカ

編集部 2021年8月10日 更新

宮城、岩手の沿岸で夜のスルメイカ釣りがハイシーズンを迎えている。ここ数年は、比較的ライトなタックルを使うイカジギングもすっかり定着。ダイレクトなイカの乗りを楽しめるうえ、少し慣れて手返しよく釣れば十分なおみやげも期待できるのだ。 ※2014年8月掲載の記事です。
2012年の釣行の模様はコチラ

イカジグマスターを招いて実釣講習を兼ねた釣行会を実施!

仙台湾のスルメイカも盛期を迎えた7月26日(土)、京都のオリジナルハンドメイドジグkomo社のビルダー薦田さんを迎え、TopRange主催イカジギング釣行会が開催された。この釣行会は、「イカジギの楽しさを広めたい」をモットーに毎年行われているもの。一昨年、昨年と低調だった仙台湾のスルメイカだが、今季はまずまずの釣れっぷりとなっている。

梅雨明けした宮城県。日中は30度を超す猛暑も、日が傾くにつれ涼しさを増しはじめた。夕刻の17時30分、参加者16名を乗せまがき港を出船。約1時間半の航程で今回のポイントとなる金華山沖に到着した。当日はやや波高、風ありといった比較的タフなコンディション。しかしながらこの日は、月周りが新月、大潮前日の中潮といったベターな状況。好釣果が期待できた。

ちなみに今期のイカの状況は日ムラありがあり、前日、束釣りしたと思ったら翌日はポツポツといった感じ。シーズン初期はイカの成長もまちまちなので、サイズもバラつきが見られた。

日中の猛暑が嘘のよう。潮風が心地よく夕涼みには最適
約1時間半で今回のポイントとなる金華山沖に到着
集魚灯を灯す。辺りもすっかり暗くなりスタートフィッシング
上部にある集魚灯、メタルハライドランプ(メタハラ)から発する赤外線は半端ない。露出している部分の日焼け、紫外線対策を怠ると大変なことに。もちろん目も必至。サングラスや紫外線カットの偏光グラスはかかせない
開始早々、KOMOさんにヒット。カット撮りの最中、顔に向けイカ噴射「おっ~幸先いいね。サイズもマズマズ」と周囲も大盛り上がり

日が落ち、暗くなった19時半過ぎに集魚灯を点灯。その後、魚探の反応を見ながらポイントを探り45分頃に釣り開始となった。タックルは、上にスッテ、下にイカジグ仕様の2段仕掛け。イカジグの上にスッテを付けることで誘いになるし、両方にイカが乗ればダブルで手返しよく数を伸ばすこともできる。

今回、使ったイカジグは烏賊JIG-EVOシリーズに新たに追加になったスリムタイプ、「烏賊JIG-EVOⅡ(コモジグ)」。前作は70gまでのラインナップだったが、このスリムタイプは80g、100gもラインナップし、三陸の深場にもしっかりと対応しているのも特長だ。より繊細なアクション、バランス設定になって、「イカの触手がかかる繊細なアタリも瞬時に反応し、即アワセできるんですよ。低活性時の、ちょっとしたアタリも見逃さないです」と薦田さん。

烏賊ジグEVOにスリムタイプが登場。今回、薦田さんが使用したのは、潮流の速い時や、深場での広範囲を探るのに最適な100gの「烏賊ジグEVOⅡ(KOMO)」。ダブルフックのセンター寄りのバランスでアクションも自由自在。ジャーク後のフォールでは、より水平姿勢を保ったままフォールできアピール度は抜群。テイルを絞り込んだ独自のボディーシェイプで、よりイカをフックアップすることができる
カラーバリエーションは全8色(オールグロー、レッド×ホワイト、レッド×チャート、レッド×グリーン、ピンク×ホワイト、チャート×ホワイト、ブラック×ホワイト、ブラック×ピンク)。ディープ&ビッグサイズのスルメイカをはじめ、あらゆるイカにも対応できる優れモノ
前半のゴールデンタイム。イカジグエボで絶好調!やや小ぶりながらノルノル!!船上は大賑わいとなった
イカをより美味しく食すために。イカを締める方法はいくつかあるが、胴体内側に沿って素早く接続部を剥離する方法がいちばん簡単。神経が剥離され胴体が透明になったら活き締め完了
釣ったイカをお好みのタレで沖漬けに。タレが内臓までしみ渡った深い味わいは絶品
 
[PR]

イカジグも乗りはよく、胴突きに迫る好釣果に!

実釣を開始してからジワリジワリと釣果が出始めた。前半はやや小さめだが、後半は良型揃い。中にはビール大瓶級もチラホラ。活性もよく、ヒットする棚は底、中層、上層とバラつきが見られたものの、終日コンスタントに釣れていた。

初挑戦の方が多い中、1人平均20匹前後。竿頭が47匹の釣果。ちなみに近くでイカ釣りをしていた乗合船の竿頭が60匹だったとか。もしかして、そんなに胴突き仕掛けと差がなかったかも?

後半は食いもすっかり安定し、良型ラッシュで入れ掛かりモードに!
外道でサバも。イカ角はサバに飲まれると非常に外しにくいので要注意

【丹野さん使用ロッド】

■TOP RANGE RANGE STICK84TENYA-EH
テンヤ錘負荷5~15号 LineClass PE0.8-1.2
Section2 Guideステンレスフレーム K-Guide + SicLDB
スピニングモデル
【ロッド詳細】
「テンヤシリーズ」は、その名の通り一つテンヤ専用ロッド。ティップにはマズメ時や逆光でも見易いホワイト&オレンジカラーを採用。超繊細な穂先はフォール中の小さなアタリを見逃さず、対照的な胴の強さでテンヤバリを確実に対象魚へ突き刺す。今回、丹野さんが使用した「84TENYA-EH」は津軽海峡や日本海など潮流の速い場所をはじめ、水深50m以上ある深場攻略に最適の逸品。高い操作性がイカジグにもぴったりマッチした
平成26年8月28日より菊田釣センター仙台店はフィッシングストア「トップレンジ」へと名称が変更された。「名前は変わりますが、基本的な営業そのものには何も変わりはございません。TEL&FAXも同じですし、ブログも今まで通りです。HPは今暫くお待ち下さい。すべてが今まで通りではございますが、釣具、釣り餌販売に加え、TOP RANGE製品を中心としたオリジナル製品の開発、釣りによる地域振興、釣りの普及活動にも努めていく所存です。改めまして今後ともどうぞ宜しくお願い致します」と丹野代表
■TEL:022-285-9576

◆記事に書けない裏話や質問への回答は無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!

※取材協力/KOMO、トップレンジ

[PR]
Amazon堤防Amazon堤防釣り初心者

関連カテゴリ

関連記事

岩手越喜来沖 夏イカジギングの遊び方

三陸岩手の夏イカ(スルメイカ)が堅調。コモジグ代表の薦田真司さんが大船渡市の越喜来湾沖でイカジギングを楽しんだ。 日が傾きはじめ、日中の暑さが和らいだ17時半。小石浜港を出港しポイ...

イカジギングin仙台湾

8月11日、スルメイカをメタルジグで狙う「イカジギング」の釣行会が仙台湾で行われた。ライトタックルで1杯1杯を釣り上げるためイカのアタリが取りやすく、手返しよく釣れれば多点式のイカ...

ジグで狙う三陸スルメイカ&ヤリイカ

三陸沖で冬至スルメとヤリイカがベストシーズンを迎えている。岩手県の釜石と宮古の間に位置する大槌沖も例外ではなく、大型のスルメイカとヤリイカを狙うチャンス!「御箱崎釣具店・美嘉丸」で...

三陸夜イカ2018シーズン好気配

ここ数年、個体数激減による不漁の影響で高級魚に仲間入りしつつあるスルメイカだが、今季の三陸沖は比較的好調に夜イカ釣りが開幕している。大船渡越喜来湾沖のイカジギングを上州屋新盛岡店の...

越喜来湾の夜スルメイカ好季 烏賊JIG駆使して型狙い

夏~秋の三陸スルメイカジギングシーズン。月夜でスルメイカのレンジがばらばらに散らばっている状況で、タナを探りながら拾い釣るテクニックをKOMO代表薦田さんが解説! 目次 夏スルメイ...

真夏の夜は・・金華山沖イカルアーで夕涼み

夏の船釣りの定番、スルメイカの夜釣りが各地でシーズンを迎えている。東北太平洋側の宮城、岩手も8月に入って好季に突入しており、宮城仙台湾沖も釣果に若干のムラはあるもののシーズンに入っ...