東北ロックフィッシュいよいよ盛期突入!
東北のロックフィッシュが初夏の好季。シーズンに入ったばかりの宮城県牡鹿半島周辺のボートロックを取材してきた。この日は金華山周りから田代・網地島方面をサーチ。エリア、水深によってロックフィッシュの活性にはばらつきがあったが、レギュラーサイズ連発!良型もポツポツヒットして、盛期が近いことを体感することができた。
※2017年5月の取材記事です。
まずは金華山・黒崎方面からスタート
宮城、岩手の各地で根魚の釣果が聞こえ始め、ぼちぼち他の釣りからロックフィッシュに移行するアングラーも多いのではないだろうか。オーシャンルーラーフィールドスタッフの尾形慶紀さん、阿部慶行さんは阿部充博船長の操船で万石浦から出船。牡鹿半島の先端部、金華山瀬戸周辺エリアへ向かった。
取材を行った5月21日の時点ではまだまだ水温差が大きく、潮流や地形の関係により場所によって11℃から13℃と水温にばらつきが大きかった。水温の低いとこは無反応、さらに金華山と半島の間は風があって釣りにくく、風裏でベイトいるところを集中的に狙った。
色々なパターンを探った結果、黒崎周辺エリアでは水深20m前後で、ベイトの反応があるようなところにアタリが集中した。ベイトの魚探反応がある所で岸撃ちも狙ってみたもののダメで、底から一段くらい落ちた場所に移動するとすぐにアタリがあるような状況。
水深のあるポイントでは2017年6月発売予定の「インターシンカー35g(オーシャンルーラー)」が活躍。水深30mくらいで潮流が少しあるくらいでも底を取ることができる。
網地島、田代島方面へ移動!船長の狙い通りの結果に
「サイズが出ませんね。いっちょ冒険してみますか!」というミッツ船長の提案に乗り網地島周辺へ。半島の先端付近のような冷たい風はなくなりベタ凪、水温も高く、シャローは表層水温が18℃ほどの場所もあった。
田代島、網地島周りの磯は平均して水温が高く、ハイシーズンに近い釣れっぷり。濁りがあり若干食いは渋かったものの、シャローの藻場周りにアイナメが入り、どの魚もお腹いっぱい食べて夏に向けて体力を蓄えているという雰囲気だった。
藻場の中のアイナメはギンポやアイナメの稚魚などの小魚から1cm無いくらいの小エビ、カニなどの甲殻類などいろいろなものを吐き出した。
藻の上スレスレをシャッドやカーリーテールなどでスイミングやリフト&フォールで誘うと活性の高い根魚が藻から飛び出してきたほか、「インターシンカー35g」の重さを使って藻の奥を狙うパンチングテクニックも効果的だった。
最後はベッコウ狙いで田代島へ
アイナメはレギュラーサイズであれば集まる場所にはかなりの数が溜まっていて、外海の潮の当たるようなポイントなど浅場とディープの境目の藻場に40~50cmの良型が入っていた。とりあえずアイナメは釣ったので、最後は少しだけベッコウゾイの実績ポイントを巡ってみることに。
この日は水温の低いエリアではまだハイシーズン一歩手前で一段落ちたディープ寄りに魚が溜まっていた。一方、仙台湾内の水温の高いエリアではサラシから落ちたところや藻の中から活発なバイトがみられた。
ルアーはシャッド系やカーリーテール中心に、シャローに入った魚はホッグ系などボリュームのあるルアーも活発に食ってきた。この日の状況をミッツ船長は・・
「濁りがあって、水温もポイントにより4~5℃も違うので、魚はディープと隣接したポイントを落ちたり上がったりしている状況でした。それでも、網地島周りはかなり食いが良くなって、魚体のコンディションが良いのをみると、網地島エリアだけいえば例年の同時期よりちょっと早めにシーズンが進んでいるような気がします。いずれにせよ、まだまだシーズンのハシリなので、これから濁りが抜けて水温が安定してくればもっと期待できるようになりますよ!」
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※解説/尾形慶紀、阿部慶行
※取材協力/オーシャンルーラー、龍颯丸(阿部充博船長)