釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

ジグで狙う三陸スルメイカ&ヤリイカ

編集部 2020年11月27日 更新

三陸沖で冬至スルメとヤリイカがベストシーズンを迎えている。岩手県の釜石と宮古の間に位置する大槌沖も例外ではなく、大型のスルメイカとヤリイカを狙うチャンス!「御箱崎釣具店・美嘉丸」でコモジグの薦田代表を講師に迎えて行われたイカジギング講習会の模様を取材してきた。
※2014年12月の取材記事です。

御箱崎釣具店の店舗でKOMO社・薦田代表からレクチャーを受ける参加者
薦田さんの挨拶のあと大槌港を出船。釣り場は航程30分ほどの大槌沖だ
大槌湾内にはひょっこりひょうたん島のモデルとなった蓬莱島がある

イカの魚影濃く、冬至スルメが爆釣に!

去年あたりから岩手でも急速に広まりつつあるイカジグ釣法。イカ影の濃厚な大槌沖でも実績を上げており、これまでイカ釣りをしたことのなかったアングラー層にも浸透してきた。

大槌のアングラーは動画などのメディア情報を参考に、見よう見まねでイカジグを楽しんできたものの、まだ新しい釣法ということもありテクニック面では疑問点も多かった。この日は各地でイカジグを広めてきたKOMO社・薦田代表と一緒に実釣できる好機ということで、参加者は終始熱心に質問を投げかけていた。

船上で参加者からの質問に応える薦田さん
使用したイカ用メタルジグ「イカジグEVO Ⅱ(KOMO)」。三陸の深場のポイントも考慮して開発されたスリムボディが特長。今回は100gを中心に使い、ボトムから中層までを手返しよく攻略した。水深、状況により80g、60gと使い分けると◎
薦田さんのタックルはゼナック「GAHOUJIN」シリーズのエギングロッドを使用。スピニングとベイトともにライト感覚で楽しめるのがイカジグ最大の魅力!
パラシュートアンカーを投入
パラシュートアンカーを使うと船が安定し、繊細なイカジグ的に非常に釣りやすくなる

午後4時に出船し、30分ほどでポイントに到着。暗くなり始める頃からスルメイカがポツポツと釣れ出し、次第に入れ食い状態になっていった。

この日はスルメイカの寄りが絶好調!乗りがよかったため、手返しよく探れる100gのコモジグをメインに使用した。「アクションは、ジャーク→誘って→止める、の繰り返しです。この止めた時に食らいつかせるイメージで手感に集中します。ジャーク→誘いからフォール中に乗ることも多いですよ」と薦田さん。

釣れてくるのは冬至スルメらしい肉厚のイカばかり。ただ、ヤリイカは一人1杯、2杯ほどの釣果だった。「マイカ(スルメイカ)とヤリだとマイカの方が強くて、マイカの群れが濃いとヤリイカが警戒して寄ってこないことが多いんですよ。実際はヤリイカも多くいるんですけどね、状況によってはもっとヤリも釣れてきます」とは船長のお話。

大槌沖の冬至スルメとヤリイカは例年12月一杯がハイシーズン。年が明けても狙え、シーズンは1月中旬まで。手持ちのエギングロッドやライトジギングロッドなどでも手軽にできるので、まだやったことのない方もイカジギングに挑戦してみては?

まずは薦田さんがお手本に一杯!
序盤からスルメイカの乗りはまずまず
イカは締めてからクーラーへ。イカは死ぬとすぐに胴体部分が白くなる
数は少ないがヤリイカも混じった
当日は50mのタナに反応が集中
次第に入れ乗りになり船上はお祭りムード!
船長がイカ刺と腑混じりのイカ刺しを作ってくれた。船上で食べる新鮮なイカ最高!
釣れるスルメイカはビール瓶級の良型揃い
釣り上げられたイカが共食いして他のイカを齧ってしまうので、適時締めてクーラーに入れるのがベター
イカをクーラーに入れる時は、氷焼けを防ぐため氷の上にシート等を敷く。ビニール袋やジプロックでもOK
爆釣になってからはあっという間にクーラーは満杯になった
[釣具店・遊漁船紹介]御箱崎釣具店・美嘉丸
国道45号線近く、大槌川沿いの店舗にジグなどの釣り具を揃えるほか、大槌港の遊漁船・美嘉丸でも出船。定員12人の快適な新造船でイカはもちろん、カレイ、タラ、根魚なども狙うことができる。12月はイカ釣り船メインで出船し、1月からはタラジギングがスタート!ヒガレイ主体のカレイ船も本格化する。
■TEL:0193-42-6212
■出船港=大槌港

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※取材協力/KOMO、御箱崎釣具店・美嘉丸

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